初登場時にかなり奇抜な格好で驚かせましたが、現在ではキングダムの可愛いキャラとして愛される河了貂(かりょうてん)。
料理上手な女性らしい面以外にも男前な部分もあり、現在は軍師として他の誰にも負けない活躍ぶりを見せています。
『キングダム』617話では李牧軍からの矢が当たってしまうという危険な状況になっていますが…果たして無事なのでしょうか。
そんな河了貂は史実でも存在したのでしょうか?
河了貂の正体と信との関係について考察していきます!
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河了貂は史実に実在する?
河了貂は実在するのかですが、最終的に『キングダム』のオリジナルキャラクターとされています。
登場当初は「オレ」という一人称と鳥頭のかぶりものを脱がなかったため性別不明でしたが、巻が進むにつれて女性キャラクターと判明もしていますね。
『キングダム』の舞台となっている春秋戦国時代は史実の情報を探ろうにも、歴史史料が少なく考察が難しいことでも有名です。
名だたる将軍の名前は記載されていても、女性となるとめったに名前が登場しません。
だからこそ登場するキャラクターはどれも歴史考証といった考察に縛られず、自由奔放に描かれているのだと推測できます。
河了貂は史実で存在する?:年齢は?
『キングダム』では、それぞれのキャラクターの年齢が明確に提示されている場面が少ないです。
特に河了貂については、想像でしかありませんが…。
手掛かりになるのは、『キングダム』単行本5巻巻末の番外編で「オレより若干年上の奴(信のこと)が〜」と河了貂が発言していたことから、信より1~3つ下ぐらいかと想像できます。
そうすると信14歳時、河了貂は11~13歳くらいでしょうか。
そして、河了貂が軍師学校に行っていた期間は、およそ2年半ほど。
王騎の死後、一旦信の家に休みをもらって帰ってきていますが、それから約1年の間に成長しちゃったらしいので、もし連載当初10歳だったら12歳で軍師ってちょっと無理があるところですよね…。
やはり妥当な線で11~13歳、ってところでしょう。
34巻の頃には河了貂は17歳くらい、ということになりますね。
河了貂は史実で存在する?:正体とは?
では次に河了貂の正体についてみていくために、これまでの流れを確認していきましょう。
『キングダム』の物語序盤では、河了貂は金のために信や政と行動をともにしていましたが、成蟜(せいきょう)の反乱を通して、大将軍になるという確固たる夢を持つ信に惹かれていきます。
ですが元々は単なる吹き矢が上手いだけだった河了貂。
将軍としての道を突き進む信についていくためには、自分だけの武器が必要だと感じるようになっていきます。
そして、史実に登場しない女性だからこそ、河了貂は『キングダム』でのオリジナルキャラクターとして、独自の道を歩もうとします。
そんな中現れたのが凄まじい剣術の使い手である羌瘣。
羌瘣は河了貂とは異なり史実の人物です。
山の民、楊端和とともに将軍として他国を攻めたという考察があります。
最初河了貂は羌瘣に「剣術を学びたい」と申し出ますが、彼女の剣技は生半可な覚悟で習得できるものではありませんでした。
それでも、信の力になりたいとあきらめきれない河了貂の熱意に、羌瘣は別の道を進めます。
河了貂を秦王政の敵である呂不韋の腹心、昌平君のもとへ紹介します。
河了貂の正体を紐解く:昌平君との出会い
昌平君は秦王政の後ろ盾でありながら、史実では生粋の商人でもある丞相、呂不韋が抱える食客の一人です。
その知略は『キングダム』の中でも随一と評されています。
もとは秦国の人間ではなく、楚国の人間のため複雑な思いを抱えているようですが、その真意はいまだ見えません。
秦国内で昌平君は知略に優れた者たちを集めた軍師学問所を開いています。
そこは貴賎に関わらず、能力に秀でた者であれば誰にでも門戸が開かれているため、河了貂は昌平君のもとで一流の軍略を学んでいくことになるのです。
河了貂の正体を紐解く:兄弟子蒙毅との出会い
昌平君のもとで学ぶうちに、河了貂にとって信や嬴政とも異なる、新たな頼れる存在が現れます。
それが蒙毅(もうき)です。
彼は勇名を馳せる蒙武将軍の息子ですが、父親や兄と違い知略の道を歩んでいます。
昌平君への忠義も厚く、彼の門下でもとびきりの才能を持った人物である蒙毅。
そんな蒙毅は河了貂と出会ってすぐ、女だと見抜きます。
追放するのかと思いきや、女性でありながら軍師を目指す河了貂を逆に受けいれるのです。
ちなみに蒙毅は羌瘣と同様に史実にも存在する人物です。
特に秦王政を最後まで良く助けた人物と考察されていることもあります。
2代続く将軍の家の息子で、人柄も良いため、今後『キングダム』でも蒙毅と急接近する可能性がまだ残されています。
河了貂の正体を紐解く:介憶との出会い
もう一人、『キングダム』では河了貂にとって師と呼べる存在がいます。
それが介憶(かいおく)です。
巻が進むにつれ昌平君の腹心として、度々飛信隊を助けに来てくれます。
特に合従軍襲来編では、いぶし銀の活躍ぶりを見せてくれましたね。
河了貂の正体を紐解く:女軍師として確立
例え仲間の敵であったとしても、昌平君はすでに秦の頭脳を支える一流の軍師です。
信の力になりたいことを第一に考える河了貂にとって、昌平君のもとで学ぶことに敵味方は関係ありません。
めきめきと昌平君のもとで力をつけ、遂に河了貂は飛信隊の女軍師となるまでに成長して帰還します。
『キングダム』登場キャラクターの中でも随一の鈍さですよね…。
しかも再会した時に、男かどうかさわって確かめている辺り、河了貂をまったく女性として意識していないのが痛いところ。。
むしろ飛信隊の隊員たちの方が河了貂を女性として意識している程です。
これから信との関係はどうなるのでしょうか…。
河了貂は史実で存在する?:信との関係は?
