いよいよ公開された『ワンピース』のアニメ20周年記念映画!
劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』!!
ここ最近の映画「STRONG WORLD」「Z」「GOLD」とどんどん盛り上がってきていて、今回の「STAMPEDE」はそれらを更に凌駕するほどのドキドキ感満載の映画!
ポスターから今までにない迫力が伝わりますよね!!
「STRONG WORLD」「Z」「GOLD」までは、麦わらの一味が尾田栄一郎先生によって映画オリジナルの形で描かれていましたね。
「STRONG WORLD」はいかにも大冒険!というような絵。
ラストの忠臣蔵のような討ち入りイメージのイラストもありました。
「Z」は最後の集合絵。
そして「GOLD」はルフィが劇中の何かを登り、カジノらしさがちりばめられている世界観。
というように麦わらの一味が当然のごとくピックアップされてきたポスターでしたが、今回は違う!
「立ち上がれ、全勢力。」と題し、ボスのダグラス・バレットへ向けて共闘が予告されている海賊のルフィとロー、海軍のスモーカー、七武海のハンコックとバギー、革命軍のサボ、CP0のルッチと、これまでの全勢力による共闘ってアツすぎる!!!
まさに、「ワンピース版アベンジャーズ」といっても過言ではないでしょう!
そんな劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』は一体どんな作品なのか?!
ネタバレバンバン入れてお届けします!!
Contents
ワンピーススタンピードのおさらい
作品の紹介についてはざっくり行きます。
数年に一度開催されるという海賊のための祭典「海賊万博」に招待されたルフィたち。
ここでの目玉は、ロジャーの残したお宝ということで全海賊によるお宝そうだっ戦が行われます!
しかしその裏では、主催のブエナ・フェスタと手を組んだ元ロジャー海賊団のダグラス・バレットの陰謀が…。
このダグラス・バレットには最悪の世代が束になっても敵わず!
そこで、裏で動いていたローにより、ルフィを始め共闘でバレットに挑むことに!!
というような流れです。
まず、ここまでの映画全てを凌駕するほどの大迫力で繰り広げられるバトルがとにかくカッコイイ!
これは近年の「ドラゴンボール超ブロリー」のバトルエフェクトを想像する人も多いのではないでしょうか。疾走感はもちろん、一つ一つの打撃の衝撃感がゴリゴリ伝わってくるというか…。
特にラストのルフィ対バレットの殴り合いは必見!
そしてやはり 「共闘」 がいい!
これまでの『ワンピース』にはない展開ですからねそもそも。今までの敵と共に、目的を一致させて戦うなんて。
確実に『アベンジャーズ』の影響を受けているのは間違いないです!スタッフさん、『エンドゲーム』は絶対見ているんじゃないしょうか。
20周年記念、という名目だからこそ実現した新しさがありましたね!
ただ、この「共闘」ですが、ポスター確かにカッコイイんですけども、ここにもう一人いてほしいキャラクターが実はいるんです!
それが、
クロコダイル!
実は今回の映画の一番のキーマンはこのクロコダイルです。
あらすじの部分で、「裏で動いていたロー」と紹介をしましたが、そのローを動かしていたのはクロコダイルでした。
クロコダイルがいち早くこの万博の裏にいる存在=バレットに気づき、倒すための算段を考え、そのためにローを勧誘して勢力を集めようとするのです。
そして共闘が始まったときに一番と言っていいほどの活躍を見せたのもクロコダイル。
さらに、ダグラス・バレットとクロコダイルは若いときに因縁もあったらしく…。
一瞬、これってクロコダイルの映画なんじゃ!?と思ったほどでした。
逆に、そこまで共闘していなかったのはルッチ。
ルッチは共闘宣言をした場にもいなかったですし、たまたま放った嵐脚がバギーの援護になっただけでした。
なので、実質共闘したのはこんな感じでした!
ルフィ・サボ・ロー・ハンコック・スモーカー・バギー・クロコダイル
じゃなんでルッチ出てきてんの!?となりますが、ルッチはルッチで天竜人からの依頼で「ロジャーのお宝」を手に入れるという目的がありました。
そのために現場にはいたので、CP0も勢力に入っていた方が盛り上がるから?というスタッフさんの考えなのかもしれません…。
ワンピーススタンピードネタバレ
それでは、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』のネタバレを紹介していきます!
映画内容のネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方や結末を知りたくない方は注意してください!
2年前の黒ひげ襲撃
物語の始まりは、2年前の「海底監獄インペルダウン」
黒ひげこと“マーシャル・D・ティーチ”は、自分の思想に合う最悪の仲間を求め、最下層「LEVEL6」まで到達します。
黒ひげは、伝説級の囚人たちに殺し合いをさせ、生き残った者を仲間にしたのです。
そして黒ひげたちがLEVEL6を去ろうとするとき、“ジーザス・バージェス”が牢獄の奥にただならぬ気配を感じ取ります。
しかし黒ひげは「そいつだけはやめておけ…」とバージェスを止め、LEVEL6を後にしたのでした…。
こうして、あのインペルダウン襲撃の際に、“鬼の跡目”ダグラス・バレットは再び海へと舞い戻ったのです…。
海賊万博開催
インペルダウンを脱獄したバレットは、“祭り屋”ブエナ・フェスタの元を訪ねます。
フェスタはロジャーが作った「大海賊時代」に飽き飽きしていたこと、更には今の時代をもっと上回る“熱狂”を望んでいたことから、バレットと手を組むのです。
ロジャーが遺したお宝を賭けた「海賊万博」が遂に開催されることになりました!
招待を受けた麦わらの一味
そんな万博の招待状を受け取った麦わらの一味!
ウソップは今回のイベントがどうも不安そうですが、ルフィとチョッパーは宝探しができるとあって大興奮!
ブルックは「海賊万博」というものが以前から度々開催されていることを知っており、皆に紹介しています。
フランキーとゾロも興味津々。
招待状と共に万博会場行きのエターナル・ポースも届いていたことから、ナミも怪しさを感じます。
ロビンからは、今回の主催者が黒いうわさが絶えなかった人物ということを皆に共有。
しかしサンジは船長ルフィの考えを聞こうとします。
勿論ルフィは、行くと決めてます!
お宝争奪戦開始!
海賊万博に参加した一行は早速買い物をしたり食事をしたりと盛り上がります。
しかしそんなデルタ島には何故かスモーカー中将とたしぎの姿も。
彼らはこの島で行われる祭りの裏の何かにいち早く気付いて潜入していたのでした。
そしていよいよ海賊万博のメインイベントである海賊王ゴールド・ロジャーにまつわるお宝探しが始まっていきます。
このイベントの司会を務めるのは仕切り屋のドナルド・モデラート。
そして彼と共にイベントを盛り上げるのが海賊万博のスペシャルゲストの歌姫アン。
彼女は悪魔の実「ビジョビジョの実」の能力者。
その能力は触れた物のイメージを幻のビジョンとして出現させるというもので、その力を使って祭りを盛り上げていました。
ゴールド・ロジャーのお宝を求めて!!
