漫画『ワンピース』において、ルフィたち麦わらの一味は東の海(イーストブルー)で出会い、様々な冒険をして来ました。
砂漠を越えたり船で空を飛んだり、海底奥深くにある楽園を訪れたりもしましたし、現在はワノ国という日本モチーフの国で大激闘中です!
今回は、そんなルフィたちの冒険の中でも特に面白かった、若しくは感動したエピソードを個人的なランキング形式で発表しようと思います!
多くの島々や国を訪れた麦わらの一味の冒険で、最も素晴らしかったのはどのエピソードなのでしょうか。
是非お楽しみ下さい!
Contents
ワンピース人気エピソードランキング2019最新版トップ10!
今回のランキングは、ルフィが仲間を集める東の海(イーストブルー)編から万国(トットランド)編までの、話が完結しているエピソードを対象にします。
ワノ国はまだまだこれから盛り上がり、どの様な結末を迎えるか不明なので、今回はランキング対象外とさせて頂きます。
またどのエピソードが面白いかは、読む人によって変わってきます。
当ランキングは、あくまでも私個人の見解です。
あらかじめご了承ください。
それでは発表しようと思います!
第10位:魚人島編
第10位は魚人島編です!
海底1万キロメートルに存在する美しい人魚舞う楽園、魚人島で繰り広げられたエピソードです。
2年の年月を経て成長し、シャボンディ諸島に再集結した麦わらの一味の実力が明らかになった話でもあります。
入り江では綺麗な人魚たちが踊ったり戯れたりする一方で、島全体には人間に対する荒んだ感情が漂っていました。
魚人族は地上では気味悪がられ、差別の対象になっており、魚人島民の中には人間を恨む人々もいました。
オトヒメ王妃の教えを守り、人間と共存することを望むフカボシたちも、入り江の人魚が姿を消したとき麦わらの一味を疑います。
魚人島編の見どころエピソード!
そうした人間を恨む一味の代表格こそがホーディ・ジョーンズであり、ホーディとの戦いは非常に盛り上がりました!
その昔アーロンに教えられた人間を悪とする価値観を盲信し、人間と仲良くしようとする同族も許しません。
瀕死になりながらも、人間の血を取り入れることを拒んで亡くなったフィッシャー・タイガーの話も、人間が魚人を恐れて献血を拒んだから亡くなったとして伝わっていました。
魚人島編では、上記のように魚人の人間に対する嫌悪感が色濃く描かれています。
しかし、こうした描写があるからこそクライマックスのシーンが印象的になるのでしょう。
特にルフィがジンベエから献血を受けるシーンは、魚人島の歴史を知った後で見ると感動的です!
そこでは語りで魚人も人間も同じように血は赤く、互いにいがみ合った歴史を容易く乗り越えて、止まっていた人間と魚人の歴史の針を確かに進めた旨が書かれています。
このシーンは、フカボシが「ここが0です。」と涙を流しながら亡きオトヒメ王妃に向けて伝えて締め括られます。
フカボシたちの夢は、人間と手を取り合おうとするも結局は裏切られ、一番近づいたオトヒメ王妃でさえも人間に殺されなかなか実現しませんでした。
寧ろ心のどこかで人間を嫌い、夢から遠ざかっていたかもしれません。
そうした苦労を乗り越えて、遂に人間と魚人が血を交わした場面を見たフカボシの一言は、その苦悩と喜びを同時に表しているのではないでしょうか。
第9位:スリラーバーク編
第9位はスリラーバーク編です!
元王下七武海のゲッコーモリアが住む島で、天才外科医であるDr.ホグバックの技術とモリアの「カゲカゲの実」の能力によって無数のゾンビがいます。
ここでルフィたちが出逢ったのが、骨だけなのに動く音楽家のブルックです!
最初はその奇妙な姿に、麦わらの一味の一部はブルックを怖れていました。
しかしそんなブルックの正体は偉大なる航路(グランドライン)入り口にある双子岬の鯨、ラブーンが待ち続ける一味の1人だったのです!
お互いに50年間もの間、再会の約束を忘れずにいたのです!
スリラーバーク編の見どころエピソード!
