週刊少年マガジンの人気漫画『進撃の巨人』の始祖が誕生した巨大な木の正体や意味についての考察記事です。
『進撃の巨人』では作中に巨大な木が度々登場してきました。
そして122話では始祖ユミルが巨木の中で初めて巨人化したことが明かされました。
物語の要となる巨人化の秘密はこの巨木にあるようです。
今までどこで登場してきたのか、この木が意味することとは何なのか考察します!
Contents
木はどんな場面で登場してきたのか?
ユミルの過去が明かされたことで、この木の重要性が作中で一気に高まりました。
ただ、実は巨木が登場した話数は数多くあります。
その中でも重要と思えるのが1話、24話、122話です。
巨木出現ポイント①:122話ユミルの過去
始祖ユミルは豚を逃がした罪(おそらく冤罪)によって森の中で追っ手から逃げていました。
そんな中、ユミルはこの巨木を見つけ、入り口のような隙間に入り込みました。
木の中には池があり、その中にいた謎の生物と接触した結果、ユミルは巨人化したと思われます。
エレンクルーガーは始祖ユミルは有機生物の起源と接触した人間だと唱えるものがいると話していました。
始祖ユミルの初の巨人化シーンはこの話が正しかったと言っているようですね。
>>>122話をチェック!
巨木出現ポイント②:1話エレン初登場
エレンが初登場したシーンでも巨大な木が登場しました。
エレンは眠っていたところをミカサに起こされますが、なぜか泣いていて、ミカサの髪が伸びていることを不思議がっていました。
未だに謎多きシーンです。
このシーンに登場する木、よく見ると枝が9本に分かれています。
そのことから世界を体現する木「ユグドラシル」なのではないかと考えられます。
巨木出現ポイント③:24話、45話、113話等巨大樹の森
女型の巨人と戦った森は樹高80m以上の巨木が群生している森です。
ジークいわく世界にここにしかないものだそうです。
これは前述したユミルやエレンたちの場面に登場した木とは形が異なりますが、作中での木の重要性を語る上では欠かせない森です。
この森はユグドラシルの根、ヘルヘイム(ユグドラシルの地下にあるとされる死者の国)の世界を表しているのではないかという説もあります。
またこの樹木はセコイアという木がモデルではないかと言われています。
セコイアは最高樹齢が約2200年の木もあるそうです。
作中では2000という数字は重要(1話タイトル「二千年後の君に」、122話タイトル「二千年前の君から」等)なので、見た目と樹齢の両方から考えてもセコイアがモデルだという説は説得力がありますね。
スターウォーズエピソート6の撮影地となったアメリカのレッドウッド国立・州立公園のセコイアの写真を見てもそっくりなことがわかります。
では、続いてユグドラシルと思われる1話と122話で登場した木について考察します。
巨木のモデルはバオバブ?聖なる木が意味するものとは!?
1話と122話で登場した木が同一のものであるのなら、この木が意味していることとは何でしょう。
まずこの木の外見に着目してそこから考えられることをまとめました。
聖なる木の考察①:外見は酷似!バオバブの木
一般的にユグドラシルとはトネリコの木であることが多いです。
有名なワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」の中にもトネリコの文字があります。
しかし作中に出てくる木の見た目はトネリコというよりバオバブに似ています。
この木は悪魔が引き抜いてさかさにして突っ込んだような外見だと言われていたり、北欧神話で天国の首長が何不自由なく暮らしていたりと、巨大な力をイメージさせる物語が多いです。
まさに使い方次第で強大な正義にも悪にもなるという巨人の力を象徴しているようですね。
聖なる木の考察②:一対の男女、それとも熱と寒気?
次に122話の木の姿が、一対の男女が背中合わせに立っているように見えることについてです。
これは北欧神話のアスクとエムブラという原初の男女を表しているのではないかという説が出ています。
この二人の中には有機生物の起源があり、ユミルはそれと接触したことで巨人となったという流れになるのでしょうか。
ただ北欧神話「スノッリのエッダ」の中で登場する初めての巨人ユミルは、世界が創造される前からあった巨大で空虚な裂け目ギンヌンガガプムの熱と寒気が交わったさいに生まれたとされています。
そう考えるとユミルはこの二人の男女らしきものはムスペルヘイムの熱とニヴルヘイムの寒気を表しているとも考えられます。
いずれにしてもこの巨木で特に重要なのは有機生物を内包している裂け目であると言えるでしょう。
そしてこの事実から、この先の展開についても考えられることがあります。
北欧神話でのユグドラシルやユミルの結末とは
『進撃の巨人』のユミルは王を守って死んでしまい、その後解体されて娘たちに食べられ、その力が受け継がれました。
北欧神話に登場するユミルも、子孫ともいえる三神に殺されて解体されその力を分け与えるという結末を迎えていました。
このことから作中に登場する木がユグドラシルなら、ユグドラシルがどういった結末に向かったかで今後の展開も予想ができます。
北欧神話に登場するユグドラシルという木は、一本の枝で槍を作ったことがもとで傷んで枯れてしまうという結末になったり、終末の日に炎もしくは巨大な怪物に飲み込まれてしまったりします。
122話でエレンはユミルに向かって世界を終わらせると宣言していました。
そしてグリシャもエレンの願いは叶うと言っていました。
これらのことからエレンは宣言通り、世界を終わりへと導くと考えられます。
進撃の巨人始祖が誕生した巨大な木の正体や意味を徹底考察!まとめ
『進撃の巨人』の中に登場してきた巨大な木は、ユミルが初めて巨人化した場所であることから非常に重要なものだとわかりました。
この木は1話や122話で登場していて、枝が9つに分かれていることからユグドラシルという世界を体現している木ではないかと考えられます。
また作中で度々登場した巨大樹の森はヘルヘイムを表していると考えました。
そして巨木がユグドラシルを表しているのだとすると、『進撃の巨人』の世界も破滅に向かっていくと予想しました。
今後の展開を楽しみに待ちましょう!
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