一斉にそれぞれの海賊船でスタートをする海賊達。
デルタ島の中心部へと急ぐ彼らの前で突如ノックアップストリームが。
突き上げる海流によって沈んでいた巨大な宝島が空中に姿を現します。
島を打ち上げる程の水流に手こずる海賊達。
しかしそんな難関にも果敢に挑んでいくのが最悪の世代の海賊達。
キッドとキラー、ホーキンス、アプー、ドレーク、ウルージ、ベッジ、ボニー。
そんな彼らの他にもルフィと盃を交わしたバルトロメオやキャベンディッシュ。
更にはフォクシーやワポル、今や七武海の一人となったバギーの姿も。
しかしそんな名だたる海賊達の中でも一味違うのが麦わらの一味。
サニー号の新たな形であるフライングモデル「皇帝ペンギンver」の力で一気に空へと駆け上がっていきます。
最悪の世代のメンバー達もそんなルフィに負けじと猛追し、デッドヒートを繰り広げる事に。
傷ついたロー
一方その頃、ある路地裏には一人、傷ついたトラファルガー・ローが。
この祭りの裏にある何かを調べる中、ある場所で厄介な人物に出会ってから、警備責任者を任された七武海の“千両道化”のバギーに追われていたのですが、たまたまサニー号が通るのを見かけて「ROOM」で身を隠します。
そんなこともあってサニー号の中からローが出てきて、麦わらの一味に事情を伝えます。
ボロボロの体でありながらも地上に戻って調査を続行しようとするロー。
そんな彼にロビンとサンジ、チョッパーとブルックが付き添う事に。
残りのメンバーは打ち上げられた天空の宝島を目指して急ぎます。
最悪の世代バトルロイヤル!!!
そして遂にノックアップストリームを登りきり、空に浮かぶ宝島へと一番乗りを果たしたルフィ達。
島の奥地にあったのは金銀財宝の山。
その中からナミは一際怪しい宝箱を見つけます。
ナミに命じられて走り出す一行でしたが、ウソップはその場から動きません。
強がるものの、実際には名だたる海賊達に怯えていたのでした。
その宝箱をめがけて走り出すルフィとゾロ。
しかしそんな彼らに、遅れてやってきた最悪の世代のメンバー達が待ったをかけます。
誰もが唯一のロジャーの残した宝を求めるために、戦いは完全にバトルロイヤル状態へ。
ゾロと剣術でぶつかり合うキラーと、ルフィに音が作り出す爆発で攻撃を仕掛けるアプー。
隙ついて宝を狙うキッドとそれを邪魔するドレーク。
そんな彼らをまとめてふっ飛ばそうとするルフィ。
一方で兵力差でその場を支配しようとするベッジは自分の体の中から多数の部下を出現させます。
しかしそんなベッジの部下達に対して悪魔の実の力で対抗するボニー。
触れたものを子供や老人に変えてしまう能力で次々と無力化していきます。
そんな激しい戦いの中でひっそりと宝島に到着していたのはバギーの一味。
会場警備としてやってきていたものの、手負いのトラファルガー・ローに逃げられてしまっていた彼ら。
目の前で繰り広げられている激しい戦いにかまっていたら命はないと思いながらも、せっかくだからとロジャーの残した宝を狙うのでした。
バスターコール
一方で島の地下へとやってきていたロー達。
ブエナ・フェスタが万博の計画を練っていたこの場所を調べていたローはこの場所で手傷を負う事に。
ローの身にここでなにがあったのか?
それを尋ねるよりも先に洞窟の奥地へと辿り着いた一行。
ここから先はロビンとブルックの能力で調査をする事に。
しかしその奥から聞こえてきたのは、この島にバスターコールを誘発するという声。
その言葉に驚くロビンとブルック。
特にロビンにとってはそのバスターコールという言葉は恐怖の象徴のようなもの。
慌てて能力を止めて今聞こえた事を仲間に伝えるロビン。
緊急事態という事でそれ以上調べるよりも先にルフィ達との合流を急ぎます。
しかしその道の途中で彼らが出会ったのは同じくブエナ・フェスタについて調べていたスモーカー。
有無を言わさずに武器を振るうスモーカーの攻撃を何とか止めるブルック。
しかし続けてのモクモクの実の能力での攻撃はブルックには止められず、チョッパーと共に煙に捕らわれてしまいます。
ローが手負いの状況では自然系の能力者であるスモーカーに対抗出来るのはサンジのみ。
サンジはローとロビンを逃がすと一人でスモーカーと戦いを繰り広げる事に。
宝を手にした者は!?
最悪の世代の一同の激戦は続きます。
何とか宝を目指して走り出すルフィでしたが、今度はウルージが道を塞ぐとその豪腕で攻撃を仕掛けてきます。
しかしバトルロイヤル状態となって潰し合う最悪の世代達をよそ目にバギーがいち早くお宝に辿り着きます。
それによって今度は皆がバギーを追いかけることに。
バラバラの能力を使って逃げ回るバギー。
走りながらも宝箱の中身を空けてしまいますが、それを見た彼の表情はいつものふざけた感じとは一転します。
そこに入っていたものが本当に海賊王の遺産でしかありえないものだったから。
崩壊!!
宝を巡る戦いに決着が近づく中で、強烈な衝撃が宝島を襲います。
何か巨大な物がぶつかってきたようなその衝撃によって、空中に浮かぶ島を包んでいたシャボンが割れてしまいます。
むき出しとなってしまった宝島は、ノックアップストリームをまともに受けることに。
更にそんな状況で激しい大爆発が。
その爆発とノックアップストリームによって宝島自体が完全に崩壊していきます。
激しい戦いを繰り広げていたルフィ達も足場がなくなってはどうしようもなく、下の海へと落下。
そんなルフィを助けようとゾロが海へと飛び込んでいきます。
一方で何とか空中でもがいていたのはウソップ。
そんなウソップはたまたま目の前に先程バギーが手にして、そして手放してしまったロジャーが残したお宝を見つけるのでした。
現れた男
島の崩壊によって為す術もないまま下の海へと落とされた最悪の世代の海賊達。
そのキャプテン達は仲間や相棒に助けられて何とか無事。
ウソップも何とか無事で、興奮したまま手にした宝箱の中身を確認して驚愕します。
その中身はウソップにとって驚くべきものでした。
しかしそんなウソップの前に巨大な影が立ちふさがります。
実況を務めるドナルドによれば飛んできた軍艦がシャボンを突き破って宝島に命中、そして爆薬が炸裂して宝島を崩壊させたとのこと。
ただの宝探しだったはずが、こんなとんでもない状況になった事で怒る最悪の世代の海賊達。
そんな彼らの前に屈強な体の軍人のような男が姿を現します。
そしてその男が掴んでいたのは血まみれでボロボロになったウソップ。
仲間をやられた事で怒ったルフィはすぐに相手に飛びかかりますが、その男の動きはルフィをも上回るもので、逆に強烈な一撃を浴びせられてしまいます。
驚異的な力を持つ男の攻撃を浴びてルフィは直感します。
トラファルガー・ローに傷を負わせた相手はこの男だと。
ダグラス・バレット
目の前で繰り広げられる明らかにヤバい戦いにビビっていたのはバギーの仲間であるMr.3とアルビダ。
落下の衝撃から目覚めたバギーはそんな二人に目の前の軍人のような男の正体を語ります。
その男はダグラス・バレット。
バギーと同じくロジャー海賊団の元船員で、鬼の跡目と呼ばれた男。
その実力は副船長のレイリーと互角に渡り合える程のバケモノレベルなのだとか。
そんなダグラス・バレットは最悪の世代の海賊達を前にしても余裕の表情。
そして彼の登場に合わせたかのようにデルタ島全体を海軍本部の大艦隊が包囲します。
それは明らかに前もって用意されていた事態。
そんな状況を作っていたのは当然このイベントの仕掛け人であるブエナ・フェスタ。
彼はダグラス・バレットとお互いの目的を達成するための協力関係にあったのでした。
全員まとめて
突如現れた男の目的が掴めない海賊達。
