週刊少年ジャンプの人気漫画『最後の西遊記』最新話21話のネタバレと感想考察、展開予想です。
黒鳥居の中にいた「系」によって次々と明らかになる真実。
妖怪の生まれる理由、混世の従者の目的、そして倒さなければいけない最後の妖怪の事。
地球を滅ぼす程の力を持った妖怪を倒すために生まれたコハルには、龍之介の母との大きな繋がりがあるのでした。
真実を知った龍之介とコハルは一体どうなってしまうのでしょうか!?
それでは、気になる『最後の西遊記』最新話21話のネタバレ・あらすじ・考察など、是非読んでみてください。
前回の『最後の西遊記』はこちら!
Contents
最後の西遊記21話ネタバレ:前回20話感想考察
大量の情報が怒涛の勢いで説明された今回。
最後の西遊記という物語の全体像がはっきりとしてきましたね。
ようやく父の本心などにも近づいてきました。
まずは妖怪の生まれる理由ですが、病気の妖怪の時と同じような感じですね。
どうしようもない現象をわかりやすく倒すことが出来る妖怪に変えてどうにかする的な。
そして混世の従者も敵ではなく、真人を増やす為の存在でした。
一般人に物凄い被害を与えてますが、それでも地球を終わらせない為には必要な事だという判断なのでしょう。
一人を取るか全てを取るかという選択でしょうが、結構酷い話でもありますよね。
過去に起きた天変地異にはラーマヤーナだとかハヌマーンだとかインドラの雷だとか、フィクションの世界で聞いたことがあるような名前が登場してきました。
一つ目がインドで二つ目が中国、そして三つ目が日本って事でしょうか。
そして試練を課されているのが地球そのものだということも明らかに。
西遊記に記載されている試練が3つであるのであれば、まさに3度目の今回が最後の試練。
つまりタイトルである最後の西遊記とは、最後の試練となる戦いを描く、という意味だった訳ですね。
そして最後に系の成すべき事が語られました。
既に「仔」がいたのにも関わらず何故敖白が龍之介をコハルに会わせたのか?
それはやはり龍之介の母が関係していました。
コハルを真理の石から生み出す役目を果たす事になった龍之介の母。
そんな彼女からすればコハルは自分の娘のようなものだったはず。
だからこそ黒鳥居でコハルの母親の立ち位置で登場してきたのでしょう。
今回でかなり色々な情報が集まってきました。
最後の西遊記の方向性がはっきりとしたような気がしますね。
次回で龍之介の父敖白の想いと母の想いが描かれる事になるのではないかと思います。
最後の西遊記21話ネタバレ
『最後の西遊記』21話
「ロスト イン トランスレーション」のネタバレが下記となります!
両親の物語
その事実を受け入れられない龍之介に対して、系は龍之介の両親の物語を見せていきます。
討怪衆の中で一番強かった敖白。
彼の望みはたった一つだけ。
それは死にたくないという思い。
そんな敖白の前に道通が杜子春の才能を持つモモを連れてきます。
天涯孤独の彼女が役目を全うするには、家族を知らなければならない。
そしてそんな彼女と家族になるのが敖白に課せられた使命。
その頃の敖白は常軌を逸した程の強さを持っていて、無生物のような冷たさをたたえていたその目は彼が真人への道を順調に歩んでいることを示していました。
しかしそんな敖白とは違ってモモは、自分を待ち受ける「苦行」のおぞましさを知っていながらも、感情も失わずに笑っているのでした。
望みの対象
モモが笑っていられる理由がわからなかった敖白。
彼は今回の最後の妖怪にはおそらく勝てないと考えていました。
科学の発展によって人間の蒙は啓きにくくなっていて、真人に近づける者はどんどん減っていたのです。
強い真人になってくれたら自分の盾くらいにはなってくれるかもと。
しかしそんな敖白をモモは優しく抱きしめます。
そんなモモに驚き思わず突き飛ばす敖白。
自らの死を何よりも恐れていた敖白でしたが、親にすら抱かれた事のなかった自分を抱きしめたモモによって何かが変わっていくのを感じていました。
そして決定的な事が起きます。
モモとの子供が生まれた瞬間、自分の中にあった望みの対象が自分では無くなってしまったのです。
死にたくないではなく、死んで欲しくない。
そう思った瞬間に喜び以上に恐怖すら感じたのです。
未来に確実に厄災が訪れると知りながらも、こんな地獄の時代に生み出してしまった。
そんな敖白にモモは考えていた子供の名前を告げるのでした。
杜子春の行
モモの願いを受けて龍之介といる間は普通の人間のように、笑って楽しく過ごすようにしていた敖白。
