『呪術廻戦』に登場する特級術師の一人である夏油傑。
作中でも屈指の実力を持ちながら、非常に複雑な立ち位置のキャラクターともなっています。
最強術師の五条悟の唯一の友人でありながら全く違う道を進む事になった夏油。
今回は彼が歩んできた道について考えていきたいと思います!
Contents
呪術廻戦夏油傑のこれまで:五条悟の唯一の親友として
後に名実共に最強の術師となった五条悟と同学年だった夏油。
五条、夏油、そして家入硝子の3人が同学年であり、今の1年のメンバー達の関係にも似ていますよね。
この3人はそれぞれが圧倒的な才能を持っていて、呪術高専東京校の黄金時代だとも言えそうです。
呪術廻戦夏油傑のこれまで:五条悟と唯一対等な存在
高専の2年時点で既に圧倒的な才能を開花させていた五条悟。
数少ない反転術式の使い手として変えの効かない存在となっていた家入。
割と自由人という感じの二人のまとめ役になっていたのが夏油でした。
五条がワガママ放題の問題児だったのに対し夏油は完璧な優等生タイプ。
一般人に気を使うのなんて面倒くさいと考える五条に、夏油が圧倒的な正論で諭すというような関係性でした。
当然ぶつかる事も多かったようですが、なんだかんだ二人の相性は悪くなかったり。
この頃の五条はよく「俺達最強」という言葉を使っていて、優等生の夏油の判断を自分の指針にしていた程。
強さ的には当然五条の方が上だったはずですが、夏油が五条を正しい道に導いてあげていたようでもありますね。
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呪術廻戦夏油傑のこれまで:闇堕ちして呪詛師へ
どこまでも正論を貫く完璧な優等生だった夏油。
しかしそんな夏油もとある事件をきっかけとして闇堕ちしてしまう事に。
呪術廻戦夏油傑のこれまで:天内理子を守る為の戦い
まだ2年だった夏油が五条と共に取り組む事になった任務が、天元様と適合する星漿体と呼ばれる人物の護衛でした。
天元様が星漿体と同化出来ないとなれば呪術界が大変な事になってしまう可能性があるという事で、学生に与えられる任務としては相当難易度の高いものだと言えるでしょう。
星漿体の女の子の名前は天内理子。
夏油は五条と共に彼女を守りぬくも、予定された時刻ギリギリの所で伏黒甚爾からの襲撃を受けてしまう事に。
呪術廻戦夏油傑のこれまで:敗北と五条の変化
伏黒の相手を五条に任せ、夏油は天元様の所へ天内を連れていく事に。
そこで任務は終了となるはずだったものの、夏油は天内に同化するかどうかの判断を任せます。
夏油は五条と共に天内が同化しないという選択をした場合の事も考えていて、例え天元様と戦う事になろうとも天内の未来を保証しようとしていました。
天内は自分の家族の元へ戻る選択をしたものの、そこで登場した伏黒甚爾によって銃殺されてしまう事に。
夏油は甚爾と戦う事になるも、既に五条をも倒してきた甚爾には完敗。
その後復活した五条が甚爾を撃破したものの、その時点で五条は甚爾との戦いを経て本当の意味で最強の存在へと成ってしまっていました。
天内を守れなかった戦いの中で、非術師に対する今まで感じたことのない想いを抱き始めた夏油。
五条は無下限呪術を完璧に使いこなしていき、まるで置いていかれたような気持ちで一人戦うようになった夏油の心は少しずつ弱っていくのでした。
呪術廻戦夏油傑のこれまで:九十九との出会いと闇堕ち
メンタル的に完全にやられてしまった状態の夏油の前に現れたのが特級術師の九十九由基。
彼女はそこで夏油に対して、呪霊の生まれない世界を作る方法を語る事に。
彼女の考える呪霊の生まれない世界を作る二つの方法に対して、メンタルがボロボロだった夏油は非術師を皆殺しにするというやり方を思いついてしまいます。
九十九はそんな夏油の意見を強く否定する事はなく、それが夏油の背中を押したようでもありました。
このまま術師として呪霊を倒し続けるというマラソンゲームを続けていて果たして何がまっているのか?