しかし自分達のお宝争奪戦が邪魔をされた事で皆は同じように怒りに震えていました。
そんな中でもウソップをやられたルフィの怒りは特別なもの。
仲間という言葉を口に出すルフィでしたが、バレットはその仲間という言葉すらも否定します。
そして最悪の世代全員に対して叫びます。
そして放たれたのはバレットの覇王色の覇気。
力なき者たちが倒れていく中でルフィも自らの覇王色をぶつけていきます。
お前の相手はおれだと。
そしてそんなルフィに続くようにして最悪の世代のメンバー達も戦闘態勢に入っていきます。
暗躍するクロコダイル
一方島の地下では電伝虫を持っていたウソップにロビンが連絡を取ろうとしていましたが、地上は既に大変な状況になっており、ウソップも既に倒れていたため連絡は取れず。
そんなロビンと行動を共にするローの前に予想外の男が姿を現します。
それはロビンにとってかつての仲間でもあった元王下七武海のクロコダイル。
自分を最後に殺そうとした相手の登場に驚くロビン。
しかしクロコダイルの登場によって、海賊王のお宝の価値が本当に世界を揺るがしかねないものなのだとロビンは察します。
クロコダイルはこの祭りの裏にダグラス・バレットの存在がある事に気付いていました。
その圧倒的な強さとやっかいな能力についても。
そんなクロコダイルが用があったのはロビンではなくロー。
何かの策があるという彼はローに協力するように言うのでした。
一方でサンジと交戦中のスモーカー。
サンジはバスターコールの件について問いただしますが、スモーカーはそれを知らない様子。
そんなスモーカーにも地上の様子が伝えられます。
そしてダグラス・バレットを見て逃げ出そうとしていたのはバギー。
彼の強さを知っていた彼はお宝の価値を知りながらも諦めようとしていました。
最悪の世代VSダグラス・バレット
ゾロとローを除いた9人の最悪の世代のメンバー。
仲間ではないものの、共通の敵を相手に同じ方向を向いて戦いに臨みます。
まずはルフィがギアセカンドと武装色での攻撃で仕掛けますが、パワーではバレットが上回ります。
そしてそれだけでなくバレットはスピードも圧倒的。
キッドとキラー、そしてドレークやウルージに次々に強烈な攻撃を仕掛けていきます。
しかし当然やられてばかりの最悪の世代ではありません。
ホーキンスは降魔の相によって巨大な藁人形のような姿になって反撃開始。
更にアプーは自らの体から音を鳴らしてバレットを爆発させていきます。
繰り返しての大爆発でしたが、それもバレットには通じず。
次にドレークが悪魔の実の力でアロサウルスとなってバレットに襲いかかります。
しかしそんな巨大な恐竜となったドレークもバレットに投げ飛ばされる事に。
続いて仕掛けたのはボニー。
強力な蹴りと共に自分の悪魔の実の力を注ぎ込みます。
が、バレットにはその能力が発揮されません。
最悪の世代VSダグラス・バレット②
ボニーも為す術もないままやられてしまい、続いて仕掛けたのはルフィとキッド。
ギアサードによる巨人族の腕での攻撃を構えるルフィと能力で作り出した巨大な腕での攻撃を構えるキッド。
意図せぬ形で同じ様な攻撃を繰り出した二人でしたが、バレットに上手く避けられるとお互いのパンチがお互いにヒットしてしまうことに。
そんな噛み合わない二人に続いて能力を発動したのはカポネ・ベッジ。
大頭目(ビッグファーザー)の姿になったベッジは巨大な城となったその体から砲撃での攻撃を仕掛けていきます。
しかし最大級の火力で攻めるベッジの攻撃すらも軽々といなしていくバレット。
彼の強烈な一撃は大頭目の強固なボディを一撃の元に貫きます。
そしてそこで反撃を始めたのはウルージ。
先程までとは比べ物にならない程の巨大な体に膨れ上がった彼から放たれたのは「因果晒し」
その攻撃は今までとは違いバレットに確かなダメージを与えたかのように見えます。
しかしすぐに起き上がるバレット。
そんなバレットに反撃はさせまいと、キッドがさっきよりも遥かに巨大に作り上げた腕で追撃。
圧倒的な破壊力の攻撃で完全に勝負は決したかのように見えました。
しかしそれでも立ち上がるバレットは恐るべき速さでキッドに反撃。
最悪の世代の強さを認めながらも、まだまだ足りないと彼は言います。
彼の目的は世界最強の存在になること。
最強を目指すその力で最悪の世代の海賊達全員に再び襲いかかるのでした。
ゾロVS大将藤虎
ナミとフランキー、そしてゾロは迫りくる海軍艦隊から脱出出来る状態を作るべく行動していました。
彼らにはバルトロメオとキャベンディッシュも同行中。
既に大量の軍艦に囲まれている状況で、ゾロは道を切り拓くために思案していました。
しかしそんな彼の所に飛来してきたのは海軍本部大将の藤虎。
この戦いの正義を確かめにきたという彼はいきなりゾロに仕掛けてきます。
更に大将藤虎に続いてやってきたのは本部の科学部隊。
隊長の戦桃丸の後ろには無数のパシフィスタの部隊が待機しています。
それほどの布陣は海賊を一人たりとも逃さないという本気を感じさせるのでした。
スネイクマン!!!
バレットの底知れない強さの前にボロボロになった最悪の世代達。
圧倒的なバレットの力の前に再びルフィは立ち上がります。
海賊王を超えるというバレットに負ける訳にはいかないルフィ。
ギアフォース、スネイクマンを発動。
更にスピードの増した攻撃でバレットを攻撃していきます。
その攻撃を軽々と避けていくバレット。
しかし変化するスネイクマンでの攻撃がバレットを捉え始めます。
不規則に折れて伸びての攻撃は予想外の所から襲ってくるもの。
JET大蛇砲(カルヴァリン)と黒い蛇群(ブラックマンバ)での激しいラッシュで一気にバレットを仕留めにいきます。
強烈な攻撃に流石にダメージもあるはずのバレットですが、それでも余裕の姿勢は崩しません。
一瞬の内にルフィの間合いに飛び込むと反撃の一撃を放ちます。
その攻撃で吹き飛ばされるルフィでしたが、もちろんそれで終わるような訳がありません。
ルフィもスネイクマンでの最強の技で勝負に出ます。
バレットもその攻撃に強烈なカウンターを合わせます。
お互いの攻撃がクリーンヒットし、吹き飛ばされる二人。
しかしバレットの勢いは止まらず遥か先まで飛んでいくのでした。
バレットの真の力
ルフィの切り札とも言えるギアフォースのスネイクマンによる全力の攻撃。
流石に全ての覇気をも使い切ったルフィ。
しかしそれでもなお立ち上がるバレット。
最強を目指すバレットに仲間の大事さを語るルフィ。
二人の話は噛み合わないまま進んでいきます。
そこでバレットが島の下から出現させたのは、自らの唯一の相棒とも呼べる潜水艇のカタパルト号。
バレットはガシャガシャの実の合体人間。
あらゆる者を合体させて変形させられる彼は、その力によって自らの船と合体していきます。
変形しながらも彼は仲間の存在は弱さだと語ります。
あの白ひげでさえ半端な奴を仲間にしたから死んだのだと。
だからこそ彼は自分の強さは自分の為に、自分が勝つためだけにあるのだと考えていました。
仲間を大事にしないというバレットの考えはルフィとは真逆のもの。
怒るルフィを前にして、バレットはウソップが手にしていた宝箱を取り出します。
その言葉の意味に驚く最悪の世代の海賊達。
しかしその言葉の続きを語ることなくバレットは変形を終えます。
カタパルト号のパーツを取り入れたその体は巨大な鉄巨人のよう。
既にボロボロの状態の皆に対して本当の力を振るっていくバレット。
そのあまりの力に最悪の世代の一同も手も足も出ずに倒れていきます。
そして遂にルフィもその力を前に潰されてしまうのでした。
七武海集結!!!
