『ワンピース』950話にてキッドがキラーと共に単独行動に出ることになりました。ここから先どういう風に動いていくのか、そもそもキラーとはどういう関係なのかを改めてまとめています!
ルフィからの誘いを断り、兎丼の門を壊して脱出したキッドとキラー。
独自の行動をワノ国で起こしていくことになりそうです。
キッド、キラーは今後ワノ国でどんな動きを見せていくのでしょうか?
ユースタス・キャプテン・キッドとキラー。
共に南の海出身であり、幼馴染という関係です。
年齢はキラーがキッドの4つ上。
ただ、二人は少年時代に同じ女の子を好きになって、二人そろって壮絶にフラれてしまうというエピソードがある、他の誰にも真似できないような関係です。
親友とも違う、兄弟でも違う、二人はいつしか「相棒」と言い合える仲になっていました。
Contents
キラーはコンプレックスがあった
2年前初めて登場した時から、キラーは頭全体を覆うマスクを被っていました。
2年後の現在は髭が生え、筋肉隆々になってだいぶパワーアップしてしまったものの、マスクは同じものを被っていましたね。
なぜこのマスクを被っていたのか?
このエピソードが、944話で語られました。
キラーは自分の笑い声が大嫌いであり、笑い声を笑う者をことごとくぶちのめしてきたこと、そしていつしか笑うことすらやめてしまった、という過去がありました。
その笑い声は、「ファッファッファッ」というもの。
文字だけを見ると、そうか?と特に気にしなくても…と思うのですが、こういう「コンプレックス」というのは、外から見て大したことがないものでも、本人からしたらすごく嫌なものだったりしますから、キラーからしたらとても嫌だったのでしょう。
そして、おそらくキッドはキラーの過去をすべて知っていて、且つキラーの気持ちもすべて理解しているのでしょうね。
だからこそ、なぜ何も言ってくれないんだ…とキラーの変貌ぶりには動揺せずにはいられなかったのでしょう。
捕まったキラーを助けにキッドが!
更にキッドは、兎丼に連れていかれる「人斬り鎌ぞう」の声を聞いたとき、すぐにキラーだと理解していました。
そのとき兎丼からようやく脱獄できた状態で、さらに海楼石の手錠も外せておらず、本来の力が出せなかったキッド。
にもかかわらず、相棒が捕まっていると予測できたところで、すべてを置いてでもキラーの救出に向かったキッド!
2人の絆が深すぎることが、感動ですね!!
キッドの問いに答えないキラーの不可思議
ここまでで、キッドとキラーの絆がとても深いことが分かったかと思います。
ですが、『ワンピース』944話でキッドがキラーに問いかけたとき、そんな深い絆があるにもかかわらず妙な事態になっていました。
キッドは、カイドウに自分たちが敗れて離れ離れになって以来、仲間であったキラーとクルーに何があったのかをキラーに問いかけていました。
しかし、キラーは「ファファファ」と笑いながら涙を流すだけ。
この時点でキラーはSMILEの犠牲になっていることが明かされています。
しかし、SMILEは笑う以外の感情がなくなって表情が笑った状態になってしまうだけであって、普通に会話することは可能なはずなのです。
人斬り鎌ぞうとしてゾロの前に現れた際には、ゾロや日和と普通に会話していましたから。
何故キラーはキッドの問いに答えなかったのか?
おそらく、2つの予想ができるかと思っています!
予想①:キラーは答えられないほどの悔しさがあった
キッドはキラーの問いに答えられなかったのではないでしょうか。
または、答えたくはなかったとか…。
キラーはキッドから問いかけられているとき、目から大粒の涙をこぼしていました。
それは、キラー自身とキッド海賊団のクルーたちが、度重なる拷問など涙を流してしまうほどに辛い目に遭わされてしまったのではと、容易に想像できます。
それを言葉にするにはあまりに辛すぎて、悲しすぎて、悔しすぎて。
これまでの自分たちの人生は何だったのだろうかと思うくらい、言葉にならない…。
しかし、そんな言葉にもできないほどの辛い思いを、笑いでしか表現できない。
自ら封印してしまった、嫌いな自分の笑い声でしか感情を伝えられない。
キラーにもキッドにも、耐えられない苦痛だったに違いありません。
予想②:SMILEの効果がより濃くなってしまった
単に答えられなかったのではなく、SMILEの効果がより濃くなってしまった。
それは、ゾロとの戦いに敗れてしまったことで、キラーはさらにSMILEを大量摂取されてしまい、それまでは会話できていた言葉すら発することができなくなるほどの廃人になってしまった…。
だからこそ、笑うことでしか伝えることができなかったと考えられます。
現に兎丼に捕まってしまってからのキラーは、笑い声以外の言葉を全く発していません。
これは意図的にそう描かれているとしか思えません…。
もしこの推測が真実であれば、SMILEの残虐性がより強調されることになります。
カイドウとオロチ、許せないですね!!
キッドが左腕を再強化し能力で兎丼脱出!
その後、水責めの刑をクイーンに強行されてしまい万事休すのキッドとキラーでしたが、ビッグ・マムが登場してクイーンを投げ飛ばしてしまったことで処刑台が壊れ、キッドとキラーは死刑を免れました。
何とか助かったキッドは、雷ぞうから受け取った鍵で手錠を取り、遂に能力を再発動できる状態になります。
そこで起こした行動は、兎丼を制圧したルフィの誘いには乗らず、兎丼の門を能力で壊し、キラーを連れて単独行動に出たこと。
同盟を一度立ち上げたアプーもホーキンスも自分たちのことを裏切った。
アプーはまだワノ国編で姿を見せていませんが、カイドウと電伝虫で直接連絡していることからカイドウの傘下に入ったことは明白です。
ホーキンスはワノ国編開始の段階で百獣海賊団の真打ちとして行動しているため、カイドウの傘下として描かれていますね。
こうして、一度同盟を組むと約束したものが簡単に裏切る現実を見てしまっては、ルフィの誘いに乗らないのは仕方がなかったことなのかなと…。
他の誰とも組まず、自分たちだけで仲間を取り戻し、再び海賊王へ!
それが今のキッドの行動目的でしょう。
ただ、ここまでコケにされてきたカイドウとオロチに対し、何もしないでワノ国を出るとは思えません。
おそらくはキッドとキラーも独自にカイドウたちと戦い、リベンジしていくのでは?
もしかしたらこのキッドたちの行動が、錦えもんやルフィ側の作戦に支障を出してしまい、決戦当日がうまく回らない、なんて悪手になってしまう可能性もありますね…!
ワンピースキッドとキラー考察のまとめ
今回は『ワンピース』に登場するキッドとキラーの関係性を、ワノ国編での動きを中心に紹介し、今後の動きを考察しました!
味方として動いてくれたら非常に強力な二人ですが、ルフィ側にとって果たして今後、キッドとキラーの動きは吉と出るか、凶と出るか…。
カイドウに恨みがあるキッドとキラーなので、ルフィ側戦力として考えられなくもないのですが、今後の動きが非常に気になりますね!