現在『ワンピース』は955話まで来ていますが、未だに謎を残しているのが、現在のワノ国編が始まる前の大きな出来事。
五老星の元にやってきたシャンクスがもしかしたら今までのシャンクスとは別人で、二人いるのでは?とか、双子なのでは?とかいろいろな考察があることです!
そして、本日はシャンクスが一人でも二人でもなく、実は複数存在するのではないかという考察をお届けします!
そんなことがあるの!?と思うかもしれませんが、『ワンピース』の世界観を考えるといたって十分にあり得る、そういう考察です!
Contents
シャンクスの正体は二人ではない:これまでの仮説
これまでは、シャンクスが二人いるのではないかという風に考察していました。
その根拠は、マリンフォード頂上戦争編での出来事。
新世界でカイドウと小競り合いをつい1日前まで起こしていたはずのシャンクスが、その翌日にレッドラインを越え、マリンフォードまでやってきて赤犬の猛攻を止め、頂上戦争の終止符を打ったことです。
これには海軍側の人間全員が驚いていました。
一瞬、ではないものの、たった1日限りで移動できる距離ではないということなのか、何かの秘密があるのかでしょう。
そして、五老星の元にやってきたシャンクスが、傷がある反対側の顔であったものの、その行動はやはり不可思議。
わざわざ傷のない方の顔をアップで書くなど、意味深な見せ方をしています。
さらに、ビブルカードファイルの表紙に描かれているシャンクスに傷がなかったりということから、傷のあるシャンクスと傷のないシャンクスがいるのでは、という考察がどんどん出てきていました!
シャンクスの正体は二人ではないこれまでの仮説:移動について
実際、新世界から前半の海に行くためにはレッドラインを越える必要があります。
そのためには魚人島を抜けるか、マリージョアを通過するしかありません。
たった一日で新世界からマリンフォードまで来れるものなのか、今でも疑問が残ります。
『ドラゴンボール』の孫悟空のように瞬間移動の能力があれば別ですが、そんな能力がある人物が海賊をやるなんてのは想像がつかないですよね。
何のための能力なのか…ということにもなりますし。
ちなみに時間としてはずいぶん前ですが、シャンクスが近海の主からルフィを庇った際は、海の中に入っています。
能力者であるなら海の中に入ってしまったら海に嫌われて溺れてしまうはず。
ここから現時点までの悪魔の実を食べていたら話は別ですが、もしそのままであるなら、シャンクスに能力があるという可能性はかなり低くなります。
やはり、シャンクスには悪魔の実とは別に、何かしらの秘密があると考えて良いでしょう。
シャンクスの正体は二人ではない:フィッシャーズの動画
最近このシャンクスの話題が急浮上してきていまして、それはフィッシャーズさんのこの動画。
尾田栄一郎先生とフィッシャーズさんの対談の中で質問コーナーがあり、シルクロードさんがシャンクス二人説が本当にあるのかと聞いていましたね。
ここでは「ピー音」で答えている部分は消されていました。
そして、「傷の描き忘れはよくやる」という答えは出ていたんですね…。
ということは、あのシャンクスはただ単に傷を描き忘れたというだけ?とも言えるのですが…。
シャンクスの正体は二人ではないフィッシャーズ動画から:傷以外で秘密があるのは間違いない
実際、尾田栄一郎先生は明石家さんまさんとの対談でも、答えられるものには即答で答えていました。
ワンピースは「家族の絆」なの?という質問には即「違います」と回答していたり、違うことは即違うと答える方だと思っています。
ですが、今回のフィッシャーズさんとの対談では、何かしらの情報を「ピー音」で与えつつ、最後に「描き忘れることがある」という少し笑い的な情報で締める、というのは、今その情報が漏れてしまってはマズい、という意味が込められているのではないでしょうか。
シャンクスに秘密があるのは明らかであり、ただその秘密と傷の有無は無関係、ということなのでは…?
