週刊少年ジャンプの人気漫画『最後の西遊記』最新話であり最終回23話のネタバレと感想考察です。
全ての真実を知った龍之介の前に立つ龍之介の父である敖白。
父のエゴで巻き込まれる形となった龍之介ですが、恨み言一つ言うことなく、自らの本心を精一杯伝えます。
そして龍之介は一緒にいたいと言ってくれる仲間達と共に、自らの望みを叶えるために最後の妖怪の前に立つのでした。
龍之介の戦いの結末は!?
それでは、気になる『最後の西遊記』最終回23話のネタバレ・あらすじ・考察など、是非読んでみてください。
Contents
最後の西遊記最終回23話ネタバレ:前回22話感想考察
コハルが生まれた場面から、物語の1話目までの真実が語られる事になった今回。
前回と今回で父敖白の気持ちもしっかりと語られた事で、物語的にもとてもスッキリした感じとなりました。
道通の残酷なやり方によってモモを失った敖白は非常に苦しい状態でしたね。
その中でも考えていたのは息子である龍之介の事だけ。
ただ彼に生きていてくれれば、世界が滅んでも構わないという強い思いは愛情でしかないですよね。
それだけ龍之介を思っていた敖白ですが、龍之介を仔にするために結局試練を与える事に。
龍之介が一番大事だからこそそういうやり方しか選べなかったというのが彼の不器用な所なのでしょう。
布留迦という自分が信頼する友に龍之介を任せた所が、彼と道通の大きな違いでしょうね。
そして厳しい真実を知った上で再会することになった龍之介とコハル。
この部分がどうなっていくのか心配でもありましたが、龍之介は思っていたよりも遥かに強かったですね。
小3とは思えない強メンタルの持ち主です。
ここまで来ればもう二人の関係が揺るぐこともないでしょう。
最後にエステルが何を約束しようとしているのか気になりますね。
最後の西遊記最終回23話ネタバレ
『最後の西遊記』最終回23話
「最後の西遊記」のネタバレが下記となります!
思い出
全ての真実を知って鳥居から出てきた龍之介達。
そしてそんな彼らの前には父である敖白の姿が。
ここまで龍之介に辛い役割を背負わしてしまった事を謝ろうと土下座の体勢。
ずっと俺に負い目を感じて生きてきたのか。
俺の前で笑っていたのも全部嘘なのか。
そんな事を思いながらも龍之介は自分の思いをはっきりと伝えます。
龍之介にとってこれまで辛いことが沢山あり、そしてこの先の最後の妖怪の事を考えれば恐くてしかたない事。
しかしそれでも龍之介にとって家族で野球を観に行ったのも、海に行ったのも楽しい思い出。
頼れる人達に会えた事も、友達が出来た事も、妹に会えた事も全部が嬉しかった。
そしてエステルも龍之介と約束してくれていました。
これからどんな事が起こってもエステルは一緒にいてくれると。
地獄なんかじゃない
コハルやエステルと一緒に学校に通って、友達が出来て、しげちゃんと一緒に野球の試合に出る。
夏にも秋にも冬にもそれぞれしたい事が沢山ある。
キャッチボールしたり料理を食べたりして、それはきっと楽しい一日になる。
父もきっと本気で笑っていられると…。
父を前に真っ直ぐな気持ちを伝える龍之介。
その言葉に敖白は涙を堪える事も出来ません。
父の願いや母の願いではなく、自分自身がここで生きていたいと強く願っている。
この世界には楽しい事がいっぱいあって、やりたい事もいっぱいあるのだから。
そして一緒にいたい人もいっぱいいる。
龍之介はコハルとエステルと手を繋ぐのでした。
未来へ
そして数年後、遂に実体化した最後の妖怪が現れます。
それは巨大な体に羽根の生えた天使とも悪魔とも呼べないような姿。
そんな最後の妖怪は映像を通して世界中に流されていきます。
絶望としか言いようのない恐怖そのものの姿に多くの人は悲観し、涙を流し諦めてしまいそうになります。
しかしその映像を見守る皆は同じ帽子を被っていました。
小さく桃が描かれたその帽子を。
そして一人の少年が映像を指差します。
そこに映ったのは少し成長した龍之介やコハル、エステルの姿。
