週刊少年ジャンプの人気漫画『逃げ上手の若君』最新話32話のネタバレと感想、展開考察です!
狐次郎が敵の大将を倒し撤退が上手く進み時行は軍の殿を務める事に。
時行が保科達からの信頼を得ていたその頃、吹雪は無能な国司である清原を狙うもあえて仕留めずに生かして利用する選択を取ります。
無能な国司のおかげで時行達の撤退戦も成功となり、生き延びる事の喜びを知った保科は諏訪明神への忠誠を誓い時行も味方を増やそうと意気込むのでした。
時行を待つ次の戦いとは!?
それでは、気になる『逃げ上手の若君』最新話32話のネタバレ・あらすじ・考察など、是非読んでみてください!
Contents
逃げ上手の若君32話ネタバレ
『逃げ上手の若君』32話
「刺し身1334」のネタバレが下記となります!
逃げ上手の若君32話ネタバレ:死に急ぐ仲間達と時行の思い出の食事
死にたがる武士達を生きたがりにするという今後の考えを頼重に伝えた時行。
頼重はその考えは時行だからこそ描ける素敵な目標だと評価する事に。
しかしそんな時行の願いも空しく、死に急ぐのは保科党だけには留まらない状態となっていました。
後醍醐政権の圧迫に耐えかねて全国各地で北条の残党が兵を挙げるも、彼らの間で連携は無い状態。
それ故に空しく各個撃破されてしまっていたのでした。
そんな中で時行は郎党達と共に食事中。
イナゴにも慣れてきていた時行に、鎌倉での食事が知りたいと問いかけたのは食べる事には人一倍の興味を示す吹雪。
さぞかし豪勢だったのではと思いを巡らす事に。
とはいえ普段はさほど皆と変わりはしなかったと語る時行。
少し考えた後で、魚の鯛が大好きだったのだと皆に語ります。
鎌倉の傍は海で由比ヶ浜で朝揚がった魚が昼には出てくる。
膾切りにした鯛に伊豆のわさびと醤油をかけて食べると、シャキシャキの新鮮な身が止まらないのだと。
鎌倉での事を思い出して楽しげに語る時行でしたが、徐々にその顔は曇ってしまいます。
既に鎌倉が滅ぼされて二度目の夏を迎え、わずかに残った仲間達はどんどん死んでいくような状況。
第二の故郷となった諏訪から見て第一の故郷は富士山の向こうにあると思いを巡らす時行は、鎌倉に帰りたいなと一人つぶやくのでした。
死にたがりを生きたがりに変えたいという時行の理想は良かったのですが、現実はやはりそんなに甘くありませんでした。
北条の残党はそれぞれ手を組む事も出来ずに各個撃破されてしまったようで、時間が経てば経つほど苦しくなってくるのでしょう。
そんな中で時行が鎌倉に思いを巡らす場面が描かれましたが、8歳や9歳の少年にとっては重すぎるものを背負わされているよなぁと改めて感じますね。
逃げ上手の若君32話ネタバレ:不可能なミッションを突破せよ!!!
鎌倉に思いを馳せて一人寂しげな時行の姿を見て動き出していた郎党達。
大急ぎでどこかへ向かうと、甲斐の関所を強引に突破していきます。
海が見えた所で5人の仲間達はそれぞれ分かれて行動を開始。
用意しておいた氷室の氷は埋めて溶けるのを遅らせ、狐次郎と吹雪は明日の日の出に極上の獲物を捕れるようにと練習する事に。
郎党達が奮闘していた一方で、一人残されていた時行。
狐次郎も雫も亜也子もいないと退屈そうな時行に対して、頼重は笛の稽古をするのだと近づいてくるのでした。
翌日の朝一番で鯛を釣り上げていた吹雪。
狐次郎は地面で暴れさせて鮮度を落とす訳にはいかないと、空中で脳と動脈を断つという離れ業を見せる事に。
その鯛を氷水でキャッチし、手早く血を抜きエラと内臓を処理して氷に詰めていく雫。
伊豆のわさびは亜也子が用意し、ここからは大急ぎで諏訪に向けて帰還するのでした。
大急ぎゆえに道なき道を強引に突き進んで最短距離で諏訪を目指す一同。
電車も車もなかった時代、海の生魚を腐らずに運べる内陸の限界は「魚尻線」と呼ばれていたのだそう。
太平洋からだと甲府までが魚尻線であり、その先となる諏訪では海魚は腐って食べられないのが普通。
それだけに乱世の夏にシャキシャキの鯛を諏訪まで運ぶのは不可能に近いミッション。
