進撃の巨人の中に出てくる概念の一つである「座標」。
ただ、「座標ってよくわからない!」という方もいると思います。
様々な巨人が異なった能力を持っていたりと、この辺りの設定はちょっと複雑ではありますからね。
そこで今回、座標についての情報を改めて詳しくまとめていきます!
エレンが持つ座標の発動条件と正体、そして今後の使用方法予想も考察します!
Contents
座標とは
度々出てくる「座標」という概念。
座標に関する情報をすべてこちらにまとめておきます。
座標の正体
座標というのは、簡単に言うと「巨人を操る力」のこと。
座標の力を有するものは、無知性巨人を自由に操ることが可能となります。
例えば、過去にエレンが座標の力をつかい、無知性巨人に鎧の巨人を襲わせるよう仕向けていました。
ただ、これはエレンがたまたま条件が合ってつかえていただけで、エレン自身が座標の力を完全にコントロールできているわけではありません。
座標の起源
「巨人を操ることができる」という座標の力は、九つの巨人の元である「始祖の巨人」が有していた力です。
ユミル・フリッツは死後、その力を9体の巨人に分けました。
それが後に鎧の巨人、超大型巨人ら「知性持ち巨人」と呼ばれる巨人のことです。
ユミル・フリッツは、エルディア国繁栄のために巨人の力をつかいましたが、九つの巨人の力を手にしたエルディア国は、自国の繁栄のためだけでなく、他国を侵略する力としてもつかいました。
巨人の圧倒的な力をつかい、他国を侵略。
エルディア国が大陸の覇者となります。
長らくの間、エルディア国が世界を支配していましたが、マーレの内部工作を受け、九つの巨人のうち七つをマーレに奪われてしまう。
それでも始祖の巨人の力を有していたエルディアは、なんとか均衡を保っていましたが、145代フリッツ王のときに戦いを放棄。
パラディ島という大陸からは離れた島に逃げ込み、始祖の巨人の力をつかい、三重の壁を作り、そこで国を発展させていきます。
これが座標の起源になります。
座標の発動条件
座標の力をつかえるのは始祖の巨人。
つまり、始祖の巨人を捕食すれば座標をつかい、巨人を操ることができる力を手にするわけですが、実は座標の発動条件はそれだけではありません。
実は、普通の人間が始祖の巨人を捕食しても座標の力をつかうことはできません。
「ユミル・フリッツの血を引く、王家の者しか座標の力をつかうことができない」という条件があります。
王家も「不戦の契り」のために使えない
しかし、現在は王家の人間でも座標の力をつかえない状況にあります。
戦争を放棄した145代目フリッツ王は、「不戦の契り」というものを作り、「例え王家の人間が始祖の巨人の力を継承しても145代目の思想に取り憑かれ、自殺の道を選んでしまう」という契約を立てました。
これは戦争を放棄し、「束の間の楽園を満喫したい」という145代目フリッツ王の思想によるもの。
今後、始祖の巨人の力を操り、他国と戦うという選択肢を選ぶ者が現れてほしくなかったからでしょう。
現在はエレンが座標を所持
座標の力を現在所持しているのはエレンです。
もともとは王家であるフリッツ家(レイス家)がその力を継承していました。
ウーリ・レイス
↓
フリーダ・レイス
しかし、フリーダ・レイスが始祖の巨人の力を所持していたときにエレンの父親であるグリシャがその力を奪い取ります。
そして、グリシャはエレンに巨人化の注射を投与し、巨人となったエレンに食べられてしまいます。
こうしてグリシャはエレンに巨人の力を継承したので、現在エレンが座標を所持しているということになります。
もちろん、エレンは王家ではないので今は座標の力を操ることはできていません。
エレンは座標の力を扱えるようになるのか?