藤虎との激闘を続けていたゾロ。
重力を操るその力に苦しめられながらも、飛ぶ斬撃「千八十煩悩鳳」で反撃。
互角のまま二人の戦いは続きます。
そんな戦いの中で逃げ出そうとしていた一隻の船。
それは悪ブラックドラム王国の国王ワポルの乗る船でした。
しかしそんな彼の巨大な船を飛んできた斬撃が真っ二つにしてしまいます。
ゾロはその斬撃を放った相手が誰なのかすぐに気付きます。
切り裂かれた船の向こうにいたのは七武海の一人、鷹の目のミホーク。
彼ら七武海も今回の戦いのために招集されていたのでした。
そして彼と共にやって来ていたのはペローナ。
自らのホロホロの実の能力で何故か戦桃丸をネガティブに変えてしまいます。
更に続けて姿を現したのは同じく七武海の一人、海賊女帝のボア・ハンコック。
彼女の道を塞ぐ海賊船を吹き飛ばしながら登場します。
しかし彼女の目的は唯一つ、ルフィに会うことのみでした。
ロジャーの残した宝の正体は!!??
大将に七武海という考えうる最大級の戦力が集結しつつある現場を、モニター越しに見ていた新聞王のモルガンズ。
こんな祭りを起こした目的をフェスタに対して尋ねます。
戦争でも起こすつもりなのかと。
しかしそれを否定するフェスタ。
海軍でさえ今回の宝を欲しがっている。
その意味を伝えようと、モニターの映像を鉄巨人と化したバレットの操縦席に切り替えます。
そこでバレットがその宝箱を開けていきます。
中に入っていたのは永久指針(エターナルポーズ)
そしてそこにはラフテルの文字が。
ラフテルとはグランドラインの最果ての地。
これまでにゴールド・ロジャーだけが辿り着いたとされる場所で、彼を海賊王とした場所でもあります。
そしてそこには彼が残した、ひとつなぎの秘宝(ワンピース)が眠っている。
ラフテルへの永久指針ともなれば、世界中をひっくり返す程の大ニュース。
モルガンズもその大ニュースに大興奮です。
かつて海王類に喰われたフェスタは、その腹の中でこのラフテルへの永久指針を見つけていました。
ロジャーが死に際に残した言葉が時代を熱狂させたように、自分も祭り屋として世界中を巻き込む熱狂を起こしたい。
そう考えていたフェスタはラフテルへの永久指針を武器にして一発逆転を狙っていました。
そして自らの最強を示すという目的を持ったバレットと組むことになったフェスタ。
最強の存在である彼と共に世界を変える祭りを起こそうとしていたのです。
彼が起こそうとしていたのはとどめようのない、最強の熱狂(スタンピード)
海軍の動き
島から少し離れた所で様子を伺っていたのは藤虎と同じく大将の黄猿。
彼の元にも今回のお宝が本物の海賊王の宝である事が知らされます。
今回彼らがこの島にやって来た理由は当然海賊達を討伐することではありませんでした。
本当の目的は最悪の脱獄囚であるダグラス・バレットの再逮捕。
そしてもしも本物であれば海軍にとっても望ましくないそのお宝を抑えることでした。
そんな海軍は多数の戦力で海賊達を掃討していきます。
六式を操る大佐のコビーと相棒とも呼べるヘルメッポ少佐。
鉄拳のフルボディに、元海賊のジャンゴ。
そしてその二人を指揮するのはヒナ少将。
オリオリの実の力で次々と海賊達を拘束していきます。
そんな彼女の元へ勢いよく現れたのはスモーカー。
今回の事件には何か大きな目的が隠されていて本部でさえもそれを隠している。
場合によってはこれ以上にとんでもない事が起きるかもしれないと考えた彼は、ヒナに協力するようお願いするのでした。
規律に厳しいヒナは海軍としての務めを果たせと厳しい対応。
そんなヒナの言葉に行動で応えるスモーカーは、自らのモクモクの実の能力で近くの海賊達をまとめて捕まえます。
偶然その中にいたのは、七武海のバギー。
彼が宝箱の中身を見ていた事を知っていたスモーカーの部下のたしぎは、中身が何かを問いただします。
続けてスモーカーに脅されたバギーは、すぐにその中身がラフテルへの永久指針である事を白状するのでした。
隕石を斬る!!!