また、スリラーバーク編にはもう1つ有名な見所があります。
それはロロノア・ゾロの身代わりの一件です。
モリアとの激闘の後、バーソロミュー・くまが立ちはだかり、麦わらの一味たちを気絶させます。
その隙にルフィの首だけ政府に持ち去ろうとした時、ゾロが斬りかかり勝負を仕掛けました。
しかしゾロ自身もボロボロで体が言うことを聞かないため、船長であるルフィの身代わりになることを宣言したのです!
くまの能力により、ルフィが受けたダメージ全てを受け、文字通りゾロはルフィの身代わりになったのです!
血だらけで立っているのがやっとのゾロを見て、サンジが何があったのか問いただしますが、ゾロはルフィに余計な心配をかけないために決して真実を語りませんでした。
こうして見るとスリラーバーク編は、仲間同士の絆と、互いの精神的な強さが改めて堂々と描かれたエピソードと言えるでしょう。
第8位:空島編
第8位は空島編です!
ある日突然何もない空から巨大ガレオン船が降ってきて、記録指針(ログポース)の指針を空に奪われたところから始まります。
その道中でルフィたちは、モンブラン・クリケットと彼を慕う猿山連合軍に出会います。
彼は大嘘つきと呼ばれて亡くなったモンブラン・ノーランドの汚名をはらすため、無茶な潜水を続けていました。
避けるべき災害と言われる海流に乗って命がけで空へ向かい、空島ではエネルに空島が滅ぼされる寸前になってもルフィは黄金を諦めません!
黄金が欲しいからではなく、黄金の鐘を鳴らせばクリケットの先祖、ノーランドは嘘つきでなかったことを証明するためです!
空島編の見どころエピソード!
また空島では、これまで臆病で逃げ回ってたチョッパーが自ら進んで敵を倒し、一海賊になったシーンもちょっとした見所です。
ルフィたちが住む青海(せいかい)では見られなかった更なる成長と、人のために命すら省みないルフィの姿勢には驚かされました!
自身の利益や満足感のためではなく、ただ自分がそうしたいから動くと言うルフィの性格が色濃く表れるエピソードでした。
第7位:東の海(イーストブルー)編
第7位は東の海(イーストブルー)編です!
東の海(イーストブルー)は、麦わらの一味のスタート地点です!
ルフィは当時魔獣と恐れられたゾロを仲間に加え、自身の願望をどこか圧し殺していたサンジやウソップを誘います。
更に、魚人に苦しめられ続けたナミをその苦痛から解放したのです!
どこか身勝手な言動や行動の多いルフィですが、こうした真っ直ぐな心意気があるからこそ仲間たちは信じてくれるのでしょう。
東の海編の見どころエピソード!
始まりと終わりの町と呼ばれるローグタウンでは、バギーに処刑されかけるも落雷に救われ、スモーカーの決死の追跡も何とか逃れます。
全ての決着をつけるために、バギー海賊団とスモーカーたちは偉大なる航路(グランドライン)へ入ることを決めるのです!
今現在の『ワンピース』の原点が、ここにはあります!
今一度読み返してみると、当時とはまた違った見方ができるかもしれません。
第6位:冬島編
第6位は冬島編です!
麦わらの一味の船医、トニートニー・チョッパーの故郷であるドラム王国が舞台です。
高熱に苦しむナミを救うために、ルフィたちはドラム王国に立ち寄ります。
しかしドラム王国では当時の国王、ワポルによる医者狩りの影響で民間の医者は殆どいなかったのです!
そんな中医者狩りを逃れた数少ない医者、Dr.くれはとチョッパーに出会います。
チョッパーはヤブ医者のDr.ヒルルクに名を貰い、Dr.くれはに医術の全てを叩き込まれた青鼻のトナカイです。
鼻が青いことで生まれつきトナカイの群れからは疎外され、「ヒトヒトの実」を食べてからは化物扱いされてしまいます。
何を恨めば良いのか、何が悪いのか分からず心に深い傷を負ってしまうのです。
しかし、ルフィはそんなチョッパーのコンプレックスを微塵も気にしません。
ドラム城内を走り回り、しつこくチョッパーを勧誘するのでした。
冬島編の見どころエピソード!
ワポルを追放した後もルフィの勧誘は続きます。
チョッパーは一緒に海に出たいと言う本音を押し殺し、自身のコンプレックスを理由にルフィの誘いを断ろうとします。
そんなチョッパーの言い分をルフィは「うるせぇ!行こう!」と一蹴したのです!
