『ワンピース』954話にてついに、スクラッチメン・アプーが再登場しました!
最悪の世代でルフィたちとは別に同盟を組んでいたキッド、ホーキンス、アプー。
彼らは空から落ちてきたカイドウと相まみえることになってから、その道が分かれることになってしまいます…。
キッドはカイドウに反旗を翻しますが戦いに敗れ、投獄。
ホーキンスはカイドウに敵うはずがないと判断し、傘下に。
そしてアプーはというと今までその動きが不明なままでした。
カイドウと電伝虫にて非常に近しい関係のように話しているところはありましたが、実際に登場するのはようやく!といった感じ。
そんなアプー、やはり只者ではなかったのですね…元からカイドウの傘下だったのにキッドとホーキンスと同盟を結び、カイドウに出会わせるという役割を担っていた!
かなりの曲者スクラッチメン・アプーを考察しました!
Contents
スクラッチメン・アプーとは
最悪の世代の海賊の一人、スクラッチメン・アプーは、グランドライン出身の手長族で、異名は「海鳴り」。
腕の関節が人間より1つ多い手長族の彼は、「アッパッパ~」という笑い声も特徴的。
アプーの懸賞金
アプーの懸賞金は、初登場時は1億9800万ベリー。
そこから2年の時を経て、3億5000万ベリーにアップしています。
この間に何があったのかというと…と言うのは後述していきますね。
アプーの強さ
シャボンディ諸島編でシャッキーが、最悪の世代のうち特に新聞を賑わせている5人(キッド、ルフィ、ホーキンス、ドレーク、ロー)には含まれていないものの、当時の懸賞金額ではそのすぐ下に位置しています。
また、海軍大将の黄猿との戦闘シーンでは身体を楽器のようにして操るような描写も見せ、音を操るようにも見える戦闘を繰り出すなど、かなり個性的な印象。
おそらく、というかほぼ確定的に悪魔の実は食べているのでしょうが、まだ何の実かは不明。
推測できるのは、「オトオトの実」といったところでしょうか。
自分で擬音(「爆(ドーン!)」や「斬(シャーン!)」など)を言うだけで攻撃ができる、というのはアプー独自の戦い方ですね。
アプーが率いるのは「オンエア海賊団」
アプーが船長をつとめるのはオンエア海賊団。
「アプー海賊団」じゃないところを見ると、船員全体が音楽に関わっているのかという想像ができます。
ワンピースのストーリーでは、海賊団の名前に「船長の名前・呼称」を使う機会があります。
別のパターンが、オンエア海賊団やハートの海賊団など「船長(たち)の特徴や関連するワード」を採用するパターンなので。
また、スクラッチメン・アプーが、中国の海賊チュイ・アプーをモデルにしたとされていることからか、オンエア海賊団の仲間には、アプー自身も含めて中国をイメージさせる衣装のキャラクターも見受けられます。
このことからも他の海賊団とは一線を画す存在であることには間違いありません。
アプーの特徴
では、スクラッチメン・アプーとはどういった人物なのか。
挑戦的な態度
ルフィが初めてシャボンディ諸島を訪れた際、アプーの初登場シーンでは、いきなりキッドとバトルしていました。
当時の懸賞金額で「格上」にあたるキッドにも挑んでいくとなると、そこにはアプーが好戦的な性格かという予想も浮かんできます。
また、それは2年経った時点でも変わっていない様子。
同盟を組もうということでキッド海賊団のアジトに集まったところで、キッドの部下をボッコボコにしちゃっていましたから、かなり挑戦的で好戦的な態度です。
それとも、単にキッドが嫌いだったとか?笑
好奇心が強い
アプーは「好奇心の強さ」も見て取れます。
これもシャボンディ諸島に初めて訪れた時、海軍大将が来ると聞いた他の海賊達が一斉に逃げ出そうとする中、アプーだけは、大将を見物したいと言い出しました。
実際に、ホーキンスやドレーク、ウルージとともに、黄猿やパシフィスタと対峙していました。
挑戦的とも被りますが、どんな時でも物怖じせずに戦いを好んでいく姿は、船長としてはかなりのリーダーシップであることは間違いないでしょう。
アプーがカイドウの部下なのは元々確定していた
さて、アプーがカイドウの部下だったというのは、元々確定していた事実でした。
カイドウに電伝虫にてジャックがどうなったのかを連絡していた際、ジャックとの通信が海で途絶えちまったってよ、カイドウさん!とさん付けでかなり親し気に話していたので、この時点でカイドウの部下になっていたとわかっていましたね。
ただこの時点では、カイドウがキッド・ホーキンス・アプーの同盟が行われた後に落下してきて、ここでカイドウには敵わないと思ったために部下になった、と思っていたのです。
ところが…
キッドとホーキンスの同盟前からカイドウの傘下だったアプー
これは意外でした!