激しく切り結ぶゾロと藤虎。
しかし戦いに決着は付かず、藤虎はその場を去っていきます。
最後に彼の力で隕石を呼び寄せて。
ゾロ達の頭上に迫る巨大な隕石を前に呆気にとられる一同。
行動を共にしていたバルトロメオのバリアの力であっても、その大きさは防ぎきれないもの。
そんな隕石に立ち向かうゾロ。
三刀流の奥義、一大・三千!大千・世界で巨大な隕石を真っ二つに。
しかし真っ二つとなったもののそのまま島へと落ちていく隕石。
再び構えるゾロでしたが、それよりも早く、隕石を切り裂く斬撃が飛んできます。
当然それはミホークによる斬撃。
戦いの裏に何か世界政府の意図があると感じたミホークはそこでこの戦いの場を後にしていきます。
ゴースト娘ことペローナを引き連れて。
ウソップの戦い
鉄巨人と化したバレットの一撃で完全に敗北したルフィ。
そんなルフィにトドメを刺そうと近づくバレット。
しかしそんなバレットにボロボロの体でありながらもウソップが立ちふさがります。
まだ自分との戦いは終わっていないとパチンコで弾を打ち出すウソップ。
まるで豆鉄砲のような攻撃は鉄の体に包まれたバレットには効くはずがありません。
しかしその弾は特殊な植物の力が込められたもの。
生えだした芽が急成長していくとバレットの指をへし折ります。
船長が命懸けで自分のために戦ってくれているのに寝てなんかいられない。
その思いで勝ち目は薄くとも必死に立ち向かうウソップ。
そんなウソップにトドメを刺そうとするバレットでしたが、それよりも早く海軍の砲撃が彼を襲います。
圧倒的な集中砲火で攻撃を続ける海軍。
しかしそんな攻撃でさえバレットには通じず。
バレットは海軍達の攻撃を受けながら、若き日の自分を思い返していました。
覚醒した力
かつて海賊王の仲間だったバレット。
ロジャーとは袂を分かっていたと言っても、各地で大暴れを続け、鬼の跡目という伝説を作った男は放置出来ない。
その考えでロジャー亡き後、海軍はバレットという男一人に対してバスターコールを発動するのでした。
その時はバスターコールという圧倒的な海軍の力に敗れたバレット。
自らが20年以上も鍛え続けてきた事に対して答えを出すかのようにバレットは、更に力を解放していきます。
そんなバレットの近くにいたのはモモンガ中将。
彼の元に急いでやってきたスモーカーは、すぐに兵達を引かせるように指示します。
かつての自分を倒したバスターコールに対しての復讐することが、バレットの目的なのだと。
しかし海軍が引くよりも早くバレットに変化が訪れます。
既に悪魔の実の力を覚醒させていたバレット。
本人以外にも能力が影響を与える覚醒の力は、島全体に影響を与えていきます。
町も船も駅も何もかもがバレットの能力に包まれていきます。
全てを巻き込んで巨大化していくバレットの姿は、あまりにも巨大な悪魔のような形に変貌していきました。
バスターコールの発動
覚醒したガシャガシャの実の力でもはや山のようなバケモノとなったバレット。
海軍の中将達が何とか立ち向かおうとしますが、そのあまりにも巨大過ぎる体から放たれたパンチによってあっけなく敗れていきます。
海軍のバスターコールによってインペルダウンに投獄されたバレット。
彼は20年以上の時間をずっと、ロジャーを超えるためにはどうすればいいかを考えて生きてきたのです。
そして辿り着いた答えがこの力。
バレットはひとつなぎの秘宝(ワンピース)に辿り着くための永久指針を餌として、海軍元帥のサカズキに対してケンカを売るのでした。
そしてそんな海軍に向けられていた電伝虫の通信を、CP-0(サイファーポールイージスゼロ)の諜報員であるロブ・ルッチが盗聴していました。
あまりにも巨大過ぎるバレットの力を前に流石に動く事の出来ない海軍の戦士達。
こうなれば打つ手は一つしかないとスモーカーも考えます。
そして現場から少し離れた所でその惨状を眺めていた黄猿はサカズキに連絡を入れます。
そこでサカズキも決断します。
バレットの望み通りに、バスターコールを発動することを。
新時代
バレットのあまりにも強大な力に高笑いが止まらないでいたフェスタ。
祭り屋としては、ロジャーに大海賊時代を作られた事で敗北を感じていました。
しかし永久指針を手に入れ、バレットという男と出会ったフェスタはもう一度勝負に出たのです。
ロジャーの作った伝説でさえもバレットであれば超えていけると。
たった一人でバスターコールを引き起こして破ろうとしているダグラス・バレット。
その偉業に驚き、盛り上がるモルガンズや、裏社会の帝王達。
しかしフェスタはそんな裏社会の重鎮達も海軍や海賊達と等しく叩き潰すと宣言。
世界のシステムや支配構造さえもぶち壊すからこそ面白いのだと。
協力関係であったはずのフェスタの裏切りに怒る裏社会の重鎮達。
しかしフェスタはまるでそんな事は気にもしません。
怒りもまた熱狂だと。
全てを敵にしながらもフェスタは満足した様子でバレットを見つめます。
そしてロジャーに対して語りかけます。
お宝探しなんかではなく、強いものが勝ち取る祭りこそが、自らの作り出した新時代だと。
バレットの過去
海軍本部ではこのブエナ・フェスタとダグラス・バレットが引き起こした事件の対策に追われていました。
その中で語られたのがバレットの過去。
戦争の終わらない国で生まれたバレットは敵国のガルツバーグの軍隊であるガルツフォースに入隊。
最強の少年兵として成長していった彼は、そのあまりの強さ故に自らの育ての親にまで裏切られることに。
そんな状況であっても、自らのその力だけは彼を裏切ることはなかった。
そして彼はその力で自らを育てた自国と自軍さえも壊滅させて一人海賊として海へ出ていく。
誰も信じずに一人で戦い続けたバレット。
しかしそんな彼はロジャーと出会い、仲間となっていく。
そんな話を聞いていたガープはセンゴクの所へ。
二人はロジャー全盛の時を戦い続けた存在。
バレットという男がどういう人間であるのか、誰よりもよく知っていました。
親に裏切られ、戦友にも裏切られ、祖国に裏切られ、ずっと唯一人で戦い続けてきたバレット。
そんなバレットに敗北を教えて、受け止めたのがロジャー。
バレットはロジャーを倒すために彼の船に乗ることになったのです。
船を降りてもなおロジャーへの敬意を持っていたバレット。
しかしそんな中でロジャーは処刑された。
それによって再び暴れ始めた彼はバスターコールの果てにインペルダウンに投獄されることに。
世界を巻き込むような戦争を起こすわけにはいかない。
そう考えるセンゴクの言葉にガープもうなずきますが、少しだけ疑問を抱くのでした。
多くの血を流してバレットを止める以外にも、ロジャーのようにバレットを真っ向から受け止める道はないのかと。
ウソップの思い
バレットにやられたルフィを肩にかついで移動していたのはウソップ。
意識を失ったままのルフィに声をかけながら歩き続けます。
俺たちの冒険はこんな所では終わらない。
ルフィは海賊王になる男なんだから。
しかしそんな二人を崩れてくる建物と炎が襲います。
必死でルフィを守るウソップ。
限界を迎えそうになったその時、二人をチョッパーとブルックが救います。
ボロボロになった二人の手当を急ごうとするチョッパーに、ウソップはルフィを先に治療するように強く訴えるのでした。
バスターコールを止めるには
遂に下されたバスターコールの命令。
島を囲む船がその準備を急ぎます。
そしてバレットはその時を待ちわびていました。
そしてスモーカーやヒナの所にもバスターコールの発令が伝えられます。
それを不服そうに聞いていたスモーカー。
今回の海軍の戦力は藤虎と黄猿も揃えたもので、マリンフォード頂上戦争並で、四皇と戦争が出来るレベルのもの。
だからこそたとえバレットがどれほどのバケモノであろうとも海軍は勝利する。
しかしバレットのガシャガシャの実の力によって既に上陸していた部隊の船は奪われており、このままバスターコールが始まればどれほどの被害が出るか想像も出来ない。
そう考えたスモーカーは一人でバレットに立ち向かう選択をします。
バスターコールを止められるとすれば、先にバレットを倒して彼の持つ永久指針を押さえることだと。
モクモクの実の力で煙となって飛んでいくスモーカー。
しかし突如吹き上がった炎によって道を塞がれます。
彼を止めた炎を放ったのは、革命軍のNo.2のサボでした。
集結!!!