ドラム王国出航間際には、ヒルルクの冬島に桜を咲かすと言う夢の実現を目の当たりにして、当エピソードは感動的な幕引きを迎えました。
忌み嫌われ続けたことに自信を無くしたチョッパーの心の傷は、ルフィの些細なことは気にしない真っ直ぐな気持ちによって癒されたのです!
もしかしたらチョッパーにとっては、そんなルフィの姿がかつて自分を受け入れてくれたDr.ヒルルクと重なったのかもしれません。
第5位:エニエス・ロビー編
第5位はエニエス・ロビー編です!
自分の存在が麦わらの一味にとって迷惑になり、いつか自分はまた捨てられるに違いないと考え、ニコ・ロビンは黙って一味を抜けようとします。
ロングリングロングランドでの青キジの一件、更にかつて自分の故郷を跡形もなく消したバスターコールが麦わらの一味に向けられたからです。
そんことを意にも介さないのが、麦わらの一味です!
ニコ・ロビン奪回のためにエニエス・ロビーに乗り込み、塔頂上では世界政府の旗を意図して撃ち抜いたのです!
麦わらの一味はロビン1人の為に、世界を敵に回したのです!
エニエス・ロビー編の見どころエピソード!
激闘は続き、ロビンの奪回及び解放に成功した一味はルフィと元CP9ロブ・ルッチの戦いを残すのみとなります。
ロブ・ルッチの圧倒的実力の前に、ルフィは一時立ち上がれないまでに追い込まれました。
そこからルフィを再度立ち上がらせたのは、かつて大喧嘩して別れたウソップの「爆炎で黒くても空も海も見える!ここは地獄じゃないんだから死にそうな顔するな!」と言う力強い言葉でした。
いつでも言葉は勇気を与え、生きる活力を与えてくれます。
その時、それまでの小さないざこざや互いの仲の悪さ等は些細なことでしょう。
ウソップのルフィへの鼓舞は、そうしたことを暗に描写しているように私は思います。
第4位:万国(トットランド)・WCI編
第4位は万国(トットランド)編です!WCI(ホール・ケーキ・アイランド)編とも呼ばれていますね。
四皇ビッグ・マムの縄張りで、複数の陰謀が渦巻きました。
ビッグ・マムはジェルマ66に政略結婚を持ちかけながらも、裏ではジェルマの全てを奪おうと企みます。
一方でビッグ・マムの傘下に加わったカポネ・ギャング・ベッジは、ビッグ・マムに従いつつビッグ・マム暗殺を計画します。
ルフィはサンジを連れ戻し、ビッグ・マムが主催の結婚式を壊そうとします。
WCI編の見どころエピソード!
最後はルフィたちは無事サンジを連れ戻し、ビッグ・マムの縄張りを抜けますが、当エピソードで肝になるのは何と言っても仲間の協力です!
ペドロは命を懸けてルフィたちの脱出を大きく後押しし、サンジの料理の腕前は食いわずらいを起こしたビッグ・マムを鎮めました。
スリラーバークでローラから貰ったビブルカードは、ここにきて多勢に無勢だったナミとルフィに大きな効力をもたらしたのです!
かつてルフィはアーロンとの戦いで、「何もできないから助けてもらうんだ!剣術も航海術も持ってないから、助けてもらわないといきていけない自信がある!」と豪語しています。
万国(トットランド)のエピソードはルフィのそうした言葉の通り、多くの助けに救われ続けて、無事完結したエピソードと言えるのではないでしょうか。
第3位:ドレスローザ編
第3位はドレスローザ編です!
元王七武海下のドンキホーテ・ドフラミンゴが治める国で、国の明暗がハッキリと分かれています。
国民たちは生きたオモチャと豊かに暮らす一方で、一部の国民はコロシアムで見世物にされ、オモチャたちは夜な夜な地下で過酷な労働を強いられます。
誰かが幸せに暮らす裏では、誰かが苦しみに耐えているこの描写は、私たちの生活に通じる所があるでしょう。
そんな中でも、トンタッタ族の様に自由を手にしようと団結する者もいます。
ルフィたちは彼らの想いに共感してこのドレスローザを元の国に戻そうと奮闘するのです!
