人気漫画『鬼滅の刃』の悲鳴嶼行冥…鬼殺隊中でも最強と言われている実力の持ち主ですが、その彼でも無惨には大苦戦していた最後の戦い。
最終戦の無惨が遂に『鬼滅の刃』200話で塵となってしまいましたが、悲鳴嶼行冥もまたたくさんの傷を負ってしまってここで死亡することが確定しました…。
そんな最強の柱だった悲鳴嶼はとても悲惨な過去があります。
その過去に関係している「沙代」というキャラが、もしかしたら『鬼滅の刃』200話で登場している可能性が??
それでは、漫画『鬼滅の刃』の悲鳴嶼行冥の過去について触れつつ、沙代が出てきているのではと思われる『鬼滅の刃』200話についても紹介します!
Contents
悲鳴嶼行冥の壮絶な過去と沙代とは!?
では、悲鳴嶼の過去、そして沙代について紹介していきたいと思います!
悲鳴嶼行冥とはどんな人物!?
まず、悲鳴嶼行冥についてですが、悲鳴嶼は柱の中でも最強と呼ばれる岩柱です。
手斧と鉄球を鎖で繋いだ特徴的な日輪刀を使い、盲目ながら音の反響で相手の位置を把握しながら戦います。
その鍛え抜かれた体は、上弦の壱の鬼である黒死牟に数百年に一人の逸材であるとまで言われていました。
その黒死牟との戦いの中で痣を発現させ、さらに透き通る世界の存在に自力で気づき、習得するに至ります。
高い戦闘力を誇ると同時に、その経験からくる戦術判断力も高く、指揮官としても一流。
そのため、他の柱たちも悲鳴嶼の指示には従うようです。
無惨戦でも悲鳴嶼は他の柱に的確な指示を出して無惨を翻弄させ、途中で片足を失ってしまうほどの傷を負いますが、それでも立ち上がり、最後に無惨が赤ん坊に変化して逃げ出そうとしたところに鎖を巻き付け、抵抗をし続けて逃がさないように仕向けました。
悲鳴嶼がいなければ無惨戦に勝つことはやはり難しかったでしょう。
悲鳴嶼の壮絶な過去とは!?ある日突然家族を鬼に惨殺される!
では悲鳴嶼の過去となりますが、悲鳴嶼は鬼殺隊となる前、寺で身寄りのない9人の子供たちと暮らしていました。
血の繋がりはなかったものの、お互い助け合い、仲睦まじく家族のように暮らしていたそうです。
そんなある日。
日が暮れるまでに寺に戻るという言いつけを破った子供がいました。
その子供は鬼に見つかり、悲鳴嶼たちのいる寺へ鬼がやってきてしまったのです。
実はその子供が自分の命を助けてもらうのと引き換えに、悲鳴嶼や他の8人の子供たちの命を差し出すと取り引きしたのでした。
その晩、夜に焚かれていた藤の花の香を消し、その子供は鬼が入りやすくしました。
すると一瞬で4人の子供たちが鬼に殺されてしまったのです。
悲鳴嶼は残った4人の子供たちを守ろうと、自分の側を離れないようにと言いました。
しかしそのうち3人は、まるで目の見えない大人は信用できないというように逃げ出し、すぐに殺されてしまいます。
悲鳴嶼は残ったたった1人の幼い女の子、沙代を庇い、たった1人で鬼と戦い続けました。
当時ただの一般人だった悲鳴嶼、現在の姿とは違って線も細く気も弱かったと言いますが、何とかして沙代だけでも守ろうと夜が明けて日光で鬼が塵と化すまで、ひたすら殴り続けたのです。
悲鳴嶼は冤罪で捕まえられてしまう
朝になり、騒ぎに気づいた人々がかけつけました。
そこに広がっていたのは、血塗れの悲鳴嶼と子供たちの死体。
さらに唯一生き残った少女の沙代。
何とか悲鳴嶼が鬼を倒したことで、沙代は生き残ることができたのです。
しかし、うずくまっている沙代が話した言葉は…
「あの人は化け物、みんなあの人が殺した」と証言してしまったのです。
こうして悲鳴嶼は無実の罪で捕まってしまいます。
さらに死刑が決まっていました。
そんな悲鳴嶼を産屋敷が救い出し、鬼殺隊へと迎え入れたのです。
この事件により、悲鳴嶼の中で子供とは信じることができない存在とされてしまったのでした。
悲鳴嶼が捕まってしまった事件の真相
悲鳴嶼の壮絶な過去を紹介しましたが、その原因となった子供は善逸の兄弟子である獪岳でした。
そして言いつけを破ったのではなく、獪岳は寺の金を盗んだことを他の子供たちに責められ、追い出されたのです。
このことは『鬼滅の刃』17巻にて判明しましたので下記を読んでみてください!