ルフィを探して島を走り回っていたのはボア・ハンコック。
ようやく瓦礫の中にその姿を見つけたと思いきや、それはルフィではなくバギーでした。
そしてようやく意識を取り戻したルフィ。
心配するチョッパーでしたが、ルフィの意識は再びバレットの方へと向いていきます。
そこでウソップが苦しそうにその気持ちを吐き出します。
強さが足りていないのだと。
そんなウソップの気持ちを受け取ったルフィ。
ギアフォース、弾む男(バウンドマン)を発動してバレットをめがけて飛んでいきます。
そして上空でぶつかり合っていたのはスモーカーとサボ。
とのサボの言葉はいつかのエースと同じもので、戦いに決着はつかず。
そんな彼らの所に、バギーに道案内をさせたハンコックも到着。
更にそこにトラファルガー・ローも現れます。
ローの策
何故か同じ場所に集まった彼ら。
しかし当然ながら立場も違い、敵同士で考え方もバラバラ。
そんな状況ながらもローは残りのメンバーに協力をするよう声をかけます。
バレットをあの巨体から引きずり出す策があると。
ローの言葉に文句を言うバギーでしたが、スモーカーに止められます。
そしてスモーカーはその策を聞くことに。
そんな彼らの上空を飛んでいたのは弾む男状態のルフィ。
何の躊躇もなく「ゴムゴムの猿王銃」を仕掛けていきます。
しかし当然ルフィに気付いていたバレットは真っ向からその攻撃に対応。
あまりのサイズの違い、そしてバレットの圧倒的な覇気。
それによってルフィは再び吹き飛ばされます。
そして吹き飛んだ先にいたのはスモーカー達。
そんなルフィに対して、不機嫌そうなスモーカーに、楽しそうなサボ、再会を喜びよろめくハンコック。
ローは今度はルフィを交えて自らの策を伝えようとします。
しかし、その内容を聞くことすらなく返事をするルフィ。
失敗すれば死ぬかも知れない。
そんなローの言葉にもルフィは笑顔で返します。
「ここにいるやつらでやるんだろ?なら大丈夫じゃねえか」
作戦開始
ルフィの言葉に背中を押された形となった一同。
作戦はローに任せて、みんなは動き始めます。
そしてそんな彼らの影で、動いていたもう一人の男が、CP-0のロブ・ルッチ。
彼は世界政府の密命を受けていました。
その目的は当然、海賊王の残したラフテルへの永久指針。
ルフィは本当に話を聞かずに行ってしまったため、ローは残りのメンバーに作戦を説明します。
バレットの恐るべき所は大量のガラクタを異常な程の覇気によって覆っていること。
その覇気のせいでローのオペオペの能力でも切断や破壊をすることは出来ない。
なのでローは覇気に隙間をつくる事に専念。
そして残りのメンバーはその隙間を攻撃することでバレットの体を削る。
そして再合体しようとする前に全員でとどめを刺す。
チャンスは一度だけ。
そんな彼らの作戦を知らないままにルフィが第一陣としてバレットに突っ込んでいくのでした。
クロコダイルの狙い
再び弾む男で挑んでいくルフィ。
しかし呆気なくバレットに弾かれてしまいます。
更にバレットはそのあまりにも巨大な拳のパンチをロー達に向けて振り下ろします。
圧倒的な破壊を何とか避けた一同はそれぞれに動き始めます。
ローの能力が合図というそれだけが決まっている状況。
そんな状況で、ローはこの場にいたもう一人の男に声をかけます。
本当に成功するのかと。
そこにいたのは、密かにローと行動を共にしていたクロコダイルでした。
ルフィに続いてバレットへ向かっていたのは、ボア・ハンコック。
愛しのルフィを痛めつけたバレットへの怒りでいっぱいのまま走り続けます。
バレットの巨体を登って放ったのは「大芳香脚(パヒュームフェムルマグナ)」
強烈な一撃ではあるものの、流石に本体にダメージを与える程ではありません。
しかしバレットはその攻撃を受けて自らの体を再構成していきます。
そしてそれこそがローとクロコダイルが狙っていたもの。
スナスナの実の力を発動させるクロコダイルは、更に続けて攻撃を放ちます。
再会と作戦成功
自らが変形している中で突如巻き起こった砂嵐に驚くバレットはすぐにその能力がクロコダイルのものである事に気付きます。
バレットにとってクロコダイルは大海賊時代以前からのライバルとも呼べる存在。
そんな男の登場に喜ぶバレットでしたが、そこで今度はローの「ROOM」の力がバレットを包み込みます。
そこでさらに「シャンブルズ」によってローはクロコダイルの砂嵐を全て辺りにあった瓦礫と交換。
それによってバレットは突如大きな瓦礫の嵐に巻き込まれることに。
いびつになったその腕をめがけて今度はスモーカーとサボが突撃していきます。
スモーカーのホワイトブローと、サボの竜爪拳。
二つの力はバレットの右腕を肩口から切断していきます。
腕を一本奪ったといってもバレット自身にはダメージすらない状態。
すぐにその腕を再結合しようとしていくバレット。
落下しようとしている超巨大な右腕の下にいたのは気を失っていたバギー。
焦るバギーは必死で逃げながらも、自分の持っている必殺の武器を思い出します。
靴に仕込んだマギー玉を右腕に放つバギー。
しかし流石に多少の爆発程度ではその腕は壊せません。
しかしマギー玉とはまるで別の力が右腕を襲います。
その力によってその右腕は粉砕されていくことに。
その力に気付いたバレットが目を向けた方向には、白い帽子とコートの男が立っていました。
岩をも破壊するその力はロブ・ルッチが放った六式の嵐脚。
ルフィに繋げ!!!
片腕を失う事になったバレット。
しかしそれでもその勢いは止まりません。
既に限界を迎えつつあるローは弱気になりますが、革命軍のNo.2のサボは全く諦めてはいませんでした。
飛び出すサボ。
彼の視線の先には力を溜めたルフィの姿がありました。
弾む男状態で、バレットを倒すための力を必死に溜めていたルフィ。
筋肉風船を更に増強していきます。
その腕は巨人族の腕のサイズを遥かに上回るサイズになっていきますが、それでもルフィは更に力を溜めていきます。
そんなルフィに攻撃を繋げるために、それぞれ四方からバレットを囲んだローとサボ、スモーカーとハンコック。
バレットはそんな彼らの攻撃を弾き返そうと待ち構えますが、ローのシャンブルズによって4人はバレットに急接近。
驚きながらも続けざまにバレットに今できる最大の攻撃を仕掛けていきます。
その連続攻撃はバレットの覇気の鎧を打ち砕く程の威力。
しかしそれでもまだ倒れないバレット。
そこに最後の攻撃を繋げるために、ルフィが攻撃を放っていきます。
最強の一撃
めいいっぱいの力をその右腕に溜め込んだルフィ。
その右腕はバレットの腕にも負けないほどのサイズまで膨れ上がっていました。
バレットもそんなルフィに負けじと残された左腕に全ての力を込めていきます。
そしてその溜め込んだ力を解き放つルフィ。
それに対してバレットも思い切り拳をぶつけていきます。
あまりにも巨大な二つの力のぶつかり合いは、島全体をその衝撃が包むほど。
しかしその力のぶつかり合いに勝利したのはルフィの拳でした。
その拳はそのままバレットの頭部を貫くと、バレットの作り上げた巨大な体は崩れ落ちていきます。
ルフィの勝利に仲間達も思わず声をあげます。
援護こそが狙撃手の花道
ようやく訪れた勝利の瞬間。
しかしそこでルフィは気付きます。
崩れ落ちていくバレットの体のなかに未だ鉄巨人としてのバレットが残っていたことに。
