週刊少年ジャンプの人気漫画『ぼくらの血盟』最新話9話のネタバレと感想、展開考察です!
週に一度の血の配達の際に、吸血鬼親子の子供が人間の子供と仲良くしているのを確認したシンとコウ。
しかしそんな子供達が突如として何者かによってさらわれてしまう事に。
子供達を探して奔走するシンとコウが見たのは、吸血鬼の子供が人間の子供の血を飲んでしまうという衝撃的な場面でした。
卑劣なやり方の吸血鬼達をシンは倒せるのか!?
それでは、気になる『ぼくらの血盟』最新話9話のネタバレ・あらすじ・考察など、是非読んでみてください!
Contents
ぼくらの血盟9話ネタバレ
『ぼくらの血盟』9話
「永くを生きる者」のネタバレが下記となります!
ぼくらの血盟9話ネタバレ:吸血鬼事件と暗く悲しい歴史
吸血鬼コンビによって子供の吸血鬼と人間の子供がさらわれてしまった事件の翌日、学校ではその事件のニュースを泉生がスマホで視ていました。
昨日の夕方誘拐されていた女の子二人の内の一人が遺体として見つかり、もう一人は行方不明で犯人と共に捜査中なのだと。
見つかった女の子の首筋には牙で噛まれたような跡があり、学校でもその事件は「吸血鬼事件」として噂されていました。
路地裏で男性二人が殺された事件もあり、もしかしたら犯人は一緒かもしれない。
最近は何かと物騒だとクラスメイトが噂話をする中で、泉生は学校を休んでいたシンの事を心配するのでした。
一方でシンとコウは、駄菓子屋で商売をしていたアリスの元へと助けを求めていました。
仲が良かった友達を自ら殺す事になってしまいショックから泣き続けていたキリ。
そんなキリを優しく抱いてあげるアリスは、少なくともこの場所は安全なのだと二人に告げるのでした。
キリの様子が落ち着いた所で、二人は最近の事件についてアリスに問いかけます。
人間を支配下に置きたいと考えるような連中はいないかと。
既にシンとコウは2度手を出されていて、しかも二度目は人間だけではなく吸血鬼まで使い捨てるやり方を選んだ。
人間との間にたとえ因縁があったとしても、こんなやり方をする事だけは許せないと考えるシン。
しかしそんなシンに対してアリスは、いくら歴史を勉強しても吸血鬼の暗い感情は理解出来ないのだと語ります。
アリスはシンとコウに対して、吸血鬼についての昔話を始めるのでした。
なんだかんだ子供は生きているんじゃないかと思っていましたが、容赦なく殺してしまいましたね。
こうなったらどう考えても共存なんか無理でしょうし、そもそもキリを匿う事自体がよろしく無い気がしちゃいます。
しかもシンとコウが狙われた事によって被害者が出た訳ですし、ちょっと他人事のように見えるのも酷い気がしてしまいますね。
ぼくらの血盟9話ネタバレ:とある吸血鬼家族に起きた悲劇
まだ世の中に吸血鬼もなかった16世紀の東欧の小さな村。
そこには吸血鬼の家族が住んでいて、争いを好まない彼らは正体を明かさずに暮らしていました。
食事も動物と死人の血だけで済ませ、人のフリをして静かに生きていた一家。
そんな吸血鬼一家の息子だったアルフレートは優しい子で、仲の良い友人のマレクに隠し事をしている事を心苦しく感じていました。
そしてとうとう耐えられなくなった彼は、自分の正体はマレクにだけ打ち明けてしまいます。
拒絶されてしまうと思っていたアルフレートでしたが、マレクは思いの外吸血鬼に興味を持った様子。
もっと教えて欲しいという彼の言葉が嬉しくて、アルフレートは吸血鬼について詳しく喋り続けてしまうのでした。
好きなものはもちろん嫌いなものの事も。
そしてとある夜、アルフレートの帰るべき家は真っ赤な炎で燃やされてしまっていました。
驚くアルフレートに対して、村人達は松明を片手にアルフレートを一匹呼ばわり。
その上でアルフレートが火を苦手にしている事をマレクから全て聞いたのだと語ります。
まさかの裏切りに驚くアルフレートに対して、マレクは素直に自分の気持ちを伝えます。
正体を知ってからずっと怖くて、もし怒らせたりしたら血を吸われて殺されるかもしれない。
ケンカも出来ずに言いたいことも言えない人間を餌にする化け物とは一緒にいられないのだと。
そこでアルフレートを燃やしてしまおうと襲いかかる村人達。
友人のマレクに裏切られ、家族も奪われたアルフレートは、怒りと哀しみのあまり村人を皆殺しにしてしまうのでした。
自分の正体を打ち明けて裏切られた所までは同情出来る部分もありますが、結局村人全員皆殺しにしてしまったらもう駄目ですよね。
それじゃマレクの言った通り、一緒にいられるはずもない存在でしかありませんからね。
しかし子供一人で村人全員を皆殺しに出来るのに、何故両親は大人しく殺されたのかも謎です・・・。
ぼくらの血盟9話ネタバレ:人間か吸血鬼なんて関係ない!!!