トシ春もしげちゃんも、布留迦先生も父敖白も、皆が揃って如意棒を構えます。
一人一人の勇気は小さなものでも未来を願う心が集まれば消せない恐怖なんてありはしない。
龍之介は手にした如意棒をバットのように構えます。
この物語の先にある未来の為に。
龍之介はその未来を手にする為、全力で如意棒を振るうのでした。
最後の西遊記最終回23話ネタバレ感想考察
今回で残念ながら最終回となってしまった最後の西遊記。
前回までで色々な伏線を一気に回収していたのでちょっと心配でしたが、やっぱりといった感じでしたね。
肝心の最終回ですが、非常にスッキリした終わり方だと思います。
そもそも設定的には前回の時点ではようやくスタートに立ったくらいの所でしたので、駆け足エンドではあるのですが、その流れをきちんと想像できるような終わり方にはなっていたでしょう。
どうしても設定が複雑だったため、物語のほとんどを説明に使わざるを得なかった所が残念なポイントでしょうか。
主人公が小3だったのも微妙な所だったかもしれません。
最初からもう少し大人であっても成立していたような気がしますし、エンディングでの成長した姿での戦いなんかがもっと観たくなります。
如意棒を使ったバトル部分も、じっくりと描いた心理描写も良かったと思います。
それだけにわかりやすさというのは重要なものなんだと感じさせられますね。
最終回でカットされた部分こそが本来この作品で描きたかった部分だと思われますし、なんだかもったいないなぁと思います。
全体的に惜しいと感じる事の多い作品でした。
最後の西遊記最終回23話ネタバレ展開予想
ここからは、『最後の西遊記』最新話23話で起こりうる展開を予想をしたものを載せていきます!
エステルの約束
龍之介とコハルの問題が無事に解決した所で二人を呼び止めたエステル。
今回の事は、二人にとってあまりにも辛い真実を聞かされた彼女も大きく心が動く体験となったでしょう。
それだけに彼女の約束という言葉はきっと深くて重い大切な約束になるのだと思います。
シンプルではありますが、やはり一緒に最後まで戦い抜こうというような約束でしょうか。
龍之介とコハルは物凄く強いですが、同時に凄く脆さも感じます。
だからこそ3人を結びつけるような、簡単に死んではいけないというような約束を強く交わすのではないかと思います。
「仔」を巡る戦いが始まる!?
あまりにも重たかった龍之介のコハルの問題が何とかなりましたので、次なる問題は龍之介がコハルの「仔」に選ばれる事でしょうか。
当たり前のようにコハルのパートナーとして過ごしている龍之介ですが、一応敖白が道通から受けた条件としては、3年後にふさわしい実力を得た方が「仔」になるというもの。
なのでまだ龍之介で確定した訳ではありません。
むしろ本来「仔」になるべきだった少年は、この状況に怒りを感じていてもおかしくないでしょう。
コハルとの関係はさておき、真人に近い所まで成長していた彼は相当な実力があるはずです。
龍之介と再びその座をかけての戦いが始まっていくのではないでしょうか?
最後の西遊記最終回23話ネタバレまとめ
いわゆる「俺たちの戦いはこれからだ」的なエンドではなく、過程を飛ばして1話目にも少し描いた最終決戦の直前のシーンを描いてのエンドとなった最後の西遊記。
壮大な物語の部分や、非常に重たい悲劇の部分など名作になりえる可能性は充分にあったように思えます。
それだけにキャラクターの魅力であったり、分かりやすい物語であったり、掴みの部分がないと厳しいんだなぁと感じさせられました。
この作品はじっくりと描く事が出来ていたならば、もっと楽しめる作品になったかもしれません。
とはいえ、物語自体にはしっかりとケリをつけての終わりとなりますし、後味も悪くない形で良かったです。
終わってしまいましたが、主人公達の冒険をもっと観てみたいと思える作品でした。
『最後の西遊記』は今回で最終回となりましたので、野々上大二郎先生の次回作に期待しましょう!