その鉄巨人の姿のバレットは最悪の世代のメンバー総出でも勝てなかった程の相手。
既に余力がほとんど残っていない状態のルフィにとっては厳しすぎる状況。
しかしそんなバレットの鉄巨人のボディに異変が。
少し前にウソップがバレットに放っていた弾が今になって成長。
伸びてきた植物は鉄巨人の体を締め上げていきます。
内側からも外側からも襲い来る力に為す術もないバレット。
その力はバレットの鉄巨人のボディをバラバラに破壊していきます。
突如起こった出来事に何が起きたのか分からない一同。
しかし傷だらけのウソップだけがその意味に気づいてきました。
永久指針を狙う者達
身を守る鎧を失ったバレット。
そのチャンスを狙っていたのが二人。
一人はクロコダイル。
永久指針を狙うのとついでに長きに渡った鬼の跡目との決着もつけようとしていました。
そしてもう一人はロブ・ルッチ。
彼もまたこのチャンスに永久指針を狙っていました。
それぞれが能力を使って高速でバレットの下へと急ぎます。
しかしそれを止める男もまた二人。
レオパルドの能力で人獣と化したルッチを止めたのはサンジ。
嵐脚での足技にサンジも足技で返していきます。
そして砂と化したクロコダイルの前に立ち塞がったのはゾロ。
船長であるルフィの邪魔はさせないとクロコダイルの動きを止めます。
最後の攻防
これまで巨大な鎧に身を包まれていたバレット。
しかしこれまで数え切れない程の攻撃を受け続けてきた彼もまた、大きく消耗していました。
共に限界が近づく中で最後はシンプルな殴り合いの勝負が始まっていきます。
お互いの信念をかけた殴り合い。
ただひたすら強さを求めて戦い続けてきたバレットにとっては相手を倒す事が全て。
そうやってロジャーを超えていかなければならない。
その思いで戦い続けるバレット。
しかしそれをルフィは真っ向から否定していきます。
そしてお互いの最後の技がぶつかり合います。
交差する二人の無数の拳。
お互いに攻撃がヒットしながらも、バレットは自らの勝利を確信します。
自分の攻撃をこれだけ受けて生きて立っていられた者などいなかったのだから。
しかしルフィは叫びます。
ロジャーとの記憶
自らを裏切った国をも滅ぼして一人海に出たバレット。
敵などいないと思っていた彼はロジャーに出会います。
そこで初めて敗北を知ったバレットはロジャーを超える事を宣言。
そんなバレットにロジャーは答えたのです。
そんな男にいつか勝ちたいと本気で願っていた彼。
だからこそロジャーの船に乗った。
そしてロジャーとの時間は彼にとって何よりも大切な時間だったのです。
ボロボロになりながらも必死でバレットに向かって拳を振るうルフィ。
ルフィにとっては、この海を一人で生きているやつなんているわけがない。
それはもちろんバレットだって同じはずなのです。
そんなルフィの言葉にほんの僅かだけロジャーを感じていたバレット。
ルフィの渾身の一撃がそんなバレットに炸裂していきます。
宝の行方は
炸裂したルフィの攻撃によって遂にバレットは崩れ落ちます。
そして戦いを終えたルフィが手にしたのは、バレットが持っていた宝箱。
その中身を開けたルフィはラフテルへの永久指針を手に取ります。
それが本物であれば、グランドラインを制覇するのに最短の道のりとなる。
そして今回の事件の規模や海軍の関わり方から考えてもおそらくこれは本物。
海賊王を目指す全ての海賊はもちろん、それを必要とする人間は世界中にいくらでもいる。
そして目的は違っていても、この二人も。
戦いを終えたルフィに迫ってきたのはクロコダイルとロブ・ルッチ。
ロジャーの残した遺産を手に入れようと飛びかかります。
しかしそれよりも早くルフィはその永久指針を握りつぶします。
驚き、そして怒る二人につぶやくルフィ。
世界を揺るがす程のそのお宝のために皆が大騒ぎだったにも関わらず、そんな風に軽い事のように言うルフィに皆が笑うのでした。
サボの目的
自らの目的を果たす為にバレットを利用したフェスタ。
しかしバレットが敗れた事で既に正気を失っていました。
時代を塗り替える程の派手な祭り。
それを果たす事は出来なかったから。
しかしそんなフェスタの所にサボがやってきます。
サボがここに来た理由は最悪の戦争仕掛け人としてのブエナ・フェスタを止めるため。
悔しさを隠しきれないフェスタはサボに対して銃を向けます。
が、それよりも先にサボの火拳が炸裂。
炎に焼かれたフェスタは最後の言葉を残して倒れていきます。
しかしそんなフェスタの最後の言葉をサボは否定します。
島からの脱出
ローのシャンブルズによってサニー号の所に瞬間移動していたメンバー達。
バスターコールの砲撃はまだごく一部だけに限られていて、おそらく被害は大幅に減らせているはず。
しかし当然海軍は海賊達をただで逃がすような事はしません。
無数の海軍の船が残った海賊達を狙って砲撃を続けます。
脱出するためにはかなり厳しい戦いになる。
そう考えたフランキー。
しかしそんな彼らを追い越すように最悪の世代の船が次々と前に出ていきます。
やられたままではいられないとばかりに。
そしてもちろんサニー号もその流れに乗って進むのでした。
そんな中で、海賊船に偽装した革命軍の工作船には今回のイベントに招かれていた歌姫のアンが保護されていました。
そんなアンに対して、サボは一枚の写真を見せて言うのでした。
幻のエース
何とか脱出を図る一行でしたが、流石にそう簡単にはいきません。
さらにそんな彼らの所に大将の黄猿が近づいてきます。
しかしその時「火拳」という言葉と共に海の上に炎で作られた壁がせり上がります。
それに驚く黄猿の元に、バスターコールの中止が告げられます。
まるで海賊達を脱出させるための炎の道。
その炎を生み出した存在を見てルフィは笑います。
火拳を放った義理の兄であるサボの隣には、今は亡きポートガス・D・エースのビジョンが浮かんでいました。
サボの別れの言葉を受けてルフィは進みます。
兄達が作ってくれた炎の道の中を。
ロジャーの冒険
ゴール・D・ロジャーの船であるオーロ・ジャクソン号。
ロジャーは彼の仲間である船員に怒鳴っていました。
彼が永久指針にラフテルの座標を記録していたから。
もしもまた必要になったら、そう部下は言いますがそれをロジャーは否定します。
自分達の冒険は終わり、そしてその冒険には記念品はいらないと。
そしてロジャーは永久指針を海へと投げ捨てます。
そんなものに頼るやつには手に入れられる宝ではない。
そうロジャーは口にします。
ひとつなぎの大秘宝を誰が見つける事になるのか。
そんな事を語りあうロジャーとレイリー。
おどけていうロジャー。
子供なんていないだろうと笑うレイリーにロジャーは応えます。
新しい冒険へ
ロジャーによって投げ捨てられた永久指針は海の底で海王類が飲み込んだ。
そしてその海王類にブエナ・フェスタが飲み込まれた事で始まった今回の事件。
その永久指針を最後に手にしたルフィは、仲間達にその結末を話します。
絶句する仲間達。
特にナミの怒りは相当なもの。
しかしウソップやゾロ、サンジはそんなルフィの選択に納得していました。
そんな風に笑うルフィにつられるように笑い出す仲間達。
そんな仲間達に向けてルフィは号令をかけます。
ワンピース スタンピードの評価は!?
今回の映画劇場版「ワンピース スタンピード」を10段階で評価するのであれば、間違いなく10点満点をつけてもいい作品だと断言します!