子供たちは正直に悲鳴嶼に獪岳を追い出した真相を言えれば良かったのでしょうが、悲鳴嶼が悲しむと思いそのことを悲鳴嶼には言えずに、あの夜も獪岳は部屋で寝ていると嘘をついていました。
悲鳴嶼は盲目だったため、それが嘘だと気づかなかったようですね。
さらに、『鬼滅の刃』200話において、悲鳴嶼が死期を悟った際に現れた天国の子供たちからも、獪岳を追い出したのは理由があると伝えています。
直接的な理由については話されていませんが、涙を流しながら謝る姿に悲鳴嶼は過去を許すことができたでしょう。
悲鳴嶼と沙代
さて、悲鳴嶼の過去編で唯一生き残った少女である沙代。
実は沙代が話した「あの人」とは悲鳴嶼ではなく鬼のことを指していました。
しかしその鬼自体が日光によって塵になって消えてしまい、さすがに4歳の少女にとってはその夜の数時間で起きた出来事があまりに恐ろしく、動揺してうまく話せなかったようです。
その少女は14歳となった今でも、悲鳴嶼に濡れ衣を着せてしまったことを悔やんでいる、ということが『鬼滅の刃』16巻にて明らかになっていました。
チェックしてみてください!
そして悲鳴嶼も、少女が動揺した故の発言であることも理解していることもわかっています。
その他の子供たちについては色々思うこともあったようですが、『鬼滅の刃』200話で、獪岳、沙代を除く子供たちが皆悲鳴嶼に謝罪しに現れてくれましたね。
このことで、悲鳴嶼も子供たちへの想いが払しょくされ、ありがとうと告げることができました。
悲鳴嶼行冥の現在は死亡
『鬼滅の刃』200話にて、悲しいですが、悲鳴嶼行冥は死亡することになります。
その前、『鬼滅の刃』199話までは無惨戦のクライマックスとなり、無惨は赤ん坊の姿になって逃げだそうとしたところ、悲鳴嶼は逃すまいと無惨に巻きつけた鎖を必死に引っ張っていました。
少し前の無惨の攻撃により、その片足は斬り落とされています。
愈史郎も悲鳴嶼が一番危険だと焦っていましたよね。
さらに、黒死牟との戦いの中で悲鳴嶼は痣を発現させています。
縁壱という例外を除き、痣を出した者は25歳まで生きることができないとされています。
この時点で悲鳴嶼は27歳。
既に死ぬ覚悟はできていたのでしょう。
無惨が塵になってから、悲鳴嶼はすぐさま周りの隠たちによって支えられ、壁に寄りかかります。
薬を使って治療されそうになりますが、悲鳴嶼は拒否。
既にもう、自分は手遅れだから、若者に貴重な薬を使ってほしいと言うのです。
この時点で悲鳴嶼はもう、死亡する一歩手前だったのでしょう。
悲鳴嶼と子供たち
最後の願いだ…と悲鳴嶼が言い、目を伏せた後、悲鳴嶼の手に誰かが触れました。
ここで悲鳴嶼が目を開けると、目の前には亡くなった家族の子供たち7人が現れていたのです。
そして、あの日のことをずっと謝りたかったと告げる子供たち。
逃げ出したんじゃなく、外にある農具を取りに行こうと思ったのだと。
悲鳴嶼は目が見えないから、少しでも力になりたくて、守りたくてと。
また女の子は人を呼びに行こうと思っていたと言い、皆泣き崩れます。
いつも通り明日が来れば、ちゃんと話もできたのに、本当にごめんなさい。
そう謝るのでした。
そうですよね、その日にあった出来事で、ちょっと言い過ぎたかなとか、こんなことしなきゃよかったなとか、あの人にどう思われているだろうとか、悔やまれること、誰にでもあると思います。
でも、きっと明日言えばいいからと、明日は普通にやってくるからと思うから、その日は何もせずに終わるということってありますよね。
この悲鳴嶼の子供たちもきっと、あとで言えばいいからとどこかで思っていたのかもしれません。とにかく今は行動しなきゃと。
でも、鬼に襲われてしまって命を失い、言うことができなかった。
来るはずだった明日は来なかったと…。
何とも重大なメッセージです。
そして悲鳴嶼自身も、子供たちを守ってやれずに済まなかったと謝罪。
でも子供たちは皆悲鳴嶼が大好きだと、悲鳴嶼をそんな子供たちに感謝を伝え、皆で天国へと逝くのでした。
沙代の現在?
