『キングダム』の中で、軍略においては中華最強と言われている王翦。
いくつもの戦いの中で、敵の動きの先の先まで読み、秦国の窮地を救ってきた。
趙の現三大天であり、最強の軍師と呼ばれている李牧でさえ、王翦相手には手を焼いている状況。
なかなか思うように攻め込むことができていないようだ。
そして李牧も軍略においては名称と呼ばれており、今回の朱海平原の戦いにおいて王翦と李牧の二人の知略が注目されている。
果たしてこの最強の二人、どちらに勝利の軍配は上がるのだろうか。
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李牧と龐煖の特別感
王翦を考える前に、『キングダム』の中でも特別感のある李牧と龐煖の扱いについて。
龐煖は本来、武の極みという将軍ではなかった。
どちらかと言えば知略も有する将というイメージ。
しかし、その武功を李牧にそのまま付けたことで、この二人の存在感がより際立ったことになる。
史実でも李牧は名将
実際に李牧は、史実でも名将だった。
この時代の秦国の侵攻を防いだという実績もあり、領土を取り戻すという成果を収めてもいる。
史実だけでも名将だが、それに加えて『キングダム』では、龐煖の武功までもつけ足しているので相当な実力者だ。
逆に龐煖は功績を李牧に与える代わりに、圧倒的な武力を手にしたと言える。
知略最強は李牧。
そして武力最強は龐煖。
知力の基本は李牧
武力については、龐煖を100として他のキャラを構成していると原作者の原先生の発言があった。
おそらくは知力についても、李牧を100として同様のことが行われていると推測できる。
つまりこれが通るなら、知力で言えば王翦が李牧に敵うはずがないのだ。
しかし、王翦も相当な切れ者。
嬴政が中華統一を成し遂げることができるのは、王翦という将軍がいたからと言っても過言ではない。
それほどの人物なので、李牧が100だとしても王翦がそれに劣ると言えるだろうか。
実際のところは、李牧とほぼ同等レベルの知力を兼ね備えているのが王翦なのだろう。
王翦は最強の軍略家?
王翦は、李牧を凌駕するほどの軍略家として描かれている。
実際に朱海平原の戦いで李牧が最強と言われている布陣で王翦軍に向かってきたが、王翦はしっかりとその場を読み、最善の策で攻め込もうとしている。
やはり、王翦と李牧、二人の知力はほぼ同等であるのは間違いない。
以前には六国から攻められた合従軍戦があり、楚将である媧燐が函谷関へ別動隊を走らせたことも読み切っていた。
このときは、王翦が函谷関へと向かっていなければ、おそらく秦は滅んでいたに違いない。
戦の先を読み過ぎるほどに読める人物こそ王翦。
何度も李牧を驚かせている。
そのため、ある意味李牧よりも先読みのできる将であることは間違いない。
王翦と李牧の戦いの先は
例えば王翦と李牧が一対一で戦えば、やはり知力のベースとなっている李牧が勝つだろう。
しかし、今回の朱海平原の戦いにおいては、秦国の優秀な存在が王翦の力になっている。
それが、信、王賁、蒙恬だ。
李牧のあらゆる読みの範囲をこの三人は軽々と超えてきている。
李牧の負けには、そういった予測不能な圧倒的な成長があるに違いない。
もし李牧が朱海平原の戦いで敗れるならば、その原因は信、王賁、蒙恬の活躍があればこそだろう。
王翦と李牧どちらが勝利かまとめ
王翦は、自身の実力も当然に知り尽くしており、だからこそ勝つ戦のみをしてきた。
知力でわずかに李牧に及んでいなかったとしても、信、王賁、蒙恬の三人の圧倒的な成長が作用して、この朱海平原の戦いも確実に勝つのではないだろうか。
これからの『キングダム』にも大いに期待したい!