週刊少年ジャンプの人気漫画『逃げ上手の若君』最新話29話のネタバレと感想、展開考察です!
厳しかった1日目の戦いをなんとか乗り切った時行達。
時行の発言に保科はブチギレてしまい両者は一触即発状態となってしまうも、時行は潔い死になんて何の意味もないのだと必死に語りかけます。
生きて逃げる覚悟を持つ時行に圧された保科は撤退を受け入れ、国司の清原から逃げるが勝ちの撤退戦が始まっていくのでした。
時行は保科達を逃がしきれるのか!?
それでは、気になる『逃げ上手の若君』最新話29話のネタバレ・あらすじ・考察など、是非読んでみてください!
Contents
逃げ上手の若君29話ネタバレ
『逃げ上手の若君』29話
「将1334」のネタバレが下記となります!
逃げ上手の若君29話ネタバレ:逃げながら敵を弱体化させる戦い
諏訪にて禊を行っていた頼重。
自身が見る生存の未来は絶対ではなく、生きる事に手を抜けば当然死んでしまう。
しかしそんな不確定なものであろうとも時行が戦を通して得る経験は計り知れないものなのだと、頼重は時行の無事を祈りながら考えていました。
一方で国司軍が追ってきた事に気づいた保科達。
女子供を先に逃し、北に築いた防御柵まで逃げるよう動き出します。
そこまで逃げられれば敵の大群もなんとか防げ、その為にも自分達は後方の敵を一丸となって防ぐのだと。
保科達が自分たちに向かってきた事に笑みを浮かべていたのは国司軍を率いる人相の悪い男。
男は皆殺しで女子供と全財産は山分けだと、地獄の餓鬼のような部下達と共に保科達を狙います。
国司の私兵である「国衙近衛」を率いる男は国司領の番人を代々努めている和田米丸。
声が大きい乱暴者の悪人ではあるものの、それに見合う武芸と強い統率力は警戒しなければならないと時行達は前もって雫から聞かされていました。
逆に言えばこの男を討ち取れば国司軍は弱体化すると狐次郎は考えるも、吹雪はその考えすらも逆だと言ってのけます。
まずはこいつを利用して弱体化させるのだと。
保科党を追う中で、何故か後方へと下がってきた和田米丸。
何故か部下達に対して右に見える山へと登るから自分について来いと命じます。
部下達は困惑するも、山を超えて敵の裏へと回り挟み撃ちにするという米丸についていく事に。
撤退戦は平地での戦いなだけに、伏兵などの策も使えず数で負けている保科党は純粋に不利。
それだけになんとかして敵の数を分散させたいと考えていた吹雪は、玄蕃の得意技を使おうとしていました。
米丸についていった部下達を上から矢が襲い、そこで部下達はようやく自分達がついていった米丸が玄蕃の化けた偽物だったと気づくのでした。
今回冒頭での頼重の台詞がちょっと不穏というか、頼重の予言もそこまで確実なものではないという事を改めて印象づけているのが気になりました。
見るからに暴力的な和田米丸の部下達を地獄の餓鬼のように描いているのも面白い所で、この時代の戦いのえげつない感じを表現している気がします。
あまり目立った活躍もない玄蕃ですが、こういう局面で変装して敵軍を乱す事が出来るのは強いですよね。
逃げ上手の若君29話ネタバレ:生を覚悟した強さと狐次郎の指揮
玄蕃が変装によって敵を分断し、それを迎え討ったのが四宮左衛門太郎とその部下達。
四宮は時行の郎党達の実力を褒めるも、自身は圧倒的な弓の腕によって敵をあっという間に殲滅していきます。
川中島の諏訪神党は粒ぞろいだと玄蕃が感じる中で、保科もまた激しい戦いを終えて返り血一つ浴びない戦いっぷりを見せていました。
今までにない強さを見せた上で、死を覚悟した自分達も強いが生を覚悟した自分達もまた強いのだと時行に笑顔を見せる保科。
時行もその姿に思わず笑顔になるも、とはいえまだまだ楽観は出来ない状態。
そこで保科は時行の郎党である狐次郎がどこへ行ったかを気にするも、時行は狐次郎の動きは狐次郎自身の判断に任せていました。
時行に判断を任されていた事で、戦場を自由に駆け回っていた狐次郎。
子供の自分では大人の武者とまともに戦うのは分が悪いだけに、一撃離脱を心がけながら戦います。
小ささを活かして高台へと駆け出したり助太刀が必要な味方を探してフォローしたり。
それを繰り返す中で狐次郎にも戦場全体の形と今手を打つ場所が見えてきていました。
その為にも保科党の協力が必要だと仲間を集め始める狐次郎。
早速顔面が集中線のおっさんを見つけて声をかけるも、真顔に戻ると集中線は消えてしまいます。
続いて全体的に□いおっさんに声をかけるも、実際には○のパーツも多くてなんと呼んだらよいのかわからない状態に。
更にもう一人化け物っぽい見た目のおっさんを捕まえると、狐次郎はこのメンバーで行動に出ていきます。
川岸を伝って背後の女子供を狙う敵がいるから自分達でそいつらの横腹に斬り込むのだと。
この時代の軍は小さな武士団の集合体であり統率力はかなり緩い状態。
しかしその一方で他家の武士同士がアドリブでチームを組む事もあり、それが戦局を打開する事もよくあったのでした。
割と普通の見た目をしていた四宮が強キャラだったり、前回までは只の死にたがりにしか思えなかった保科が普通に強かったりというのがちょっと頼もしいですね。
今回の戦いではかなり狐次郎に焦点が当たっていましたが、時行自身も狐次郎を活かすにはどうすればいいかが分かっているのも良かったです。
やたらとキャラが濃ゆい見た目の武士達と協力する流れも面白いですね。
逃げ上手の若君29話ネタバレ:逃若党の副将として和田米丸に挑め!!!