アルフレートが村人もマレクも殺した事で、それが長く続く対立の始まりとなっていました。
村の一件から吸血鬼の噂が広がり、各地で起こる殺人や災害は全て吸血鬼の仕業だと人々は信じ始めてしまった。
そして未だに人間を襲い血を啜る怪物という恐怖の象徴として、吸血鬼は人々の心に存在する事になってしまったのです。
吸血鬼は数百年以上の時を生きる存在であり、アルフレートもまだどこかで生きているのかもしれないと語るアリス。
シンとコウが相手をするのはそういう過去を背負って生き続ける者達。
人間によって刻まれてきた傷は簡単には消えず、この世に人間がいる限り消えない。
そこまで把握したシンは、それでも何も知らない罪のない人を巻き込むのは間違っているのだと訴えかけます。
しかしアリスは彼らには声は届かないのだと一蹴。
抑止力と呼ばれる存在も動いているとアリスは言うものの、押さえつけるだけでは同じ事の繰り返しでしかないと叫ぶシン。
そんなシンとアリスの言い争いが続く中で大声をあげたのはコウ。
仲直りしたらいいのだと、シンプルすぎる考えを二人に伝えます。
心があって言葉も一緒なら、人間か吸血鬼かなんて関係ないじゃないかと。
簡単な事のように言うコウの言葉に反論しようとするも、コウは自分とシンで教えようというスタンス。
そんなコウの言葉と考えを笑顔で受け入れるシン。
揺るがない考えの二人に諦めの表情を浮かべるアリスは、改めて二人に無事でいるようにと伝えます。
シンとコウはそれぞれがアリスの言葉に力強くうなずくのでした。
相変わらず設定がガバガバというか、基本的に加害者側の吸血鬼に都合が良い感じで話が進むのが酷いです。
いかにも吸血鬼が酷い目にあってきたように語っていますが、実際には特に描かれていませんしね。
しかも人間の子供が被害に遭っているというのに、あくまでも平和路線を能天気に進もうとするコウの言葉はちょっとあり得ない気がしちゃいました。
ぼくらの血盟9話ネタバレの感想考察
吸血鬼の悲しい過去が描かれる事になった今回。
しかし完全に吸血鬼よりの目線で語られていて、物凄く読者の感情とはズレがあるように感じてしまいました。
取り返しがつかない子供の死
そもそもの大きな問題として、何の罪もない小さな子供が最悪の死に方をしたというのがキツイですよね。
生きていれば後でどうにかする事も出来る可能性がありましたが、死んでしまったらもう取り返しがつきません。
しかも彼女はシンとコウの存在のせいで死んだとも言える訳で、亡くなった子供の親や関係者、吸血鬼の親、血を吸った吸血鬼本人皆から恨まれても文句は言えないでしょう。
しかしその割に特に罪の意識なんてものは一切感じてなさそうなシンとコウ。
そんな二人に対してアリスが過去の話をする事になりましたが、これもまた中々酷い話となっていました。
過去の話が別に吸血鬼に同情出来ない件
吸血鬼である事を友人に打ち明けてしまった事で起きた悲劇。
しかしこれも別に吸血鬼側に同情出来る訳ではないんですよね。
もちろん両親を殺された事は悲しいですが、話をしてしまった時点でこういう可能性は考えないとならないはずでした。
その上で村人達から逃げる事になったくらいであれば、恨みを抱えたアルフレートに同情も出来たでしょう。
しかし実際に村人を全員殺してしまっている訳で、それじゃあマレクの言葉の通りでしかありません。
実際に言いたいことも言えない訳ですし、力関係は完全に吸血鬼が上なんですからね。
とはいえ子供ながら弱点であるはずの火を持った村人達を皆殺しに出来るというのもおかしな所。
何のための弱点なんだろうという気もしてしまいますし。
子供が皆殺し出来るのに親は黙って殺されてしまったのも意味不明ですからね。
コウの発言が信じられないくらいに能天気すぎる!!