『キングダム』で気になる信との関係ですが、信にとって河了貂はやはり女性というより家族に近いポジションです。
実は何を隠そう、秦国に合従軍が襲来する中、信と河了貂は一度キスをしているのです!
しかし、そのキスというのが、色気もへったくれもない感じです。
なにせ麃公将軍に信が蹴っ飛ばされて、落ちた先に河了貂がいてたまたま口が重なったという…。
というよりも、まさに口をぶつけあっただけの、キスというよりもはやもらい事故です。
しかも信には全く意識してもらえていませんでした…河了貂…。
河了貂と信との今後の関係は?
一見、女性として信に意識されていない河了貂ですが、転機が訪れます。
それは魏火龍七師、凱孟の軍によって河了貂がさらわれた時です。
信は河了貂を取り戻そうと躍起になりますが、河了貂との付き合いが浅い我呂から、なぜそこまでして河了貂を助けに行くのか?と問われるのです。
救出するには飛信隊の兵士の命がもちろん賭けられるので、それを考えての我呂からの問いかけでした。
信はただ一人の身内である漂を失ってから、河了貂ははじめて出会った仲間であり家族のような存在だと訴えます。
女性として見られることはなくとも、彼女が信にとって大きな存在になっていることは間違いありませんね。
信の言葉に飛信隊の仲間も納得し、彼女を救出するために策を練り始めます。
一方さらわれた河了貂もまた、凱孟から問答を受けていました。
それは女の身でありながら、なぜ男とともに戦おうと考えているのか?というもの。
強欲であると断じられるも河了貂はその断言にひるむこともなく、ただ信に寄り添い、戦場であっても幸せになりたいと宣言するのです。
そこには黒卑村で独り世を拗ねて見ていた、過去の河了貂はいませんでした。
まぶしすぎる答えに、新しいものを見たのか。
翌日、凱孟は河了貂の代わりにつかまえられていた軍師、荀早との人質交換に応じます。
無事に戻ってきた河了貂に飛信隊皆が喜び、沸きかえりました。
遠く離れていても、信と河了貂の心は深くまっすぐに繋がっていると感じられるエピソードでした。
河了貂自身の今後は死亡フラグ有り!?
信と一緒にいるために、軍師となる道を選んだ河了貂。
その才能をめきめきと伸ばし、今では飛信隊になくてはならない存在にまでなりました。
ただ、今後の河了貂はどうなっていくのかというと、実は死ぬかも…というフラグというか、ピンチな時が何度もありました。
先述した人質の場面も然り、5巻では実際、いきなりお腹を刺されてしまうなど、結構死線を乗り越えてきたのが河了貂というキャラクターでもあります。
軍師として戦いの中に身を置く以上、まったく安全ということはないでしょう。
実際に617話で矢が飛んできて当たってしまいましたし…そのまま騎馬兵に襲われてしまう可能性もあります。
しかしこうした危機を乗り越えてきたのが飛信隊、そして信とのつながり!
幾多もの死亡フラグを乗り越え、信のそばで軍師としての才能を更に覚醒させていくことにもなり得ます。
そうなると、師である昌平君を超える可能性も…!?
信や王賁、蒙恬のように河了貂もいつしか目覚め、進軍の勝利に貢献する機会がこれから更に巡ってくるかもしれませんね!
河了貂は史実に実在?死亡フラグもある女軍師の正体と年齢に信との関係を考察!のまとめ
史実には河了貂の名は出てきません。
ですが、出てこないから実在しなかったとも言い切れません。
少なくとも『キングダム』において、飛信隊において、河了貂の存在は欠かせないものになっていますね。
むしろ史実に出てこないキャラクターだからこそ、『キングダム』ファンの想像力をこれからもくすぐってほしいなと思います!
今後覚醒してとんでもない才能を見せる可能性のある河了貂、この先の展開が楽しみですね!