キッドとホーキンスと同盟を結ぶ前からカイドウの傘下になっていたと!
アプーにとってはキッドやホーキンスに対して示した同盟の意志は、最初から「裏切り前提」のものだったのですね。
つまりは、キッドとホーキンスと同盟を結んだのはわざわざカイドウに会わせるためだったと思うのです。
カイドウが空島から落下して、死ねねェなァなんて言っていたのは単なる挨拶代わり。
お前たちが目指している先にはこんなヤバイ奴がいるぞという警告でもあったのでしょう。
その上でカイドウはキッドとホーキンスに、おれの傘下に付けと。
世界最強の軍隊を作るために、世界を自分のものにするために。
ここでキッドは反抗して敗北、ホーキンスは止む無く傘下についたのですね。
アプーの狙い
ただ最終的にアプーの狙いは何なのか、ここははっきりとはしていません。
もしかしたら今カイドウの傘下になっているのも、アプーからしたら単なる利用なのかもしれませんよね。
アプーの目的はあくまでシャンクスの討伐であって、その利害が一致していそうなカイドウの側につくことによって利用しようとしているのか。
はたまたカイドウを不意打ちで倒そうと目論んでもいるのか。
傘下に入ることで内部から倒すというのは、ベッジもビッグ・マムに対してやろうとしていた作戦です。
自分の力だけではカイドウには敵わないと悟ったアプーが、敢えて従ってみせて様子をうかがっているのでは…。
アプーの今後の目的は?
では、アプーの目的は何なのか?
最終目的はあくまで赤髪のシャンクスを倒すことだと思います。
その手段として、アプーはカイドウの立場を利用しているのだと予想。
マリンフォード頂上戦争時点で拮抗していた(少なくとも拮抗しているように見えた?)シャンクスとカイドウの勢力。
その拮抗状態を、自分がカイドウ側に加わることで崩そうとしているのが、今のアプーなんじゃないでしょうか??
そしてついに、シャンクスを倒したとして、次はカイドウを狙ってくるでしょう。
最強生物と称されるカイドウですが、一度取り入ることで弱点を探る行動も裏で行っているのでは?
実際にアプーにカイドウ討伐ができるかは分かりませんが、アプーはそのような青写真を描いているのかもしれませんね。
超展開:ローとアプーは同盟を組んでいる?
これもまた予想でしかありませんが、もしローとアプーが同盟を組んでいるなら?
意外にありそうな展開だと思うのです。
ローと麦わらの一味の同盟は期間限定で、カイドウを倒すときまでです。
アプーも今はカイドウの傘下に入っていますが、カイドウがやられてからは、別の四皇へと向けて戦いを挑むことになるでしょう。
その相手こそ、シャンクス。
そしてローもいずれはシャンクスを倒そうと思っているのはあるはずです。
最近のローはやや単独行動が増えてきていますよね。
表向きは錦えもん側についていると見せかけ、独自にホーキンスに取引をかけて捕まってみせたり、謎の人物の陰謀を受け入れたり、何か怪しさが漂っています。
このワノ国編が終わってから麦わらの一味との同盟が解消されると、いよいよローもまだ見せていない本性=アプーとの同盟を再開させるのではないでしょうか。
カイドウ傘下と判明のアプーの目的や強さまとめ
アプーはやはり、只者ではありませんでしたね…。
キッドやホーキンスを元々から裏切っていたかと思えば、カイドウの傘下であったり、またもしかしたらカイドウでさえも利用していると感じられる行動の数々。
ようやくワノ国編に登場したアプーのこれからの動きは注目ですね!