呪術廻戦の主要キャラである伏黒恵。
巷では伏黒がかっこいい、はたまたかわいい、という声で溢れており非常に人気があるキャラクターの一人です。
呪術廻戦の各主要キャラ・準主要キャラには、確固とした個性やテーマ・メッセージが備わっていると僕は思っています。
この点については本サイトでも考察していますが、釘崎なら「自分らしく生きる」七海なら「ブレない信念」など。伏黒恵も勿論その一人です。
本記事では、呪術廻戦を読みつくしている漫画マニアの僕が、伏黒恵のキャラに触れつつ名言をピックアップしていますので、良ければぜひご覧ください!
Contents
伏黒というキャラクターに込められた”壁をぶちやぶれ”というメッセージ
呪術廻戦の既刊を改めてひっくり返して伏黒のセリフを見返していて僕が思うに、伏黒は「個人が自分の中にある壁を破って限界を超える」ことを体現するキャラクターだなと。
例えば、作中で五条悟が伏黒に対して、以下のように言っています。
恵 本気の出し方知らないでしょ
呪術廻戦 7巻58話 五条悟のセリフより
やってないんじゃなくて できてないんだよ
例えばさぁ この前の野球 なんで送りバントしたの
(中略)
君は自他を過小評価した材料でしか組み立てができない
少し未来の強くなった自分を想像できない
(中略)
「死んで勝つ」と「死んでも勝つ」は全然違うよ 恵
本気でやれ もっと欲張れ
頭脳明晰で呪術センスが高い伏黒。そうしたスマートさに加え、自身の命と引き換えに敵を倒せる奥の手「魔虚羅(まこら)」があったゆえに、自身で見えない限界を作り出していたのでしょう。
しかし特級呪霊と対峙し追い詰められた伏黒が、戦いのさなかに五条の上記セリフを思い出し、自分の限界を破って不完全ながら限られた術師しかできない領域展開を成功させます。
伏黒のキャラクターを紐解く上で、かなり印象的な出来事です。
ビジネスパーソンとしての成長に関して、かなりこだわっている自分にとっても非常に心に響く場面でした。
ご紹介する名言の中で、1つ目と2つ目が、この限界を超える、というテーマに即したセリフになっています。
伏黒恵の名言3選
それでは、僕の独断にもとづく伏黒恵の名言を3つ、解釈や個人的に思うことを添えてご紹介したいと思います!
自分の限界を破り、あるべきを追いかける大切さを思い出させる名言
出来るかじゃねえ、やるんだよ!
呪術廻戦2巻 9話 伏黒恵のセリフより
仕事でもプライベートでもそうですが、僕は常々、人間って無意識に自分の枠を意識し、自然とブレーキをかけてしまっているものだなぁと思います。
僕は外資系戦略コンサルティングファームでプロジェクトマネジメントをしていましたが、プロジェクトのタスク設計をするときにはどうしても「自分ができること」の範囲に収まってしまいがちです。
自分が得意なことやできそうなこと或いはチームのメンバーができそうことを中心に、チームがプロジェクトで何をやるかのプランを立ててしまうんですね。
これって僕だけでは無くて、人間みなそうだと思います。
しかし自分の枠の範囲内で考えたり行動するだけでは、大きな価値や充足感・満足感は生み出せません。
伏黒のこの名言は、圧倒的な格上である宿儺と相対したとき、覚悟を決めた際に心の中で叫んだセリフです。
常に自分の限界へチャレンジすることや、自分だけではなくてチームメンバーや周囲の人々と協力しながら壁をぶち破っていくことの大切さを思い出させてくれる名言ですね。
限界を超えていく1つの方法論を教えてくれる名言
もっと自由に、広げろ! 術式の、解釈を!!
呪術廻戦 7巻58話 伏黒恵のセリフより
自身がぶちあたる壁を破るには、今ある固定観念や制約をとっぱらって、自由に発想することが1つの方法として有効です。
僕はコンサルティングファームに居ましたが、例えばクライアントが戦略を考えたい、という時に社内事情や制限に縛られず、第三者的な視点で提案ができる、というのが依頼の理由だったりします。
今まで出てこなかった発想・アイディアを取り入れることで、より良い戦略やアウトプットが生まれたり、成長につながるケースが多いです。
但しそのように他人に依頼するケースではなく、自分が得意でエキスパートと言えるような領域で、知見があり詳しいがゆえに、これまでにない核心的なものを生み出すのってハードルが高いですよね。
言葉で言うのは簡単ですが、自由に発想する、というのは実は簡単ではないです。しかし一皮むけるためには有効には間違いないので、チャレンジし続けたいですね。
世の中の真実について考えさせてくれる名言
不平等な現実の実が平等に与えられている
呪術廻戦 2巻9話 伏黒恵のセリフより
善人である姉・津美紀が、呪いを受けてしまったことから、伏黒は不平等な現実が平等に人々に与えられていると考えています。
現実においても、真実と言えますよね。良い行いをしている人間、能力が高い人間、地道に努力をしている人間が、必ずしも報われるとは限らない。
ビジネスの話になりますが、僕も典型的な日系大企業で働く中で、「ゴマすりばっかり上手いこの人がなんで偉くなっているんだ?」と思うことが何度かありました。
そのようなケースのみならず、際立った成果を残したり称賛を得るためには、すべからく運の要素が絡みます。能力の高さや努力は必要条件であり十分条件では無い。
資本主義的ですが個人的にはだからこそ、現実は面白いとも思います。全員が平等な生活や待遇を受ける世界では自分を高めようとする気はあまり起き無さそうです。
伏黒のこのセリフは、そんな現代社会の真理にはたと気づかせてくれる名言だと思います。
まとめ
伏黒恵の名言の中で、僕が好きなセリフを以下の3つに厳選してお届けしました。
僕が好きな伏黒恵の名言
出来るかじゃねえ、やるんだよ!
もっと自由に、広げろ! 術式の、解釈を!!
不平等な現実の実が平等に与えられている
僕はプライベートよりもビジネスに思考が寄ったタイプなので、ご紹介したような名言と解釈・意見となりましたが、皆さんはどのセリフがお好みでしょうか?
呪術廻戦のキャラはかなり個性が立っていて、意識して読み返すと、漫画とあなどることなかれ、なかなかに示唆深い名言が多いです。
ぜひ改めて呪術廻戦を読み返すと新たな発見があるかも知れませんよ。ぜひおすすめします!
以下の記事では、他のキャラの名言や伏黒恵に関する考察をまとめていますので、良ければ併せてご覧ください。
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