そんなモモの言葉に縋るしかないと悟ったのは片目を失った時。
真人とは真逆の道へと進んでいった敖白は、かつての力を取り戻す事は出来なくなっていました。
そして遂に系を生み出す為の儀式の日が訪れます。
「杜子春の行」と呼ばれる真人を生み出す方法。
それは道通が作り出した地獄のような夢の世界に留まる事で力を吹き込む儀式。
そこは死んでも記憶を残して何度も生まれ変わる世界。
そして少しでも声をあげればそこで終わってしまう世界でもありました。
恐ろしい化け物に生きたまま食われようと、溺れ死のうが焼け死のうが、愛する者が目の前で殺されたとしても、うめき声すら上げてはいけない。
その世界でのモモの苦しみが深ければ深いほど系に力が蓄えられていくのです。
異変
かつて系を生み出すために杜子春は12回の人生を一瞬で経験して目覚めた。
本人にとっては地獄のようでも周りからすれば一瞬のはずの出来事
しかし、モモは一瞬どころか1分経っても目覚めることはありません。
道通によれば、12回というのはあくまでも目安の数。
夢の中で声を上げない限りはいつまでも目覚めることはなく、そして道通自身もモモを解放する気はないのだと。
その言葉を聞いた敖白はすぐに止めようと如意棒に手をかけますが、道通に一瞬で止められます。
敖白の記憶にはなくともモモは既に一度敖白と出会っていました。
かつて妖怪からモモを助けた敖白は、シロバクによって記憶を消した。
しかし何故かモモは敖白の事を忘れずにいたのです。
そんな感情を利用した道通。
最強の如意棒使いであった敖白をただの人間に堕とす事になっても、それによって最強の系を作り出すのが狙いでした。
史上最強の系
結局敖白はモモを助ける事も出来ず、結局十日もの間目覚める事はありませんでした。
それは夢の世界の時間に換算すればもはや永劫とも呼べる時間。
それだけ長い間、モモはただ苦難に耐え続けたのです。
そして最後に龍之介に最後の言葉を残して、モモの魂は灰となっていきました。
つまり龍之介の母であるモモの苦痛と命を吸って生まれたのがコハル。
史上最強の系として生まれたコハル。
大地に縛り付ける足も、温もりを感じる手も、真理を阻害するまやかしを写す視力さえも持たない。
それが完璧な真人の素質。
しかしただ一つ想定外の事が起きていました。
生まれ落ちたコハルは弱々しくつぶやきます。
最後の西遊記21話ネタバレ展開予想
ここからは、『最後の西遊記』最新話21話、そして22話以降で起こりうる展開を予想をしたものを載せていきます!
龍之介の母が亡くなった理由
沢山の情報が明らかになった今回。
その中でも一番衝撃的だったのが、コハルが真理の石から生まれたという事。
そしてその真理の石によってコハルを産んだのが龍之介の母だという事です。
7世紀の西遊記の時代の話を聞くと、杜子春という人間に苦難を与えてそれに耐える事で卵を温めて孵化させたようです。
そしてその役割を請け負ったのが龍之介の母。
そんな龍之介の母は既に亡くなっている。
つまりコハルを産み出す為の苦難によって龍之介の母に大きな負担がかかった事が彼女の死の原因なのではないでしょうか?
もしかすると命を懸けてもコハルを両手両足がない状態でしか産み出せない程の辛い苦難が彼女を襲っていたのかもしれませんね。
ショックを受けたコハルはどうなる!?
おそらく龍之介の母の死が自分の生まれた事と関係があるとコハルは気付いたでしょう。
それがこの場所で知る、一人では背負いきれない程大きな事実だったはず。
コハルの立場からすれば、自分が産まれた事で龍之介の母を殺してしまった。
そう考えていてもおかしくないです。
龍之介が大好きなだけにコハルは本当に大きなショックを受けることになるでしょう。
そんな事実は龍之介にとってもあまりにも辛い真実だと思われますが、コハルを助けられるのもやはり龍之介だけ。
何とかこの辛さを二人で分け合って乗り切っていくような展開だと予想します。
最後の西遊記21話ネタバレまとめ
今まで不明だった点が幾つも明らかになりました。
妖怪の生まれる意味や、混世の従者の存在理由など色々と衝撃的でした。
地球を滅ぼす程の天変地異。
それを妖怪化したものが、この物語のラスボスと言えるでしょう。
あまりにも壮大な相手ですが、どうやってそんな相手と戦うことになるのかも注目したい所ですね。
次回は龍之介の父と母の本心も明らかになるでしょう。
龍之介とコハルにとっては辛い展開でしょうが、何とか乗り切って欲しいですね。
次回の『最後の西遊記』第22話を楽しみに待ちましょう!