そして唯一生き残った少女である沙代ですが、『鬼滅の刃』200話で重要な伏線がありました。
悲鳴嶼は亡くなる直前、最後のお願いだと言って目を伏せます。
その時誰かが悲鳴嶼の手に触れて悲鳴嶼は子供たちの存在を思い出すのですが、おそらく手を触れた可能性が高いのは悲鳴嶼の一番近くにいた隠でしょう。
そして悲鳴嶼が亡くなった後も、この隠はずっと悲鳴嶼の手を握り続けています。
涙をボロボロと流しながら。
この隠、目を見るに女性と思われます。
隠なので当然柱である悲鳴嶼のことは知っているし、尊敬もあると思うのですが、手を触れて悲鳴嶼が子供たちのことを思い出す、というのが引っ掛かります。
誰にでもできることではなく、過去悲鳴嶼が感じていた温もりがあったからこそ、悲鳴嶼は子供たちのことを思い出して、天国から子供たちが悲鳴嶼を迎えに来たのではないでしょうか?
そうなると、悲鳴嶼の家族で唯一生き残っている人物、沙代しか、悲鳴嶼にここまでさせられる人物はいません。
沙代については実は『鬼滅の刃』16巻でこんな風に触れられています。
こちらもチェックしてみてください!
事件のショックでまともに話すことができなくなってしまった沙代。
10年が経ち、14歳になった今でも沙代は気にしていて謝りたいと思っていると。
謝るためには行動しなければいけません。
そのために悲鳴嶼がいる場所に行き、直接伝えるならば、鬼殺隊に入るのが一番でしょう。
悲鳴嶼が産屋敷に拾われて鬼殺隊に入った際、おそらく沙代も事件の後遺症もあった関係で産屋敷に拾われた可能性は低くはないでしょう。
ただ女性であることもあり、前線に立って活躍することは難しかったと思われます。
そのため、沙代は後衛側、隠となって前線に立つ柱を援護する側になっていたとしたら?
そしていつか勇気を出して悲鳴嶼に謝罪したいと思って、この無惨戦にも参加していたのではないでしょうか。
悲鳴嶼が最期を迎える際、真っ先に駆けつけた沙代。
悲鳴嶼の手を握り、悲鳴嶼は天国から子供たちが迎えに来たと思っていましたが、本当は沙代が悲鳴嶼の手を通して伝えていたのではないでしょうか。
あの日の謝罪と、悲鳴嶼のことが心から大好きだという想いを。
『鬼滅の刃』200話で悲鳴嶼の手を握って泣いている隠が沙代だったら、と思っています。
悲鳴嶼行冥死亡時に現れた隠は沙代?鬼滅の刃中でも壮絶過ぎる過去と悲惨な境遇のまとめ
漫画『鬼滅の刃』の悲鳴嶼行冥の過去、そして悲鳴嶼が死亡時に現れた隠が沙代なのでは、という考察をお届けしました。
身寄りのない子供たちと、家族のように過ごしていた悲鳴嶼。
ある日一人の子供が原因で、暮らしていた寺へ鬼が入ってきてしまいます。
悲鳴嶼の言いつけを聞かなかった子供たちは、一人を残してみんな殺されてしまいました。
その一人の子供を守るため、悲鳴嶼は夜明けまで鬼を殴り続けます。
しかし夜が明け、駆けつけた人たちへ話した少女の証言から、悲鳴嶼は殺人罪で死刑囚とされてしました。
そんな悲しい過去を持つ悲鳴嶼は最後まで無惨と戦い続け、命を燃やしました。
死期を悟り目を閉じた悲鳴嶼の側に現れた隠、その人物こそが沙代だったのではないでしょうか。
もしそうなら悲しい再会にはなりますが、悲鳴嶼は死ぬ前に子供たちに謝意と感謝を伝えられ、沙代もまた悲鳴嶼に想いを告げられたことにはなるのでは、と思います。
天国で悲鳴嶼が子供たちと幸せに暮らせますように…。
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