呪術廻戦の魅力的なキャラの中でも、頭1つか2つ抜けて人気の五条悟。
圧倒的な力と完璧とも言えるルックス、陽気な性格とのギャップで五条悟をかっこいい!と思っている人は多いのではないでしょうか?
確かに、僕も五条悟はかっこいいと思います。絵を描いたような少年少女から大人までが憧れる存在ですね。
ネットやSNSで良く見かける五条悟のかっこよさの要素は「最強」「ルックス」「明るい性格」がほとんど。
しかし日頃そうした意見を見る中で、少し東堂風に言わせてもらうと、“そのレベルにとどまっていては真に五条悟をかっこいいと思っているとは言えない”のではないかと思っています。
何を言っているのか、僕も微妙に良く分かりません。とにかく以下僕のツイートです。
僕としては、五条悟のかっこよさはこのように表層のレベルではなくもっと深い、彼の過去から現在に至る原体験や思想・信念に基づいていると思うんですよね。それが五条のかっこよさの源だと。
強くてかっこいいキャラなら他の漫画にも居ましたが、五条は1人のキャラとして類を見ないほどの人気を誇っています。
強くて見た目が良くてギャップがあるから、という理由だけでは五条がこれほどまでに読者を惹きつけ人気となっている説明がつきません!
ということで本記事では、本誌・単行本・アニメ・関連書籍まで呪術廻戦関連のコンテンツを総ナメしている僕が、五条悟がかっこいいと思える隠れた真の理由を深堀りしていきたいと思います!
※本記事ではネタバレ内容を含みますのでご注意下さい
Contents
良く見る五条悟がかっこいい理由「最強」「超イケメン」「性格のギャップ」
良くある五条がかっこいい理由
- 無下限呪術、六眼、領域展開が最強すぎ!強敵を蹂躙する姿がかっこいい!
- 長身でイケメン、白髪で蒼い目がかっこよすぎる!
- 戦闘では冷徹でクレバーなのに普段は明るくて陽気!ちょっと抜けているところもギャップで最高!
こうした分かりやすい魅力は、気づきやすいために語りやすく、理解しやすいために共有しやすいので多くの方が触れています。
ですので、このあたりのかっこよさについては、わざわざ僕が今から語るまでもありません。
そして反対するでもなく全面的に同意です。僕が言いたいのは、五条悟のかっこよさはそれだけでは無いのでは?ということです。
一読しただけでは気づきにくいけど、改めて考えると確かにかっこいいと思わせるような、そんな五条悟のかっこよさがあるはず。
呪術廻戦を何度も読み尽くしている僕が、五条悟のかっこよさの源泉が何なのかを深堀りしていきます。
五条悟が真にかっこいいと思える隠れた理由3選
天才ながら鍛錬を怠らず成長を続ける意志を持ち続けているところがかっこいい
五条悟は、呪術師としていわゆる天才です。無下限呪術、六眼を持ち、呪術での戦闘においては天賦の才を保有していることは言うまでもありません。
それのみならず、呪術廻戦8巻-9巻で描かれた五条の過去を語る「懐玉編」を見れば分かる通り、鍛錬と努力によって無下限呪術と六眼を進化させ、最強へと至りました。
個人として最強となった後もそれに留まらず、今度は指導者としての能力も向上させるべく、成長を続けています。
僕は五条のような境遇で向上心を持ち続けるのは、非常に難しいことだと思うんです。
少し自分の話になりますが、大学では部活に勤しみ、社会人としては成果・実力が問われる環境で成長を求められてきました。そのせいか成長し続けることについてはこだわりを持っています。
基本的には、自分の先輩やマネジメントクラスの人が自分自身の目指す姿であり、分かりやすい目標があったことで成長を継続することもモチベーションを維持することもできました。
自分が先輩たちと比べてできない、結果が出せない悔しさや、先輩という実例を元にした自分の理想を追い求めて研鑽に励みました。
しかし五条悟の場合は、生まれながらにしてほぼ最強の能力を持ち、自分の目標やベンチマークとなるような人はいなかったはずです。
禪院甚璽との戦いが恐らく数少ない五条の失敗だと思いますが、内省により探求心と向上心を持って成長を実現したのは、とても凄いことだと僕は思います。
そして敵無しになった後、普通なら「面倒ごとが起きても全部自分で片付けてしまえばいいや」となりそうですが、五条は奢りません。
28歳という若さで後進育成の大切さに気付き、指導者としても自己を確立しようとしています。並大抵のことではありません。
過去から現在に至るヒストリーを紐解くと、こんな五条のかっこよさが見えてきました。
リーダー・指導者として人に任せつつ最後は自分が何とかするところがかっこいい
指示を出しながら責任を取らなかったりほったらかし、あるいは逆に細かく干渉してくる上司や先輩ってどこにでもいますよね?