狐次郎の声掛けに従う形で敵の部隊を襲撃した個性強めの武士達。
戦いとなるとかなりの力を見せてくれるハゲたおっさんを狐次郎は褒めるも、そのおっさんは後頭部は生えてるけど剃っているという面倒くさいタイプ。
保科党のメンバーがそれぞれ個性強め過ぎて面倒臭いと思いながらも、味方の名前を覚えていない自分が悪いのだと反省する狐次郎。
次からは飯時にでも挨拶に回ろうと考えるも、そこで発見したのは本来は違う持ち場を担当しているはずの吹雪の姿。
力なく馬から落ちてしまった吹雪に狐次郎は思わず駆け寄る事に。
しかし吹雪は敵にやられた訳ではなく、お腹が減って力が出ないというただそれだけ。
頭脳が高い代わりに燃費が悪い吹雪の口に饅頭を詰め込むと、それだけであっさりと元気になってしまう吹雪。
吹雪の策こそが逃若党の要だと狐次郎は信頼を見せるも、吹雪はそれを否定します。
策なんかは学べば誰でも作れる訳で、戦場を駆け回って献身的に戦い自ら進んで味方の世話を焼くような将こそが要となれるのだと。
だからこそ狐次郎は既に立派な逃若党の副将なのだと言い残して吹雪は去っていく事に。
圧倒的な才能を持つ吹雪に褒められても嫌味にしか感じないと笑う狐次郎。
しかしそこで近くにやって来たのは本物の和田米丸でした。
顔に□と○が混在しているおっさんと、ほとんどハゲながらも地毛は残っているおっさんを一撃で蹴散らした米丸。
せっかくの別働隊を潰された怒りを狐次郎に向けてきます。
諏訪大社の稚児の一匹の首なんて何の自慢にもならないと語る米丸に対し、思い切り口汚い言葉で返す狐次郎。
仲間をやられた借りを返すべく米丸に対して突っ込んでいくのでした。
割と生意気な子供という印象があった狐次郎ですが、色々な戦いを経て段々と人間的にも成長しているようですね。
吹雪から逃若党の副将だと言われた事も実は結構嬉しかったのではないでしょうか。
ラストは暴力的な敵大将と激突する展開となりましたが、今の狐次郎がこいつに勝てるのか見所ですね。
逃げ上手の若君29話ネタバレの感想考察
逃げるが勝ちの撤退戦が描かれた今回。
しかしただ逃げるだけではなく逃げる為に立ち向かうような戦いとなりましたね。
まず冒頭で描かれていたのは、この戦いでは全く出番がない諏訪頼重。
しかしなんだかんだ時行を思って禊をしていたりと、心から時行を心配しているのは間違いないのでしょう。
戦いの中でしか得られない経験もある訳で、その辺りの事については色々と頼重も考えているのだと思われます。
そして今回のボスキャラとなるのはいかにも性格が悪そうな和田米丸という男。
恫喝で部下を従わせるような最悪の上司タイプの敵ですが、この時代ではこういう奴も多かったんだろうなぁと思えます。
しかしそんな性格の悪そうな敵に化ける事によって敵の部隊を分断。
待ち構えていた四宮が相当の弓の使い手だったり、保科も相当な実力者だったりと今後の活躍も見込めるキャラとなっていました。
死を覚悟した自分達の強さも口にしていましたが、生を覚悟した自分達も強いと言ってくれたのでちょっと安心出来ましたね。
ある意味では今回の主役となっていたのが狐次郎で、彼と保科党の武士達とのやり取りはくだらなくてちょっと好きでした。
彼らと上手く協力しながらも、もっとちゃんとコミュニケーションを取ろうとしている辺りに狐次郎の成長を感じました。
逃若党においては完全になんでも出来てしまう吹雪が副将のイメージでしたが、吹雪は狐次郎の動きを見た上で副将だと認めてくれていました。
確かに吹雪は参謀タイプのようでもあり、戦場を駆け回れる狐次郎の方が副将としては向いていたのかもしれません。
吹雪はある意味ではこの逃若党を正しく育てようとしている感じもあり、ちょっと抜けているものの頼れる皆のお兄さんキャラと言えそうです。
ラストではそんな狐次郎と敵の大将である米丸との戦いに。
普通に考えるとかなり厳しい相手に思えますが、果たしてどんな結末を迎えるのか注目ですね。
逃げ上手の若君29話ネタバレ展開考察
ここからは、『逃げ上手の若君』最新話29話、そして30話以降で起こりうる展開を考察をしたものを載せていきます!