かなり吸血鬼よりの昔話に対して、あくまでも平和路線を貫くスタンスのシン。
その割には子供の死に対してそんなに心を痛めていない様子なのがどうしても気になってしまいますけどね・・・。
結局はアリスと言い争う事になり、そこで子供らしく無邪気な発言で口を挟んだのがコウ。
心があって言葉も一緒であれば、人間か吸血鬼かなんて関係なく仲直りをすればよい。
これはびっくりするくらいの綺麗事ですが、この場合は心と言葉が一緒でもめちゃめちゃ関係がありますよね。
人間の血で吸血鬼が生きているのは間違いないはずで、人間とは比べ物にならない程に力を持っているのも間違いないでしょう。
しかも数日血を飲めなければ暴走してしまう訳で、共存するなら人間が妥協して血を差し出さないといけないはず。
これはもうどう考えても対等とは言えませんし、人間が餌にされていると言ってもおかしくはないでしょう。
そもそも既に人間サイドには思い切り被害が出ていて、許すかどうかは人間サイドの話でしかありません。
それなのに吸血鬼の王だというコウが楽観視しているのはもはや邪悪さすら感じてしまいます。
こういう路線に持っていくのであれば、せめて子供の被害は出さないほうが良かったよなぁと思いますね。
ラストでは兄弟仲良くしてますが、お前らのせいで罪もない人間の子供が死んでるんだからなと言いたくなってしまいます。
なんだか作者と読者の間に深く溝が生まれてしまっている作品だなぁと感じますね・・・。
ぼくらの血盟9話ネタバレ展開考察
ここからは、『ぼくらの血盟』最新話9話、そして10話以降で起こりうる展開を考察をしたものを載せていきます!
廻峯と灰賀との直接対決に!?
吸血鬼コンビの汚いやり方にブチギレた感じだった今回のラスト。
とはいえ彼らのやった事と言えば、子供をさらって放置した(おそらく逃げられないようにして)だけなのでしょう。
なので実際の所、吸血鬼のシステム自体に大きな問題があるような気がしちゃいますよね。
とはいえきっかけを生み出した吸血鬼コンビをシンやコウが許せるはずもないでしょう。
それだけにどうにかして彼らのアジトを見つけ出し、直接対決をするような展開になりそうです。
戦いがどういう決着を迎えたとしても、吸血鬼と人間の共存というシンの考え自体は否定される流れになってしまいそうですけどね。
なんだかんだアキちゃんは生きている!?
今回登場してきたと思ったら、あっさりと吸血鬼の餌にされてしまったアキちゃん。
吸血鬼のキリにも積極的に近づいてなんとか仲良くなろうとしていたりと、シンプルに物凄く良い子供だったなぁと思います。
それだけに、ここで悪役によってシンとコウの怒りを爆発させる要因になって終わりというのは少し可哀想すぎるのではないでしょうか。
こういう形で罪のない一般人の子供が死んでしまえば、ここから話が綺麗にまとまる事はあり得ない気がしちゃいますし。
なので普通に考えれば死んでいる感じのアキちゃんですが、ここから何らかの吸血鬼パワーとかで生き残らせたり治療したりするのかもしれません。
その上で戦いを終わらせて、記憶を操作したりして吸血鬼とは関わりを持たせないようにする。
そんな感じのちょっとビターなエンディングになっていくのかなぁと思ったり。
ぼくらの血盟9話への読者の声
『ぼくらの血盟』最新話9話へ向けての感想や考察を集めました!
【ぼくらの血盟】
この世界の吸血鬼、たった4日飯を抜いただけで傀獣化するのかよ…共存が無理とかそういう以前によく滅びなかったな。#wj48— 🚮 (@recyclebin5385) November 3, 2020
ぼくらの血盟。あー、この作者は子供を殺すタイプの作者か……色々気になる所はあっても、歳を取れば取るほど子供が殺されるのはしんどい。#wj48
— むま (@nightmare_ju) November 2, 2020
ジャンプ読み直しててふと思ったんだけど、ぼくらの血盟って女の子が可哀想なことになりがちでは…?いや、女の子…?性別の違いがわからん…ほとんどみんな同じに見える…
— 涼野京介 (@ending_summer_) November 3, 2020
マジで全人類ぼくらの血盟読んで欲しいな
全くわからん
わからなすぎて誰か話を聞いてくれ
何が目的でどうしたいんだ
なんで全く迫害されてない危険な吸血鬼が被害者ヅラしてて人間はそんな脅威を認知していないんだ
どういう世界なんだ— どんどめ (@dondome_dn) November 2, 2020
ぼくらの血盟9話ネタバレまとめ
これまでとは打って変わってハードな展開になっていた今回。
しかしその展開に持っていく流れが不自然すぎて、どうしても都合が良すぎるよなぁと感じてしまうのが残念でした。
これまでの説明だと、どう考えても吸血鬼と人間の共存は不可能に思えます。
せめて共存出来る可能性であったり、目標みたいなものがないと話にならない気がしますね。
このままだと共存を訴えるシン達はもちろん、共存を否定する吸血鬼サイドのどちらもバカみたいになっていますし。
設定的な矛盾点が多すぎて辛い所ですが、せっかくハードな展開になったのだから、ここで大きな見せ場を作ってもらいたい所。
次回の展開が今後に大きく関わってくるような気がしますね。
次回の『ぼくらの血盟』第10話を楽しみに待ちましょう!