王家ではないエレンは、座標の力をつかうことはできませんが、過去に座標の力をコントロールできていた場面があります。
王家の人間でもないエレンが、座標の力をつかえていた理由は、直前にこの巨人に接触していたため。
この巨人の正体は、ダイナ・フリッツという女性で、グリシャが壁の外にいたときの妻。
「フリッツ」という名前からわかる通り、ダイナ・フリッツは王家の血を引く人間です。
つまり、「王家の人間と接触すれば普通の人間でも始祖の巨人の力をつかうことができる」ということになります。
エレンが座標を継承した場面の詳細!
エレンは、ライナーとベルトルトに襲われた際にダイナ巨人に接触をしました。
このときは元々攫われてしまったエレンを奪還するため、調査兵団と憲兵団、駐屯兵団が救出に向かっている場面でした。
エレンを助けるために、参加していた恩人のハンネスが、エレンの目の前でエレンの母カルラを食べた巨人=ダイナに食べられてしまうのです。
満身創痍で巨人になれないエレンは、不甲斐ない自分に対して苛立ち、母とハンネスの仇の巨人に対して素手で殴るのです。
これが「接触」となりました。
この瞬間に、巨人化能力を持つライナーたちに電流のような衝撃が走り、同時に、知性を持たない無垢の巨人たちはダイナ巨人とライナーたちに向かって襲い掛かっていくのです。
このときからエレンは「座標」を持つことができるようになりました!
座標を今後どのように使用するか
さてこの「座標」ですが、大きく物語上で動いているのはジークです。
ジークは王家の血を継いでいるのと同時に、座標にはさらなる力があることを知っていました。
それが、「座標」の力を使えば、エルディア人の体内構造をも変えることが可能だということ。
この事実は、疫病が流行りだしたときに、当時の王がユミルの民の体内構造を変えたことで、病にかかる者がいなくなったという過去のデータから判明しています。
この力を使ってエルディア人の生殖能力を無くし、今後の100年で巨人をこの世から無くそうとするのが、ジークの考える「エルディア人安楽死計画」となります。
エレンがジークに反対!
最近までこのジークの考えに賛同したかのようにふるまっていたのが、エレンでした。
エレンの行動の数々は、仲間を裏切ったかのようにも見え、残念な気持ちにもなりました…。
しかし、120話で判明したのは、エレンは裏切ったのではないということ。
ジークの計画はエレンにとって「ふざけた計画」であり、エレンは座標の世界に行くためにジークの話に合わせていただけだったのです。
ということは、エレンの真意は何なのか?
始祖ユミルに会い、何を伝えようというのか?
座標についてのエレンの考えとは
ここからは予想となりますが、エレンが座標に来た本当の目的は、始祖ユミルと大地の悪魔との契約を無くし、エルディア人が巨人化できないようにする、というものなのではないでしょうか。
生殖能力を無くして断絶させずとも、そもそも今の契約をすべて無くしてしまえば、今巨人化しているエルディア人たちもこれから普通に暮らせるわけです。
さらに、安楽死計画を発動させると、今後100年は王家の血筋を絶やしてはならなくなります。
エルディア人がこの世から亡くなる約100年後までに、世界の争いに対抗するための「地ならし」の力を確保しておく必要があるためです。
その「地ならし」の力を確保するためには、子どもが産める王家の血筋が必要であり、その人物は現状ヒストリアしかいません。
つまり安楽死計画を発動してしまうと、ヒストリアの人生は今後出産だけで終えてしまうという非常に辛いものとなってしまうのです。
エレンにとって、ヒストリアは104期訓練兵団のメンバーという大事な存在でもあります。
それなのに、この先の人生を出産だけする存在なんてかわいそうだと思ったのでしょう。
だからこそ、始祖ユミルと大地の悪魔との契約をそもそも無くしてしまうために、座標まで辿り着きたかったのではないでしょうか。
座標の力発動条件や正体に今後の使用方法まとめ
現在、エレンとジークの混戦が続いている『進撃の巨人』。
エレンは安楽死計画には乗ることができないと拒否しますが、そんなエレンを救うという名目も含んでジークは安楽死計画を発動させてしまいます。
果たして本当に発動できたのか?
そして座標まで辿り着いたにもかかわらず発動させてしまったエレンの次なる一手は?
今後の展開も楽しみにしましょう!