ドレスローザ編の見どころエピソード!
ルフィとドフラミンゴの最終決戦で、「どいつもこいつもおれに操られていれば良かったんだ。」と主張するドフラミンゴは主張しました。
それに対し、ルフィは「何でもかんでも手の中に閉じ込めて、おれは息が詰まりそうだ!おれは出ていく!」と強く反発しました。
相手が誰であろうと、例え権力者でも自分の望みの為には、ルフィやトンタッタ族の様に声をあげ、突き進むことがとても大事なのでしょう。
声もあげず、ただ耐えるだけではトンタッタ族が解放されなかったように何も変えることが出来ないのです!
第2位:頂上戦争編
第2位は頂上戦争編です!
ルフィの義兄弟であるポートガス・D・エースの処刑を断行しようとする海軍本部と、白ひげ海賊団の正面衝突です!
頂上戦争編の見どころエピソード!
このエピソードは、衝撃的な場面が多々あります。
エースの父親がゴール・D・ロジャーと言う事実の判明、エース及び白髭の死、更に今では話題に事欠かないマーシャル・D・ティーチの大躍進などです。
一時代を築いた大海賊が亡くなると共に新たな勢力が生まれ、鬼の血を引くエースはルフィを次の時代へ命を張って送り届けたのです!
今現在新世界は乱れに乱れまくり、勢力図も激変しています。
また、黒ひげ海賊団も未だに勢力拡大を続けています。
それらの原点が当エピソードになるのではないでしょうか。
これまで幾度となく衝撃的なシーンを私たちは目撃してきましたが、当エピソード程インパクトのある瞬間は他にないでしょう。
私たちはまさしく歴史的瞬間に立ち合ったのです!
第1位:アラバスタ編
第1位はアラバスタ編です!
砂の王国アラバスタを乗っ取ろうとする元王下七武海サー・クロコダイル率いるバロックワークスと、それを阻止しようと王女ネフェルタリ・ビビ及び麦わらの一味の戦いがメインです。
独りで得体の知れない組織に潜入し、戦ってきたビビにとって、麦わらの一味は初めての仲間でした。
それでもビビは、道中一刻も早く国を救わなくてはならないと言う使命感に駆られ、ルフィたちと共に居ながらも独り悩みを抱えます。
それを見てウソップは「落ち着けよ。お前は何もかも背負いすぎだ。」となだめ、ルフィは敢えてビビを煽り、「おれ達の命くらい一緒に賭けろ!仲間だろうが!」と一喝しました。
今まで独りだったビビにとって彼らの真っ直ぐな言葉は心に染みたことでしょう。
アラバスタ編の見どころエピソード!
そしていよいよ別れの時が来たとき、ビビはアラバスタに残ることを決めました。
しかし、彼女は麦わらの一味とこれからも仲間で居たいと言う気持ちをなかなか抑えきれません。
一方でルフィたちは、ビビを海賊である自分達の仲間だと大声で叫ぶ訳にもいきません。
そこでルフィたちは、Mr.2ボン・クレーの変装を見破るために描いた左腕の印を掲げます。
その印こそがルフィたちとビビの仲間の印だったからです!
私たちは普段の生活の中で沢山の人と知り合います。気が合って親密な関係になることもあるでしょう。
しかし、本当の仲間とは言葉を交わさずとも分かり合えて、どんなに月日が経っても互いに信頼できる彼らのような関係のことを言うのかもしれません。
ワンピース人気エピソードランキング2019最新版トップ10!まとめ
如何でしたか?
麦わらの一味は数々の激闘を繰り広げ、様々な冒険をして来ました。
エピソードが進むにつれて彼らも成長し、段々と逞しくなりますが、仲間の絆や助け合いがあるからこそ彼らは強いのだと私は思います。
それは当ランキングのエピソードに限らず、『ワンピース』を語る上で欠かせない要素です!
現在絶賛進行中のワノ国は、海賊同盟や侍とミンク族の関係から、それが色濃く出ています。
今後麦わらの一味と彼らと出会う人々がどのように関わって、世界や彼らを取り巻く環境はどう変化し、どの様な結末を迎えるのでしょうか。
戦闘のみでなく、登場キャラクターの絆や助け合い等に注目して読んでみると、違った発見があるかもしれませんね!