傷の謎については、描き忘れてしまった、ということが答えだと素直に受け取ったとしても、傷の有無とは関係なく、シャンクスにはやはり何かしらの裏事情があると考えてよさそうです。
シャンクスの正体は二人ではない:複数人いる
シャンクスが、カイドウとの小競り合いをした新世界から、頂上戦争が行われていたマリンフォードへ短期間で来れたこと。
そして1巻の時点ではシャンクスは非能力者であったこと。
更に、頂上戦争に来た時のシャンクスが全くの無傷に見えたことにも、疑問が残ります。
カイドウと「小競り合い」であったとしても、相手は「地上最強の生物」であるカイドウです。
シャンクスはビッグ・マムのような強靭な肉体というわけでもないと思うので、無傷ではさすがに済まされる事態ではありません。
更には移動も難しいとされていることから考えると、グランドライン前半の海で頂上戦争を止めに来たシャンクスと、新世界でカイドウと対峙したシャンクスが、少なくとも二人、存在すると考えます。
シャンクスの正体は二人ではない:ワンピースの世界で複数存在するパターン
『ワンピース』の世界では、同じ人物・キャラクターが複数存在するパターンがいくつかあります。
- パシフィスタ
- ジェルマのクローン
シャンクスの正体は二人ではなく複数存在するパターン:パシフィスタの例
まず一つ目は、元七武海の「バーソロミュー・くま」です。
くまはDr.ベガパンクとの契約によって、自身をサイボーグ化しただけではなく、くまの肉体をベースにして「パシフィスタ」と呼ばれる世界政府の人間兵器も生み出しています。
パシフィスタの初登場は、2年前のシャボンディ諸島で、当時は麦わらの一味にとって相当な脅威でしたね。
麦わらの一味総動員で戦い、最後はルフィ・ゾロ・サンジの三人がかりで何とか倒す、といった展開でした。
しかし、麦わらの一味が2年の修業を経た後は、ルフィ・ゾロ・サンジそれぞれが一撃で破壊できるほどに成長をしていますので、さほど脅威ではなくなっています。
ただ、2年後の時点で出現したパシフィスタでさえまだ試作品の段階。
改良された存在が開発中、もしくは完成していると言ってもおかしくはありません。
実際に、プロトタイプのパシフィスタを改造した過激組織NEO海軍の人間兵器PX-Zが、劇場版第12作目『ONE PIECE FILM Z』に登場しています。
このパシフィスタは、改造により普通のパシフィスタよりも白基調の風貌になっていて、”白くま”と呼ばれていますが、性能面はプロトタイプのパシフィスタと違いはありません。
シャンクスの正体は二人ではなく複数存在するパターン:ジェルマクローンの例
もう一つ、ジェルマのクローンの例があります。
サンジの本当の父親であるジャッジは、元々Dr.ベガパンクと共同のチームに入っていて、そのチーム内の研究でDr.ベガパンクが血統因子を発見します。
その後にDr.ベガパンクは世界政府に逮捕され、研究チームは世界政府に買収されてしまいますが、ジャッジは世界政府の手から逃れ、血統因子の研究を独自に進めます。
それは「命」のコピーと改造の研究でした。
結果として現在は、兵士のコピーを量産することに成功。
20歳の兵士を一人作るのに5年かかるものの、たった数名のすぐれた兵士たちのコピー=複製兵(クローン兵)を作り上げ、更にクローンたちは強くて従順な兵士となり、どんどんストックすることができるようになりました。
ここで重要な点は、世界政府は血統因子を発見したベガパンクを逮捕した後、その研究チームを買収したという事実です。
買収したのであれば、ジャッジと同様に血統因子についての研究をDr.ベガパンクも世界政府内で続けたことは明らかですよね。
しかし、今のところは「パシフィスタ」にしかその要素は出てきていません。
ただ、Dr.ベガパンクは「世界最大の頭脳を持つ」と言われていることから、ジャッジに後れを取るなんてことは考えにくく、むしろジャッジを越えるほどの実績を出していることでしょう。
ジャッジがクローン技術を成功させているのだから、Dr.ベガパンクはジャッジ以上の研究を成功させていると考えるのが妥当です。
シャンクスの正体は二人ではない:藤虎の反応
Dr.ベガパンクの研究成果と言えば、聖地マリージョアを訪れていた藤虎の反応も非常に重要です。
藤虎は七武海制度に反対している立場ですが、その理由としてはドフラミンゴやクロコダイルなど、世界政府の管理が行き届かない状態での暴走を防ぎたいからという理由が背景にあります。
二人のような、裏で何をやっているか分からない海賊がいては困るんですよね、やはり上の立場としては。
その藤虎が、Dr.ベガパンクの元を訪れた際に、藤虎の目には見えなかったものの、すげェモンが完成していた、と緑牛に告げていました。
ズバリ、これこそが、シャンクスのクローン、なのではないでしょうか。
命令に従順なクローンであれば、ドフラミンゴやクロコダイルのように最終的にインペルダウンに囚われてしまう、なんて裏切るようなことにはなりません。