しかし郎党達は皆で協力し不可能を可能にして諏訪へと到着するのでした。
皆が時行の為に協力して鯛をゲットしにいくというハートフルな話でしたね。
とはいえこのエピソードにも「魚尻線」という当時の時代の状況が関わっていて普通に勉強になります。
当たり前ですが好きなものを好きな場所で食べられる現代がいかにありがたい事なのか思い知らされますよね。
逃げ上手の若君32話ネタバレ:時行思い出の味と鎌倉奪還計画
ちょっと釣りに行ってきたという割にはボロボロ過ぎる郎党の姿を見て驚かされる時行。
しかし雫はそんな時行に夕ご飯を作ったと奥の部屋へと案内します。
部屋に入った時行を迎えたのは立派な鯛のお刺身。
懐かしい鯛を前に興奮した時行は山葵と醤油をぶっかけて鯛を食し、鎌倉での日々を脳裏に蘇らせるのでした。
食事を終えた時行は皆が自分のために海まで鯛を釣ってきてくれたのかと大感動。
なんと礼をすればよいのかと皆の元へ向かうも、そこでは帰ってきたばかりの郎党達が頼重に何やら重要そうな報告をしていました。
鎌倉への到達時間は少人数であれば一日ながら、尊氏方の武田は多くの新砦を築いていただけに大軍を通すには二十倍の時間と犠牲が必要。
雫からそんな報告をされた頼重は、やはり最短距離で鎌倉を攻めるのは難しいかと考えます。
そんな会話を聞いて郎党達が鎌倉を見てきたのかと驚かされる時行。
頼重はそんな時行に、鎌倉奪還の具体的な計画を練る頃合いだと告げるのでした。
続けて雫と玄蕃から鎌倉の今の様子を問いかける頼重。
雫は、新たな統治者と彼が揃えた精鋭によって鎌倉が恐るべき変貌を遂げていたのだと語りだすのでした。
シンプルに時行に鯛を食べさせる為に無茶をしたのかと思いきや、実は鎌倉を偵察するという目的が隠れていたのも流石の展開でしたね。
冒頭で描かれていたように時間が経てばそれだけ北条家の残党達も死んでいく訳で、時行が成長するまで待っている時間なんかもないんでしょう。
鎌倉を兄である尊氏から任された足利直義ですが、何やら危険な精鋭たちを集めているようで恐ろしいですね。
逃げ上手の若君32話ネタバレの感想考察
時行の為に郎党達が奮闘する事になった今回。
しかしそれだけでは終わらない辺りが本作らしい部分でもありましたね。
前回までで保科党をいきたがりの武士に変える事が出来ていて、それだけに今後もその方向性を突き進もうとしていた時行。
しかしそんな時行の想いとは裏腹に全国各地の北条残党は次々と撃破されていく事に。
理想的な展開を見せたあとに現実はこういうものだというのを見せつけてくるのが辛くもありますね。
食事の話から時行が故郷である鎌倉へと想いを馳せる事になり、郎党達はそんな時行を喜ばせるべく鯛をゲットしに行く事になりました。
当時は車も電車もないだけに魚尻線という生魚を運べる限界があったようです。
それだけに本来不可能なミッションに挑んでいた訳ですが、有能な郎党達によってなんとか達成される事に。
時行は鯛を食べる事で鎌倉での思い出を蘇らせる事となりました。
これだけでも良い話でまとまったいた気がしますが、それで終わらないのが本作の凄い所。
実は時行の為に鎌倉へと向かっていたというだけではなく、鎌倉を偵察するという本来の目的があった訳ですね。
本来であれば時行が成長するのを待ちたい所なのでしょうが、時間をかけた所で足利が勢力を増やしていくだけ。
それだけに出来るだけ早く行動に移さなければならないのでしょう。
どうやら既に尊氏の弟である直義によって鎌倉は大きく変貌している様子。
尊氏と比べればまともそうに見えた直義でしたが、当然こいつも普通ではないとんでもない怪物なんだろうなぁと想像出来るラストシーンでした。
逃げ上手の若君32話ネタバレ展開考察
ここからは、『逃げ上手の若君』最新話32話、そして33話以降で起こりうる展開を考察をしたものを載せていきます!
逃げ上手の若君32話ネタバレ展開考察:次なる任務の主役は亜也子!?