自分を慕ってくれていた後輩の死によって、夏油は余計にそんな想いを募らせていく事に。
そんなメンタルの状況で術師の子供を迫害するヤバイ村へと任務でやって来た夏油。
醜すぎる非術師の姿を見た夏油は子供達を助け、非術師の村人達を全滅させてしまうのでした。
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呪術廻戦夏油傑のこれまで:五条との決別
非術師を殺害した事で追われる立場の呪詛師となった夏油。
しかしそれでも夏油は五条の前に姿を姿を現し、真っ向から決別の意を伝えます。
非術師を殺して術師だけの世界を作るなんて無理に決まっている。
そう語る五条に対して、五条悟であれば出来るだろうと返した夏油。
自分の生き方を決めた夏油は、例え五条に殺されたとしても良いという強い覚悟を持っていました。
一人になった夏油は宗教団体を乗っ取り、その団体を利用して呪いや金を集めていく事に。
一方の五条も夏油のまさかの裏切りと暴走によって、自分の考えを大きく変える事になります。
自分だけが強くても駄目であり、自分が救えるのは救われる準備がある奴だけだと気づくのでした。
呪術廻戦夏油傑のこれまで:最悪の呪術テロ百鬼夜行
辛い事件を経て遂には闇堕ちしてしまった夏油。
そんな彼が引き起こす事になったのが0巻で描かれていた百鬼夜行でした。
呪術廻戦夏油傑のこれまで:夏油が狙う呪いの女王
高専から離れてから長い時間が経ち、夏油は宗教団体を利用して金と力を集めていました。
その力を利用して夏油が狙ったのは、乙骨憂太に取り憑いた呪いの女王祈本里香の力。
非術師を皆殺しにして呪術師だけの世界を作ろうとしていた夏油は、その力があれば呪いを集める必要すらないと感じていました。
それほどまでに祈本里香の力は凄まじかった訳ですね。
呪術廻戦夏油傑のこれまで:乙骨との戦いとその結末
乙骨が持っていた祈本里香を奪う為に夏油が仕組んだのは、東京と京都で同時に行われる百鬼夜行でした。
手持ちにしていた呪霊をそれぞれの場所に1000体放ち、それによって人々を皆殺しにする。
とはいえ呪霊を暴れさせた事はあくまでも本来の目的を隠すための目くらましでしかありませんでした。
術師達の意識を向けた上で、高専に残った乙骨の元へと向かった夏油。
そこで乙骨との直接対決となるも、想像を超えた乙骨と里香の力の前に敗北。
なんとか逃げ延びるも唯一の親友である五条によって最期を迎えるのでした。
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呪術廻戦夏油傑のこれまで:加茂憲倫の器
0巻の時点で完全に終わったかと思われた夏油の物語。
しかし死んだはずの夏油は頭に縫い目のある姿で復活していました。
呪術廻戦夏油傑のこれまで:加茂憲倫の新たな肉体として
死んだかと思われていた夏油の肉体を利用していたのは加茂憲倫。
最悪の術師として名を残す存在であり、加茂憲倫でさえ利用していた肉体の一つでしかなくその正体は謎に包まれています。
この人物は夏油の遺体を手に入れ、夏油の持っていた術式ごと自分のものにしてしまいました。
そして呪霊達と手を組む事で暗躍し渋谷事変を引き起こす事になるのでした。
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呪術廻戦夏油傑のこれまで:まとめ
非常に波乱万丈な人生を送る事になった夏油傑。
五条の唯一の友人であり、誰よりも誠実に生きようとしていたその姿は応援したくなりますよね。
それだけにこんな結末を迎えてしまったのは非常に悲しいものがあります。
とはいえ肉体としてはまだ完全な死を迎えている訳ではありません。
この肉体がどんな最期を迎える事になるのか注目ですね!