更に、絶対的に市民を守る立場となっていくことと、海賊にとっては脅威の存在となるのではないでしょうか。
このときの藤虎の発言は、「“王下七武海”は、もう要らねェ」でした。
Dr.ベガパンクの新兵器は、海軍の戦力として考えた時に王下七武海よりも上であることが確定していると予想できます。
シャンクスの正体は二人ではなくクローン:くまと五老星
かつては王下七武海のくまをベースにしたサイボーグの研究をしていたものの、2年後の今はくまは既にその役目を終え、天竜人に奴隷扱いされています。
これは、世界政府としては、くまの次の段階の研究に入ったため、くまは世界政府にとって完全に不要になったからこそ奴隷に送られてしまったのではないでしょうか。
ただ、四皇シャンクスのクローンを作ろうとしたとき、現実的に考えると四皇が協力なんてするはずがありません。
しかしどういうわけかシャンクスは、世界政府の最高峰である五老星と対談しています。
仮に敵対している関係だとしたら直接の対談も、ましてやマリージョアに出向くことも不可能だと思いますから、やはりシャンクスは世界政府に協力的な立場なのでしょう。
以上のことから、Dr.ベガパンクはシャンクスの協力を得た上で、シャンクスのクローンを作る技術を確立させているのだと考えます。
シャンクスの正体は二人ではない:これまでの繋がり
シャンクスが新世界にてカイドウを止めた理由についてですが、これは世界政府の指示、あるいは命令だったと考えると色んなつじつまが合います。
マリンフォード頂上戦争の世界政府の狙いはエースの公開処刑。
ここでカイドウが余計なことをしないように、シャンクスのクローンをぶつけておいたのではないでしょうか。
そして、カイドウとの小競り合いから何故こんな短期間でマリンフォードに来れたのかと不思議がる場面ですが、「その当人がもうここに!?」というセリフがあります。
これはニュアンスの問題ですが、「赤髪海賊団がいること」に驚いているのではなく、「シャンクスがいること」に驚いているのではないでしょうか。
つまり、新世界でカイドウと小競り合いを起こしていたのは赤髪海賊団そのものではなく、シャンクス一人だったのではないでしょうか。
そのシャンクスがクローンだとした場合、本物のシャンクスが赤髪海賊団全員で頂上戦争に参加できたことにつじつまが合うのです。
尾田栄一郎先生とフィッシャーズさんの対談で、回答が「ピー音」だったのは、『シャンクスは複数いるけど、二人というわけではない』という内容だったから?
この回答であれば、すぐに肯定も否定もしなかった理由になるのではと思います。
こう考えると、クローンのシャンクスが複数存在するなら、無傷のシャンクスがいるのは当たり前ですし、本物に似せるために敢えて傷をつけられたシャンクスがいることも可能性があります。
もしこれが現実だとすると、現在のワノ国編での相手はカイドウとビッグ・マムという四皇が相手ですが、『ワンピース』の最終章のボスは複数のシャンクス、ということになりえるかもしれませんね!
シャンクスの正体は二人ではない:最強のクローン
意外と知られていませんが、実はシャンクスは『ワンピース』で初登場した1話の時点ですでに四皇になっています。
その当時は海に入っても溺れていなかったので非能力者だと思いますが、ゾロなどと同様に単純に戦闘能力を高めて四皇クラスまで上り詰めたと考えられます。
もしクローンのシャンクスが、オリジナルのシャンクスと同等の力を持っているとしたら。
そのクローンシャンクスがそれぞれ、強めの悪魔の実を食べているとしたら。
『ワンピース』の世界で断トツの最強の力を手にすることになるでしょう。
ジェルマの例で考えると、命令に対して従順に作ることも可能とのことなので、世界政府にとっては確実に最強の戦力でしょう。
しかも、Dr.ベガパンクはモモの助が食べた「龍になれる実」の開発にも成功しています。
この理屈だけで行くと、「龍になれるシャンクス」すら量産可能と考えられるのです…。
果たして四皇のような強烈に強いキャラのクローンが作れるのか、まだまだ不明点もありますが、Dr.ベガパンクの研究がどこまで進んでいるのかが今後の重要なファクターになりますね!
シャンクスの正体は二人ではなく複数のクローン考察のまとめ
シャンクス自身、いまだに多くを語ってくれないキャラクターなので、非常に考察し甲斐がありますよね!
ただ、新世界からマリンフォードへの短期間での移動、無傷、『ワンピース』の世界の技術力などを考えても、かなり妥当な線なのでは…。
現在、『ワンピース』はワノ国編の第二幕が終わり、幕間となっている状況です。
ワノ国編第一幕と第二幕の間は世界情勢が描かれていたので、もしかしたら今回もそのような流れとなり、シャンクスについて新たな情報が分かる可能性がありますね!
今後の『ワンピース』の展開を楽しみに待ちましょう!