いずれのケースでもストレスが溜まりますし自身の成長が阻害されてしまう、というのが僕の経験則です。
皆が皆ではもちろん無いと思いますが、一定数そういった人がいるのは確か。
五条悟は、リーダー・指導者としてそうしたイマイチな上司や先輩とは対極にあると僕は思います。
また公式ファンブックにもあるように、五条は「何でも自分でできてしまうが故に、何もやらないようにしている」という思想を持っています。
因みに、ちょっと話がそれてしまいますが、公式ファンブックは本編でも語られない設定が満載でとても読み応えがあり、ぜひ一読をおすすめします。
以下の記事で解説していますので、良ければご覧ください。
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呪術廻戦公式ファンブック内容と感想!試し読みできない?お得に読む方法
先述した後進を育成したい、という思いが強くあるのでしょう。
呪術廻戦1巻で伏黒に特級呪物である宿儺の指の回収を任せ、最後は事態を収拾させた件が良い例です。
五条は、部下を信じて呪術師としての仕事を任せますが、任せきりではなくピンチには確りと駆けつけ最後は尻ぬぐいをしてくれます。
ただまあマネジメント的な視点から自分のことは棚上げして言わせてもらうと、部下への指示やインプット(伏黒の宿儺の指回収の任務、虎杖への教育)が雑すぎですよね。
また任せる仕事に求められるレベルの見立てが時に適当ではない(伏黒の宿儺の指回収の任務)、という点で改善余地があります笑
人によって好みはあると思いますが、一人のリーダー・指導者として五条を見てみるとかっこいいですよね。中々体現できることでは無いです。
僕自身、長年会社で働く中で五条のようなタイプに殆ど当たったことが無いですし、自分も見習いたいと思うので、輪をかけてかっこよく見えます。
暗く厳しい呪術界の中で明るく無邪気に振舞っているところがかっこいい
僕は外資系戦略コンサルティングファームでマネージャーとして働いていましたが、チームが苦境にある時ほど明るくポジティブに振舞う必要があると思っています。
メンバー皆がつらい時に、過剰に叱咤し続けても精神的に追い込むだけであまりメリットはありません。このご時世、パフォーマンスが下がることの方が多いです。
例えばチームの成果物がクライアントに刺さらず、厳しい言葉をかけられ続けても、チーム全体が心を折らずにモチベーションを高めるために、良いムードの醸成を心がけてきました。
五条悟は、自分の力への自信もあるせいか、日々命の危険に晒される呪術師界隈でネガティブ思考な人間が多い中でかなり楽天的・ポジティブに振舞っています。
僕の解釈では、この五条の姿勢は本人が意図していなくても、リーダー・指導者としての立場が彼にそうさせているのだと解釈しています。
なぜなら、呪術廻戦8-9巻の懐玉編で描かれた17歳頃の五条悟の日常での言動は、28歳となった11年後現在ほどは明るく無邪気な性格ではないですよね。
言葉遣いも粗く一人称も「俺」でしたし、茶目っ気があまりないです。むしろ若いこともあってか文句が多く嫌味で結構尖っていました。
弱い奴等に気を遣うのは疲れるよホント
(正論で説教する夏油に対して)俺正論きらいなんだよね ポジショントークで気持ちよくなってんじゃねーよ
(天元の天内理子の要望に応えよとの命令に)チッ ゆとり極まれりだな
呪術廻戦8巻 五条悟のセリフより
つまり、五条悟が見せている陽気さは生来の性格では、というのが僕の考えです。芥見先生も五条自身も五条は性格が悪いと公言していますしね。
陰鬱とした雰囲気がぬぐえない呪術界の中で、夏油との一件で自分だけ強くてもダメだと悟った五条悟は、自分の「夢」(呪術界の改革刷新)を叶える意味を含め後進育成の必要性を自覚しています。
つまり、現実社会風にとらえると、リーダー或いは指導者として、暗い雰囲気を少しでも明るくしようと無邪気に振舞うようにしているんだということですね。
最強が故の余裕、厳しい世界の中でポジティブに振舞う五条悟を、かっこいいと思うのは僕だけでしょうか。
まとめ:五条悟のかっこよさは比類なし
五条悟のかっこよさを深堀りしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
改めて見返してみると、表面的な部分に留まらないかっこよさが五条悟にはありますね!
現実世界の社会人の視点から見てみると、五条悟は単に強いだけではなくてリーダーや指導者としての素養も発揮してるんだな、と僕は感じました。
強くてイケメンというのが勿論大きな要素ですが、この記事で述べた目に見えづらい要素も、五条が読者を惹き付けブーム的な人気になっている理由だと思います!
以下は、五条悟に関連する考察記事です。良ければぜひ併せてご覧ください。
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五条悟に現在彼女はいない!?過去や将来の彼女は?好みのタイプは三輪霞