アニメ20周年の集大成とも呼べる出来となっている今作。
予告の段階からオールスターであることなどが判明していましたが、そんな予告のインパクトを遥かに上回る素晴らしい完成度になっていたと思います。
物語自体は非常にシンプルな構成になっていて、そのおかげでオールスターキャストを全編に渡って散りばめられていました。
これまでのシリーズであれば大ボスが一人いて、そしてその部下であるキャラが数人いるという構成でした。
しかし今回の敵は思い切ってバレットというとにかく圧倒的な強さを誇る大ボス一人だったも良かったポイントです。
全編を通して繰り広げられる激しく熱すぎるバトル!!!
そして今回は序盤からひたすら熱いバトルが物語の中心になっていました。
最悪の世代同士での戦いに、バレット対最悪の世代。
更に七武海や海軍、その他の勢力までを巻き込んでの激しいバトル。
ひとつひとつのバトルが原作では中々再現出来ない組み合わせだったりして、凄まじく盛り上がっていきます。
どうしても長く続く原作では期待出来ないような展開が多く、夢のオールスターならではという展開です。
そしてそんなバトルの部分に説得力をもたせる存在が、今回の大ボスであるバレットだったと思います。
原作との兼ね合いもありますので、その強さの部分は非常に設定が難しいでしょう。
しかし今回はその部分もよく出来ていたと思います。
彼の圧倒的な強さにはしっかりと根拠があって、それでいてそんなバケモノとしか言えないような彼を倒すまでの工程なども説得力があるものでした。
本来不可能なはずの組み合わせでのバトルにしっかりと意味を持たせたのも良かったですね。
ワンピースの世界を揺るがすロジャーの残したお宝が凄い!!!
そして今回の重要なポイントとなったロジャーが残したお宝も凄かったですね。
これ以上ないくらいに価値のあるものを用意してくれていました。
世界を揺るがす程のお宝として、そしてワンピースそのものとして描かれるだけのインパクトがありましたね。
これだけ大きなネタであれば本来原作で使われても全然おかしくない気もします。
それを映画に使えるというのもワンピースという作品の器の大きさを感じて、より原作にも期待したくなりますよね。
ワンピースに求めていたものがここにある!!!
とにかく今作はこれ以上ない程に観ていて熱くなる展開が続いたように思えます。
原作をしっかりと読み込んでいる読者にも、軽く読んでいる読者にもどちらにも対応出来る作品と言えるでしょう。
ワンピースの映画化に求めていたものってこういうものなんじゃないかと個人的には思いました。
強いて欠点をあげるとすれば、この後に続く映画がどうなってしまうのだろうという事が心配な所です。
ここまで強烈に夢のような展開を詰め込んだだけに次回作を作るのはきっと大変になってしまうだろうと思いました。
逆に言うとやはりそれだけ多くの魅力が今回の作品には詰まっていると言えるでしょう。
ワンピース スタンピードの見どころ
ここからは魅力たっぷりのこの映画の中でも特に見どころと思える部分をピックアップしてご紹介したいと思います。
- オールスターキャストがやばすぎる!
- 仲間の重要性に泣かされる!
- 海賊王の残した宝に驚かされる!
- 最強のボスであるバレットが強すぎる!
では一つずつ見ていきましょう。
オールスターキャストがやばすぎる!
とにかく今作の大きな魅力となっていたのはオールスター勢揃いのキャストでしょう。
これまでにルフィが戦ってきたり、関わってきたりしてきた様々なキャラクターが集結しています。
台詞などはなくても画面に写っているキャラクターの数は信じられないほど多く、一度観ただけでその全てを確認することは不可能と呼べるほどです。
そしてその中でもやはり盛り上がったのが最悪の世代の集結でしょう。
しかもただ少しだけ顔見せするのではなく、驚くほどしっかりとバトルを繰り広げているのが凄い所でした。
これまでに原作ではそれほどバトルシーンが描かれていないというのに、惜しげもなく贅沢に描いた事で最高過ぎるくらいに盛り上がりました。
他にもサボやロー、ハンコックといった人気キャラクター達の共演も嬉しい所です。
ここまで描いてしまって果たして大丈夫なのかって心配してしまうほどのレベルになっているのは間違いありません!
仲間の重要性に泣かされる!
今回はオールスターの作品となっているだけに、物語は非常にシンプルです。
しかしその中でもしっかりと仲間同士の絆も描かれています。
特にルフィとウソップの関係がこれほど描かれるとは思っていませんでした。
あまりにもオールスターすぎて流石に戦闘力的には出番も少なくなりがちなウソップ。
しかしそんなウソップにもしっかりと出来ることがあって、ルフィにとってやはりウソップは信用できる仲間であり、そして友達なんだなぁと感じさせられました。
敵であるバレットが仲間の必要性について語っていたので、その部分をしっかりとルフィと対比させていたというのも面白い所です。
ルフィの事と、ルフィの夢を信じるウソップ。
そんなウソップの事を信じて戦うルフィの格好良さを最高に感じられる物語になっていたと思います。
海賊王の残した宝に驚かされる!
今回の大きなポイントとなったのが海賊王ロジャーが残したお宝の正体。
非常にハードルが上がった状態で始まったので、正直な所肩透かしを食らうような流れになるのではと思っていました。
しかし今回はそのお宝の価値は本物中の本物と呼べるものでした。
途中でバギーがお宝はワンピースだと言っていたのですが、それがあながち嘘ではないというのも素晴らしい作りでしたね。
最終目的地となるラフテルへの永久指針。
原作で使われていてもおかしくないような設定でしたし、まさに世界を揺るがすような驚愕の内容と言える作りには驚かされました。
最強のボスであるバレットが強すぎる!
今作のボスとして圧倒的な存在感を見せ続けてくれたバレット。
正直な所、それほど見た目のインパクトがあるキャラでもありませんでしたし、鬼の跡目という異名は格好良いものの元大将やロジャーや白ひげと並んだ存在のシキ辺りと比べるとそこまで強くは思えませんでした。
更に予告編などで見られていた彼の変形した姿であるロボットの様な姿もそれほど強そうでもなかったのです。
しかしそんな色々なマイナスイメージは彼が登場してから一変しました。
最悪の世代のメンバー全員を相手に真っ向勝負してその圧倒的な強さを見せつける姿は最強を体現していたように思えました。
そして悪魔の実の力でパワーアップした姿も圧巻でしたね。
ロボットのような第二形態からさらにパワーアップした最終形態の姿は、もはやワンピースという作品のキャラとは思えない程凄まじいビジュアルで、他の作品であればラスボス間違いなしと言えるくらいの存在感でした。
そんな彼が今回の事件を引き起こそうとした大きな理由となるのがロジャーへの思いであるというのが大きな見どころとなっているのも非常に面白かったです。
ロジャーというワンピースにおいてあまりにも大きい伝説のキャラクターの内面が少しだけ描かれたのも非常に魅力的な部分だったと思います。
ワンピース スタンピードネタバレまとめ
圧倒的な熱量で作り上げられた感のある今回の映画。
オールスター作品という名に偽りのない作品になっていたと思います。
大量のキャラクターが出てきますが、どのキャラクターにもしっかりと出番が作られていたのも凄い所でした。
よくぞここまでしっかりまとめてくれたものだなぁと感心しました。
しっかり読み込んでいる方はもちろん、ライトなワンピースの読者にも充分に楽しめる作品となっていると思います。
原作とはまた違った魅力に溢れる作品となっていますので、是非沢山の方に観ていただきたいですね!
これからも盛り上がるアニメも原作も更に期待しましょう!