呪術廻戦の通称ナナミンこと頼れる「大人オブ大人」の七海健人。
呪術廻戦の読者を惹きつけて止まず、多くの読者からかっこいいと評判ですが何が読者にそう感じさせるのでしょうか?
良く目にするのは「クール」「大人」といった感想です。
しかし七海がかなりお気に入りのキャラである僕としては、七海の魅力をその程度で語り終えてしまうのは勿体ないと常々感じていました。
そこでこの記事では、何が七海のかっこよさを形作っているのか、深堀りして追求していきたいと思います!
※この記事はネタバレを含みますのでご注意下さい
Contents
呪術廻戦七海建人がかっこいい!「クール」「大人」と感じさせるのはなぜか?
早速ですが、七海がかっこいい理由を語っていきたいと思います。
因みに、冒頭で触れた「クール」「大人」というのは否定したいわけではなく、僕もまさにその通りだと思っており、間違いなく七海のかっこよさの一因だと思います。
僕が言いたいのは、「クール」「大人」と感じさせる言動の、さらにその奥に七海のかっこよさの源泉がある、ということです。
ということで、七海の表層に現れる言動の元となる思想・考え方や信念・情念まで洞察していきたいと思います!
呪術廻戦七海建人がかっこいい!理由その①:論理的思考が強く冷静沈着
「クール」「大人」と七海が言われる最もたる所以が論理的思考の持ち主である、という点だと思います。
僕が常日頃、仕事や日常生活の中で感じるのは、論理的に話せる日本人って限られているな、ということ(自分のことは棚上げします・・・)
僕自身もそうなのですが、ついつい時系列順で話したり何が言いたいのか明確に無いまましゃべり続けたりということはありますよね?
また調和を重んじるという日本人の文化もあり、結論から明確に考えて伝える、主張と根拠を構造化して考え伝えるなど、論理的な考え方が苦手な人も多いはずです。
その点、七海は自分の主張を論理的かつはっきりと伝えます。
人は、自分には無いものやできないことが出来る人に畏敬の念を抱く傾向がありますので、こうした七海の思考特性が魅力的に映るのでしょう。
呪術廻戦七海建人がかっこいい!理由その➁:ブレない確固たる自身の信念を持ち貫ける
七海がかっこいいと感じる理由の一つは、自身の信念や考えををゆるぎなく持ち、その信念に従って行動できるところです。
日常生活の中でどうしてもその場の空気に合わせたり、先輩・上司の意見に迎合して自身の考えを曲げてしまった経験は誰でもありますよね?
或いは自分の考えを上手く伝えられなかったり。社会生活を円滑に回すためには、致し方無いことです。
僕自身も、例えばビジネスシーンで上司やクライアントと議論をしている時など、自分が考えていた主張を伝えきれなかったり、相手の発言に合わせてアレンジする、ということが多々あります。
そんな時、自分の考えや信念を曲げず、貫き続けることができればどんなに良いか・・・といつも思います。しかしなかなか難しい。
ただ七海は違います。自分が思うことはズバズバ言いますし、明確な自己基準に基づいて行動しています。例えば以下のような言動です。
- 先輩又は上司にあたる五条悟の前で五条を「信用しているが尊敬していない」とはっきりと言う
- “縛り”を課してまで時間外労働はしないと決めている(例外あり)
- 呪術界の規定を信じ、虎杖を最初は呪術師として認めていなかったが、虎杖が有用であると判断してからは呪術師として認めた
僕たちが日常生活で難しいと感じることだけに、それを実践している七海がかっこいいと感じるのでしょうね。
呪術廻戦七海建人がかっこいい!理由その③:呪術師の中ではまともな社会人で異端な存在
日頃から呪霊に接し、ともすれば死とも隣り合わせになる呪術師は、非術師とは考え方や価値観が一線を画しています。
そのような特殊な人々の中にあって、七海は一般的な社会人としての経験を持った数少ない常識人です。言わば呪術師の中では異端の存在と言えます。
その中で、七海は社会人としての常識を失わないままで、呪術師としての仕事をこなしていますが、これは地味に凄いことではないでしょうか?
例えば、僕は大手日系企業の中で部署異動したり、外資系戦略コンサルファームに転職といった経験がありますが、やはり自然と行き先の文化や考え方になじんでしまうもの。
やはり環境が変わると、元々持っていた価値観や考え方も結構変わってしまいます。
かっこいい理由その➁にも通づる要素ですが、人として必要な考え方やマナー、信念を持ち続ける異端の存在は、かっこよく魅力的に映るのだと僕は思います。
呪術廻戦七海建人がかっこいい!理由その④:クールさの裏に隠れた熱い心
七海は一見、ロジカルで頭脳明晰な一方でドライかつ冷徹な人間に見えるかも知れません。
ですが、七海自身でも気づかない心の奥底に熱い心を秘めていて、とても魅力的でかっこいいと感じるのでは無いかと思います。
それを端的に示しているのが、以下の2つのエピソードです。
熱さを感じるエピソード
- 人に感謝されるというやり甲斐を理由に呪術師に戻った
- 真人によって改造されてしまった人を見て心が動かされた
七海は外資系証券会社に勤めるエリートという立場で、日々疲弊しながらもお金はかなり稼いでいたと思われます。
しかしパン屋の店番の女性についていた雑魚呪霊を祓い、感謝されたことをきっかけに、やり甲斐を求めて呪術師にカムバックしました。
本当に心無い冷徹な合理主義者であれば、外資系証券会社でお金を稼いでいればそれで満足だったはずです。
しかし七海は、そうしたただひたすら札束を積み上げる世界から、人を助けたい、誰かの助けになりたい、という思いを遂げるために死ぬ可能性すらある呪術の世界に戻ってきました。
クールさに隠れて、このような熱い思いをもっているところに僕たち読者は知らず知らずのうちに魅力を感じるのではないでしょうか。
ただし七海の最期はそれほどかっこよく無かった…
七海のかっこよさを深堀りして語ってきましたが、残念ながら渋谷事変での七海の最期はあまりかっこよくはなかったように思えます。
真人の領域展開で死にかけた時と、渋谷事変の時で考え方に変化が生じていて、最期は悔いを残して散っていったと僕は解釈しています。
虎杖にかけたセリフや、そのセリフを発するに至る思考など、七海らしい最期と言えば確かにそうなのですが。
七海の死については以下で考察していますので、宜しければ併せてご覧ください。
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【呪術廻戦】七海建人が死亡するシーンへの2つの考察
かっこいいけど実際に自分の周りに七海が居たらちょっと近寄りがたい?
七海のようなタイプの人間は、かっこいいけど実際に居たら近寄りがたいタイプですね。
いつも論理的・合理的に考えるので、友人として遊んだり気楽に時間を過ごすのに適しているかと言うと違うような気がします、
なので友人というよりも、頼れる同僚・ビジネスパートナーといったイメージでしょうか。個人的には、先輩や上司に居たら心強いタイプだと思います。
呪術廻戦の中で「上司にしたい人ランキング」でもあったらかなり上位に食い込むのではないでしょうか?
まとめ
七海がかっこいいと感じる理由について深堀り考察してきました。
やはり「クール」や「大人」といった表現だけで語れるキャラクターではなかったように思います。
改めて、七海の魅力を振り返るとやはり魅力的でかっこよく、呪術廻戦の中でもあまり類を見ないキャラクターなので、その死が惜しまれますね。
七海については名言もまとめていますので、宜しければ併せて以下の記事をご覧ください。
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【呪術廻戦】七海建人の刺さる名言・名セリフ3選【会社員は反芻すべき】