逃げ上手の若君29話ネタバレ展開考察:吹雪の考えた撤退策とは!?
保科を説得させた事で予定通り逃げるが勝ちの撤退戦となりました。
とはいえ敵の市河がいち早く撤退の動きに気づいていた事もあり、ただ逃げ切るのも簡単な事ではないでしょう。
鍵を握っていそうなのはやはり吹雪が考えたという撤退策でしょう。
元々1日耐えきって2日目には逃げ出す作戦だった訳ですし、吹雪はこの撤退策をかなり練っていたはず。
狐次郎が時行に策が頭に入っているかと確認していた以上、皆で共有していなければ成功しないような策だと思われます。
もしくはこの策の鍵を握っているのがやはり時行だという可能性も考えられますね。
シンプルに逃げ切るのは難しいはずですし、時行達としては保科達が逃げる時間を作りたい所。
わかりやすく考えると時行が囮となるような作戦が考えられそうですね。
逃げ上手の若君29話ネタバレ展開考察:清原に一泡吹かせる展開に!?
保科を説得した事で撤退となり、あとは逃げ切れれば問題も解決となります。
しかし今回の敵である国司の清原はひたすらにゲスキャラとして描かれています。
戦わなくてもいい所で戦って殲滅させようとしていて、しかもそれは自分に再び牙を剥かれるのが嫌だから。
ひたすら自分勝手な理由で争いの火を増やそうとしていて、流石にこれだけヘイトを溜めているとどうにか酷い目に遭って欲しいと思ってしまいます。
当然清原は調子に乗って撤退戦にも参加してくるはずですし、そこがチャンスともなりそうです。
清原に時行達が何か仕掛ける事で恐怖を与え、それによって清原自身が殲滅を諦めたりする展開が理想的ですよね。
逃げ上手の若君29話への読者の声
『逃げ上手の若君』最新話29話へ向けての感想や考察を集めました!
【逃げ上手の若君】保科さんは綺麗に感心しちゃってあのうるさい顔とキャラがちょっと恋しくなってきたんですが、今回の時行くんの説得は言いたいことぶちまけまくりで爽快でした。大分溜まってたのが分かります。「顔がうるさい!!」って過去に誰かにも言われてそうだな。#WJ38
— 空目ハルヒコ Haruhiko Utsume (@el_psy_congroo) August 22, 2021
逃げ上手の若君
説得というよりは頭を冷やさせられれば、冷静に考えてもらえるようになれば良かったってことか
死に様を潔くという今の時代だと全く理解できない考えを、今の時代の思考をしている主人公が諌める構図が読者視点にもなっててなんだかスッと読めた
漫画がうますぎる#wj38
— さびぬき (@JQqsEq936daIfcj) August 22, 2021
逃げ上手の若君
前回の最後から若がめっちゃカッコいいのよ🥺
しかも来週は表紙&巻頭!!うれぴ#wj38— ぼぬちん (@bonu_chin) August 22, 2021
『逃げ上手の若君』時行の言ってることはすごくよくわかる一方で、この時代の武士がそれで納得するやろかとも思ってしまった。次週の巻頭カラーでどんな「逃げ」が見られるかしら #wj38
— 今井まぐろ (@iFdguhOrt2MlzTG) August 22, 2021
逃げ上手の若君29話ネタバレまとめ
どうにもならないかと思われた保科をなんとか説得出来ていた今回。
北条家の歴史があるだけに時行の言葉は非常に重たいもので、逆に保科の考える潔い死の意味の無さを感じる展開となっていました。
とはいえこの時代では保科のような考え方を持つ者が多かったのでしょうし、そう考えると時行は時代に逆らっていたようでもあります。
狐次郎にも語っていましたが、北条一族とは違う道を選んだ時行がどこへ向かって進んでいくのか注目ですよね。
撤退戦となった事で勝利条件が逃げるが勝ちとなりました。
こういう戦いこそが時行達の本領発揮という感じですし、どんな展開になっていくのか楽しみですね!
次回の『逃げ上手の若君』第30話を楽しみに待ちましょう!