『ワンピース』ワノ国編は第二幕が終了となり、いよいよ決戦が間近となっている。
そんな中、非常に不可解なのが、錦えもん側の情報がどんどんオロチ側に漏れているということ。
『ワンピース』955話でも、あれだけ錦えもんたちが用心して内密にしていた「判じ絵変更後の集合場所」がオロチに漏れていたという。
なぜこのような事態が起きてしまうのか?
オロチ側に錦えもん側の事情をすべて読み取れる人物がいるのか、あるいは錦えもん側から内通者がいるのか…。
今回は内通者がいるという前提で、誰がその正体となるのかを考えていく!
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カン十郎が内通者の正体考察:足首の印と判じ絵がひもづけられたこと
まず一大事となったのは、光月家の同志たちを集めるために秘密裏に配っていた「逆三日月」の判じ絵と、配る対象者である「足首に月の印を持つ者」がまとめて敵側にバレてしまったということ。
これには錦えもんもイヌアラシもキャロットも非常に参っていた。
当然、花の都では大捕物が始まり、「足首に月の印を持つ者」を容赦なく捕らえていくオロチ!
決戦の日まで9日というタイミングで大勢の同志を失う、という結果になってしまった…。
しかしこれについては処刑された霜月康イエが、機転を利かせて処刑の場で自らが罪を被って無かったことに!
更に判じ絵も、捕まっている羅刹町牢屋敷の侍たちだけに知らされ、それがベポ→ナミ→錦えもんと伝わったことで第二の意味が出来上がることとなった。
カン十郎が内通者の正体考察:判じ絵の常影港がオロチにバレる
しかし、意味を変えたのにもかかわらず、955話では何故かオロチにその意味がバレてしまう!
出回っている判じ絵自体は何も変えていないため、オロチが気付くわけがないが、その情報だけがオロチの元に届いたということが考えられる。
これで決戦の日に、オロチたちもまた常影港に軍勢を配備させておくことが決定的となってしまった。
何故ここまで情報が漏れてしまうのか??
カン十郎が内通者の正体考察:情報の出どころとは
ではその情報がどうやって漏れてしまったのかを考えていきたい。
カン十郎が内通者の正体考察:ベポたちは喋っていない
ハートの海賊団のクルー、ベポ、シャチ、ペンギンが捕まった際、彼らは何も情報をしゃべっていないということが判明している。
拷問も受けたはずだが、それでも喋らなかったベポたちはさすがローの仲間だ。
ベポたちを捕らえたことについては、サンジは「ローを引きずり出すつもり」と言っていた。
このときローを探していたのはホーキンスやドレークだと思われるが、もしかしたらカイドウやオロチも探していたのだろうか?
カン十郎が内通者の正体考察:斬られた小紫の側に落ちていた判じ絵
可能性として大きいのは、狂死郎が小紫を斬ったときに傍にあった判じ絵。
これを狂死郎が見て、暗号を解読して突き止めたと考えられる。
判じ絵の意味は、錦えもんはワノ国の者なら理解できると言っていた。
狂死郎ならそういう事情には当然詳しいから、理解できるのは容易いだろう。
しかし気になるのは、狂死郎自身は小紫を葬ったと見せかけて日和として逃がした張本人ともいえる人物。
何故ワノ国を更に混乱させるようなことをしなければならないのか?
狂死郎の動きには疑問が多い…。
カン十郎が内通者の正体考察:裏切り者がいる!
ということで、本題にも挙げている通り、カン十郎をはじめとして錦えもんサイドにはどうやら裏切り者と思われる人物が多数いると思われる!
今回挙げるのはその中でも3名。
- 夕立のカン十郎
- 地武えもん
- しのぶ
内通者の正体はカン十郎?
実はかなり怪しいのが、「夕立のカン十郎」。
カン十郎は、壁の中に隠れることができるなど、かなり「内通者」向きの能力を持っている。
まずドレスローザにて、錦えもんの正体が特定されていることも怪しい。
ドレスローザで捕まっていたのはカン十郎なので、カン十郎が敵に告げ口した?
次にゾウでは、雷ぞうが捕まっているということだけがジャックに筒抜けだった。
結局はミンク族が守り通したが、何故「雷ぞうがいる」という事実だけが出回ってしまったのか…はここまで錦えもんたちに付き添っている人物でなければ当てはまらない。
そして、錦えもんがワノ国にやってきたルフィたちに理想の戦力を説いている場面。
ここで、既に登場している人物で唯一カン十郎の顔だけが意図的なのか隠れてしまっている。
これは、カン十郎はもうこの時点で錦えもん側ではない、という証明なのか?
内通者の正体はしのぶ?
くの一であるしのぶも忍者であるという特性を生かし、内通者としての働きができると考えられる。
ホーキンスが湯屋にやってきたとき、「作戦が漏れた!?」と焦ってはいたものの、もしかしたら裏で動いていたのは自分で、ルフィとローの同盟を内部から崩壊させようとしていたのかも?
また、954話の編笠村での作戦会議の際、発言をするどころかやや焦っているように見ることのできる描写も…。
内通者の正体は地武えもん?
モモの助たちが20年後に飛んできた時にすぐ出会ったのが、希美の地武えもん。
月の印がある者がモモの助側、と告げたのにもかかわらず、羅刹町牢屋敷に捕まっている侍の中には地武えもんの姿は見られなかった。
そもそも地武えもんはオロチ側の人物であり、作戦の仕込み段階から錦えもんたちを罠にかけるために近づいた可能性が…。
裏切りの可能性が高いのはカン十郎か
ここまで考察してきてやはり内通者として動いている可能性が高いのはカン十郎なのではと考える。
これまで述べてきた他にも、カン十郎に怪しい点はいくつかある。
まずワノ国で単独行動をしていて仲間に怪しまれずにカイドウ側と接触できたのは、カン十郎だ。
雷ぞうは兎丼でルフィたちと動いていたため、単独行動できる時間があったとはいいがたい。
次に、カン十郎の武器は、筆のような形をした刀。
しかしその筆に纏うのは、墨。
墨…と言えば、「黒炭オロチ」ではないだろうか。
またカン十郎の異名は「夕立」。
夕立という言葉を置き換えると、「狐の嫁入り」ともいえる。
狐の嫁入りは、嫁入りのような様子が見えるにもかかわらず実際にはどこにも嫁入り先がないことを、人を化かすと言われる狐と結び付けたもの。
つまりは人を欺く行為なため、カン十郎が裏切る、という意味につながるのではないかと…。
カン十郎が内通者の正体考察のまとめ
『ワンピース』ワノ国編にて錦えもん側の情報を漏らしている内通者の正体はカン十郎ではないか、とまとめてきたが、非常にその可能性は高いと思う。
カン十郎のみ、侍とも忍者とも言えない特殊な容姿であり武器を用いるので、もしかしたらすべて内通者としての動きのために仕掛けていることなのかもしれない。
誰の裏切りもないとは思いたいものの…どうしてここまで錦えもん側の情報がオロチ側に伝わってしまうのかは非常に不可解。
もう決戦間近だが、早く解決してほしい!