呪術廻戦の主要キャラの一人で人気も高い伏黒恵。ネットやSNS上では、なぜか伏黒をヒロイン扱いする声が多いです。
要はファンによるネタトークなんですが、呪術廻戦をよく知らない読者からしたら、男性である伏黒がヒロインと言われて頭の周りにクエスチョンが浮かびそうです。
そのようなそもそも論に加えて、作品クオリティや人気・話題性を含めて稀代の名作といえる呪術廻戦のヒロインを張れる素養があるのか?と個人的には疑問です。
30歳を超えたのいい大人が何言っているのか、暇なの?と思いますよね。僕もそう思います笑
しかし、この伏黒ヒロイン問題について考え抜き、納得しないことには、仕事にも起業(ただいま起業構想中なので)にも全く身が入りません。
そこで本記事では、呪術廻戦を読み尽くしている僕が、伏黒恵は呪術廻戦のヒロインと言えるのかどうかを徹底検証していきます。
Contents
伏黒恵をヒロイン扱いする読者の声
公式にではなく、一部の読者によって伏黒はヒロイン、とされています。まずは読者の生の声を確認します。
ツイッターで「伏黒恵 ヒロイン」で検索すると、かなりの数のツイートが出てきます。
そしてその大多数が伏黒恵をヒロインとする主張に賛成している一方で、少数ですが「伏黒がヒロインとは認めない」という声も見られます。
しかもGoogle検索で「伏黒恵」と入れると、サジェストキーワードに「ヒロイン」が出てくる始末です。
【Google検索スクショ】
“ホワイトスペース”を埋めるための読者による伏黒恵ヒロイン化
僕の分析によると、世間で伏黒恵がヒロインとして祭りあげられている理由は以下です。
伏黒ヒロイン説の根拠
主要キャラの中に他にヒロインらしいヒロインがいない
多数の主役級・準主役級キャラクターが伏黒のことを気にかけている
虎杖・宿儺との三角関係?
役割がヒロインっぽい
呪術廻戦で公式に主要キャラとされているのは虎杖、伏黒、釘崎、五条の4人。本来ならば唯一の女性である釘崎野薔薇がヒロインの役割を担うはずです。
しかし釘崎はあのパーソナリティです。いや僕は以下の記事でも書いている通り釘崎が好きなんですが、いわゆるヒロイン像からはかけ離れた存在です。
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普段の言動や、特に呪胎九相図の次男・三男との戦いで見せたセリフや怖すぎる表情を見たら、とても釘崎を我々の常識にあるヒロインとしては扱えません。
この時点で読者心理としては、「あれヒロインって誰なんだっけ?」という疑問が湧きますよね。
他にも女性キャラは多数存在しますが、ヒロインというからには出番が多い主要キャラから選出されるのが筋と言うもの。
その中で、白羽の矢が立つのが伏黒です。なぜなら伏黒は多くの主要キャラに好かれている(ように見える)からです。
【伏黒のことを気にかけている人たち】
- 虎杖:同学年の親友、伏黒に命を救われており、また自分を助けた伏黒に生きて欲しいと願っている
- 五条:禪院甚璽との戦い後、自らスカウトして各種援助を実行し呪術高専に入学させる
- 宿儺:伏黒を常に観察し、ことあるごとに伏黒を救っている。他が死んでも伏黒さえ生きていれば良い
- 真衣:好みのタイプを語った伏黒に好感
ヒロインとして、他のキャラの気を引くという要素は大事だと思いますが、確かに主要キャラから注視されている存在なのは間違いなさそうです。
更に、伏黒が虎杖と宿儺が取り合いをしている、との解釈も多いようです。
ここまでで、いわゆるヒロインとして有力な存在となった伏黒ですが、その言動もヒロインに相応しいものがあると言われています。
数少ない常識的な呪術師、ツンデレ、虎杖を助ける献身的な行動、あたりが女子力が高い、と評価されているようです。
呪術廻戦はヒロイン不在だしヒロインは別に必要ない
ここまでで、ファンが面白がってあくまでネタとして伏黒ヒロイン説を語っている、というのが分かると思います。
しかしこれまで膨大な数の漫画を読んできており、かつ七海ばりにまじめな社会人の僕としては、ヒロインの定義からしてそもそも男性と言う時点で伏黒がヒロインというのにかなり抵抗があります。
ただこのご時世、ジェンダー平等の考え方からすると、ヒロイン=女性と言う伝統的なヒロインの考え方自体がナンセンスなのかも知れません。
むしろ見方を変えると、男性をヒロインとする既成概念を打ち破った考え方は、とても面白いと感じます。ビジネスの世界でも一緒ですが固定観念にとらわれないのは大事。
というか更に思考を(無駄に)深めていくと、そもそも呪術廻戦に恋愛要素は皆無なので、「ヒロインは誰か」というような論点も議論も意義が薄い気がしてきますね。
ヒロインが必ず存在する、という普通の漫画の枠組みでとらえると、呪術廻戦という作品を見誤ることになるのではないかと僕としては思います。
主役級を含めてキャラがバタバタ死んでいく展開、話のテンポ、詳説しない語り口などによって従来の漫画には無い魅力を備えているのが呪術廻戦です。
なので、呪術廻戦はこれまでのようなヒロインは不在でいいんではないでしょうかね。呪術廻戦の面白さの本質はそこではないと思いますし。
芥見先生は「ヒロイン伏黒」を認知していて面白がっている
これは個人的な憶測ですが、原作者の芥見先生としては、さすがに伏黒をヒロインとして描こうという意図はなかったと思います。
しかし芥見先生が自ら考えているアニメのおまけ的ショートストーリー「じゅじゅさんぽ」を見ると、ネットやSNSで伏黒ヒロイン説が謳われていることを知っていそうです。
アニメ5話のじゅじゅさんぽでは、伏黒がそのつっけんどんな性格に似合わないかわいらしい発言で釘崎と真希を驚愕させています。
アニメ23話のじゅじゅさんぽでは、伏黒が町で逆ナンされた、として虎杖・五条・釘崎が面白がって伏黒を女性扱いしている日常回になっています。
僕には、どうみても伏黒ヒロイン説を面白がってネタにしているようにしか見えません。
因みに、じゅじゅさんぽは本編にはない日常回でとても面白く僕は大好きです。
まだ見たことが無い人にはぜひおすすめします。以下の記事で無料で視聴できる方法を含めて解説していますのでよければご覧ください。
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まとめ
伏黒恵ヒロイン説について検証してきました。個人的には、呪術廻戦はヒロイン不在でも良いのではないかと思います。
男性がヒロイン、というのは既成概念を破る面白い考え方ですが、呪術廻戦に敢えてヒロインを置く必然性も無いというのが僕の見解です。
最後まで読んで頂きありがとうございました!