今回の撤退戦は時行にとって非常に大きな意味のある戦いとなりました。
保科党という仲間との絆が生まれたのも大きいですし、死にたがりの武士を生きたがりにするという今後の目的も生まれましたからね。
しかも狐次郎は保科党の仲間との共闘を経て大きく成長したとも言えるでしょう。
しかしそうなってくると、やはり狐次郎と共に最初から登場していた亜也子の方も成長して欲しい所。
体格には恵まれている亜也子ですが、それでも大人の武士達と渡り合える程ではありません。
狐次郎が仲間と戦う事での強さや楽しさに気づいたように、亜也子も何か新たな強さを身につけられるようなエピソードが待っていて欲しいですね。
逃げ上手の若君32話ネタバレ展開考察:足利尊氏側にも動きがある!?
今回も保科に関する情報の中で説明されていたように、時行にとっては大乱が間近に迫っている状態。
1335年には中先代の乱というのが始まってしまう訳ですが現在は1334年。
時行達が自覚している訳ではないとしても、あとたった1年しか時間はないんですよね。
それまでに時行は力を溜めていくはずですが、その一方で足利尊氏の方も何かしら動きを見せてくるはず。
そもそも何故足利尊氏があんな化け物のようになってしまったのかも分かっていませんし、その辺りも気になる所です。
それだけに鎌倉幕府を滅ぼす事になった一連の流れの部分なんかがエピソード0的な感じで描かれて欲しいです。
天皇の息子である護良親王との関係も悪くなっていくようですし、その辺りも今後描かれていきそうですね。
逃げ上手の若君32話への読者の声
『逃げ上手の若君』最新話32話へ向けての感想や考察を集めました!
逃げ上手の若君
先週の弧次郎の活躍も良かったし今回の吹雪くんもよかった。味方のエライ人が無能ってほんま厄介だし敵にしたら好都合よねえ。そんな策略もいいね~
保科さんはもしかしてよしなが大奥の最初の方に出てきたやり手の保科さんのご先祖?#wj41— ももかあさん (@momo_okasan) September 13, 2021
#wj41 逃げ上手の若君
責任感からではなく性癖の為に殿を買って出る時行と勘違いして感涙にむせぶ保科殿、最悪で笑ったけど逃げ延び生き延びたあとの爽やかさがすごく良かったので今回の話好きですわ
逃げ上手だからこそ導けた負け戦、この漫画ならではの終わりでした— バーニングお嬢様 (@ojosama_bakugen) September 13, 2021
【逃げ上手の若君】無能の敵将は殺さず生かす事で活きるってのが上手いなあ。味方、地形を利用するのは当然で、敵すら利用してこそ戦上手って事ですかね。お見事でした。 #WJ41
— 金銀パール (@kinginpl) September 13, 2021
逃げ上手の若君
キングダムイズムで殺せー!!って思ってたけど、吹雪冷静だった
確かに麻呂が敵を困らせてる方が読者としても面白い
そして、撤退戦終結
それぞれの家臣の個性をしっかり見せてもらったし、新しい仲間まで加わったし、とっても良かった
安定感がすごいね#wj41— さびぬき (@JQqsEq936daIfcj) September 13, 2021
#逃げ若
「死にたがる武士を生きたがりにして仲間にする」は分かりやすいコンセプト。戦い上手ではなくあくまで逃げ上手の若君だから、そもそも普通のバトル漫画とは勝利条件が違うのね。生き延びる事こそ逃若党の勝利条件。保科党の面々の若に対する晴れやかな笑顔がそれを物語ってました。#wj41— コウ📢🍵 (@s_g_hrak) September 13, 2021
【逃げ上手の若君】麻呂は無能としてコキ使えるので今回敢えて殺さなかったのは成程な~ってなりました。面白く動かすピエロとしてどうやって遊ぶのか、ただでさえネタキャラ路線は不動になりそうですが、残酷な最期を迎えなくてもどんな悲劇に陥れるのか注目したくなりました。#WJ41
— 空目ハルヒコ Haruhiko Utsume (@el_psy_congroo) September 13, 2021
逃げ上手の若君32話ネタバレまとめ
負け戦での撤退戦だというのにまるで勝ったような気分になれた今回。
領地を失う事が全てではなく、生きていなければ得られないものを保科は得た訳ですよね。
保科の一族は生き延び上手の大名として歴史に名を残していたようで、時行の考えが伝わったようでちょっと嬉しくなりますね。
もちろん実際にこんな撤退戦があったのかは定かではないでしょうが、こういう風に考えていくと歴史は楽しくなってきます。
時行にとっても狐次郎にとっても非常に大きな意味のある戦いとなりましたし、保科党が再登場となり活躍してくれるのにも期待したいです。
大乱が迫る中で時行が次にどんな人達と出会っていくのかも注目ですね!
次回の『逃げ上手の若君』第33話を楽しみに待ちましょう!